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「いつ」の敬語表現・いつの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年07月25日

皆さんこんにちは、今回は「いつ」の敬語表現・いつの使い方と例文・別の敬語表現例と題して、「いつ」という言葉の正しい意味とその用法、またさまざまな分野で扱われる「いつ」の用例についてご紹介します。頻繁に使われる言葉でもあるため、ぜひご参考にしてみてください。

「いつ」の敬語表現

「いつ」というのは「時間を表す言葉」なので、時間を示す別の表現を使って敬語表現にします。その場合、「いつ」という言葉をそのまま表現に含めておき、その表現全体を敬語表現に置き換えて言うこともあれば、「後日」や「本日中」などと正確な日時を伝える形で敬語表現に置き換える場合もあります。

・本日中に○○の件につきましては対処いたします。
・明日中には対応できるかと存じます。
・○月○日におきまして、人事会議を予定しております。
・恐れ入りますが、ご来訪はいつ頃になりますでしょうか。

このように「はっきりとした日時」を相手に占める上で表現全体を敬語表現に置き換えるか、あるいは「○月○日」や「明日中」などと、その正確な日時を伝える形で敬語に置き換えられます。

「いつ」の敬語での使い方

先述しましたように「いつ」という言葉は「時間を示す言葉」ですので、一般的にはその時間を示す言葉や表現をもって敬語表現に置き換えます。

・後日
・明日中
・本日
・○月○日
・今週中
・来週中

これらの言葉が一般的に使われますが、この「時間を示す言葉」そのものでは敬語表現とはならないため、これらの言葉を含む表現全体を敬語表現に置き換えて相手に伝える必要があります。

敬語の種類

日本語の敬語表現には大きく分けて3種類あり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語であり、尊敬語は「目上の人や立場が上位にある人に対し、話者が一方的に敬意を示す敬語表現」を意味し、もっぱらビジネス上のやり取りで使われている敬語表現となります。

謙譲語は「相手と自分の立場や姿勢を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて敬意を示す敬語表現」を指し、これはビジネス上のやり取りでもプライベート(日常生活)でも非常に多くの場面で使われる敬語表現です。

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる、丁寧な言葉遣いによって示される敬語表現」を指し、主に「です・ます調」で伝えられる当たり障りのない敬語表現を言います。

それぞれの敬語表現での使い方

「いつ」という言葉を先述しましたそれぞれの敬語表現によって使い分ける場合、基本的に「いつ」という時間を示す言葉はそのまま使われ、表現全体を敬語表現に置き換えて使われるのが一般的です。つまり先述しましたように、「いつ」という形容は尊敬語や謙譲にそのまま置き換えられないため、表現をもって敬意・敬語を伝える形になります。

・本日中にお戻りになられるでしょうか(尊敬語による敬語表現)
・明日中にお伺いさせていただきます(謙譲語による敬語表現)
・いつ頃に帰りますか(丁寧語による敬語表現)

丁寧語による敬語表現では尊敬語や謙譲語に比べて「相手と自分の立場」にそれほど配慮する必要はなく、ただ「でし・ます調」で当たり障りのない敬語表現をすればそれで大丈夫です。主に謙譲語表現では「自分の行動」を示す形になり、尊敬語では「相手の行動」を敬語表現する形になります。

メールでの使い方

たとえばビジネスメールで「いつ」という言葉を敬語表現する場合でも、先述しました「いつ」の敬語表現・表現全体を敬語表現に置き換えるという方法でかまいません。

・わたくしは明日のいつ頃にお伺いさせていただければよろしいでしょうか。
・会長は本日にお戻りでしょうか。
・報告書につきまして、○月○日にご提出させていただこうと考えております。
・失礼ですが、明日中にご返答いただければ幸いです。
・誠に恐れ入りますが、本日の営業はお休みさせていただきます。

このように、「いつ」という言葉の代わりに表現全体を敬語表現に置き換えておき、「いつ」という言葉がその旨に混ざっても相手に失礼を感じさせないことが大切です。メールでは多少文語表現による「お堅い表現」となりますが、表記ミス・誤字脱字だけには注意しておきましょう。

「いつ」を敬語表現するときの例文

日本語をはじめ各国の言葉を覚える際には、その覚えるべき言葉や表現を実際に例文に当てはめて学習することが大切で、その例文の中で言葉の意味や用法が「どのように使われるか」ということを独学する必要があります。

・本日にお戻りになられた会長は、現在、どうしておられますか。
・今日中にお伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。
・今週中に発表会の設営準備をさせていただきます。
・報告書は即時にご提出させていただきます。
・今後とも、どうぞよろしくお願いいたします(「今後」が「いつ」の役割を果たしています)。
・○月○日におきまして、△△さまよりご提案をいただきました。
・○年○月○日におきまして弊社が竣工され、皆さまのご支援に非常に感謝しております。

都合がいいですか

「いつ頃か都合がいいですか」という言葉も、ビジネス上のやり取りやプライベートの場面で非常に多く使われますが、これは相手の都合に優先して配慮する言葉・表現となるため、ビジネス用語としてもとても大切な表現とされています。

・とりあえず面接日を○月○日として設けておりますが、△△さまのご都合は大丈夫でしょうか。
・役員会議を○月○日に予定させていただいておりますが、(ご都合は)いかがでしょうか。
・○○さまのご都合をお聞きさせていただきました上で、今後のご予定を組ませていただきます。

このように、まず相手の都合に配慮した上でその後のプラン立てをしておき、そのプランを相手と自分とで共有するという形になります。これは打ち合わせや問い合わせなどの、事前相談の際によく使われる表現となります。この際も必ず適切な敬語表現を心がけておきましょう。

「いつ」の別の敬語表現例

先述でもご紹介しましたが、「いつ」という言葉が時間を示す言葉ですので、その「時間を示す言葉」の類義語などを把握しておき、そのうちからよく使われる言葉・慣用句などをピックアップした上で、それぞれの言葉の敬語表現を調べておくとよいでしょう。

今日/明日/○月○日/今日中/明日中/今週/来週/今週中/来週中/ご都合のつく日/お伺いさせていただく際/次回にお会いさせていただく際/

まだまだ他にもいろいろと「時間を示す言葉」はありますが、どの場合でも「時間を示す言葉」そのものを敬語表現に置き換えるのではなく、その時間を示す言葉を含めた表現全体を敬語表現に置き換える形となります。「お伺いさせていただく際」や「次回にお会いさせていただく際」なども、「際」という言葉が「時間」を示し、他の表現は話術による敬語表現となります。

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初回公開日:2018年04月13日

記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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