市役所に応募する際の自己PRの書き方と例文|自己PRのポイント
更新日:2024年06月15日
市役所に応募する際の自己PRの書き方
市役所に応募する際の自己PRの書き方について、次の2つのポイントを紹介します。
自己PRと志望動機の違いを理解する
まず、自己PRと志望動機の違いを理解する必要があります。
自己PRと志望動機について似たイメージが持たれがちです。市役所を応募する方の中には、自己PRが求められているのに志望動機を書いてしまうというミスをしてしまうことも少なくありません。市役所の採用担当者は応募者に対して高い事務処理能力を求めています。これらを混同することにより、事務処理能力に問題がありと判断されることもあるかもしれません。注意しましょう。
「自己PR」とは、自分の得意なものやスキル、モチベーションの上がるもの挙げ、それらをどう仕事に活かせられるかを説明したり、自分の特性や能力を説明したりするものです。一方、「志望動機」は、応募に至った経緯や理由を説明するものです。つまり、自己PRと志望動機の違いは、説明する内容の違いであり、その違いは自分の能力のことか応募の理由のことかにあります。
自己PRに4つの構成を設定する
自己PRの文章は、長すぎても短すぎても好ましくありません。市役所の採用担当者が読むので、その目を意識して書く必要があります。なお、市役所に限らず、勤務希望先から求められる自己PRは、400字以内という字数制限が設定されることが多く、基本的には320字~400字に収めることが望ましいです。案外短いので、書くべきことをしっかりと絞って、読み手に伝わる文章を書くようにしましょう。そのコツとして、次の4つの構成を意識して書くと描きやすくなります。
(1) 自己PRしたいポイントを一つに絞る
市役所の応募者の中には、自己PRしたいポイントをたくさん書きたいという方もいらっしゃいますが、あまり好ましくありません。なぜなら、長い文章になってしまうからです。採用する側も、日ごろ他の業務にも携わっていることがあり、なかなかじっくり読む時間がない場合もおおいものです。この部分に当てる文字数は、30字以内が望ましいです。
(2) 自己PRしたいポイントを裏付ける経験やエピソードを書く
自己PRしたいポイントを一つに絞ったら、それを裏付ける経験やエピソードを書きます。そうすることで、ストーリーが生まれ、市役所の採用担当者を納得させやすくなります。この部分に当てる文字数は、150字以内が望ましいでしょう。
(3) 経験やエピソードから学んだことを書く
経験やエピソードを書いたら、そこから学んだことを加えましょう。そうすることで、市役所採用担当者に、応募者に対するイメージが積極的な姿勢を印象付けることができます。この部分に当てる文字数は、150字以内が望ましいでしょう。
(4) 学んだことを仕事にどう活かすかを書く
さらに、学んだことを採用後の仕事にどう活かすのかを書くと、より具体的な自己PRとなり、市役所採用担当者に伝わりやすくなります。この構成に当てる文字数は、70字以内が望ましいでしょう。
市役所に応募する際の自己PRの例文
では、例文を参考にして、市役所に応募する際の自己PRの文章を実際に作ってみましょう。
市役所に応募する自己PRを書く前に
これから実際に市役所に応募する自己PRを作りますが、その前にしておくことがあります。
まず、上記で述べました書き方のポイントを活用して、自己PRの4つの構成を設定しましょう。ここでは、市役所に応募するための例文を作るにあたり、構成を設定する例として、以下のように設定をすることとします。
(1)自己PRしたいポイント「コミュニケーションがとれること」
(2)経験やエピソード「アルバイトでの出来事」
(3)学んだこと「相手の立場で考える大切さ」
(4)仕事にどう活かすか「住民一人ひとりの立場で考えてコミュニケーションをとる」
例文
私は、これまでお客様とコミュニケーションをとることに関して、アルバイトの経験を通じて学んできました。アルバイトは、レストランの接客業をしておりました。レストランの接客において、笑顔でお客様一人一人に対して接し、再び来店していただけるよう、満足してお帰りいただくよう心がけて勤務しました。
ある日には、小さなお子様が泣き出したときに、小さなぬいぐるみをさわらせてあげました。すると、そのお子様が泣くのをやめて笑顔を見せてくれました。そのご家族の方から数々のお礼の言葉をいただいたときに清々しい気持ちになりました。
このとき、お客様の立場で物事を考える大切さを知りました。市役所の仕事においても、アルバイトで学んだことを活かして、住民一人ひとりの立場になって考え、しっかりコミュニケーションをとりながら、窓口業務や観光、福祉など多くの分野にわたる市役所の仕事をさせていただきたいと願っております。(394文字)
社会人の転職・アルバイトに応募する場合の自己PRのポイント
社会人の転職に応募する場合の自己PRは、市役所の場合とは異なり、それまで経験してきた仕事におけるスキルや実績が重視されます。前職で培ったスキルや実績を余すところなくアピールしましょう。専門的なスキルが求められるアルバイトに応募する場合にも同様のことが求められます。
社会人の転職の場合の自己PRの例文
「私には、お客様のためなら努力を惜しまないという点で粘り強さがあります。これまで3年間家電のメーカーの営業を行っていました。自分で売り上げの目標を毎月決めていまして、新規に契約する件数を毎月4件としておりました。
消費者にとって必要と思うものが何なのか、既にご契約いただいている顧客の方に対してアンケートを行ったり、不具合の確認や提案、連絡も毎月欠かさず行っておりました。その努力が見事に報われ、売り上げに貢献することができ、多くの顧客から感謝の声をたくさんいただきましたことを今でも誇りに思っております。
これまで家電のメーカーで成功してきた実績と経験を活かして、これからもお客様のことを第一に思って、貴社の商品の売り上げに貢献していきたいと考えております。」(327字)
自己PRの際の長所説明のコツ
初回公開日:2017年07月27日
記載されている内容は2017年07月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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