継続力を身につける方法とは?短所として言い換える方法も紹介
更新日:2024年10月28日
「継続は力なり」という慣用句がありますが、その意味は「小さなこと、わずかなことでも、息長く続けて行なえば成果となって現れる」ことを表し、「目立たない小さな努力も、続けてやれば成功する」例えとなっています。
このような「継続力」は、業界や職種にかかわらず、ビジネスシーンで企業が社員に求める不可欠なスキルとして高く評価されていて、就活の自己PRでもアピールポイントの定番としてよく使われています。
そのような「継続力」ですが、「そもそも継続力とは具体的に何を意味するのか」「継続力を効果的にアピールするためにはどうしたらいいのか」など就活生の多くが悩んでいるでしょう。
この記事では、幅広い意味を持つ「継続力」について説明しています。記事を読めば、継続力を身につける方法や就活でアピールするときの注意点などを知ることができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
成功するためには継続力は必要
「継続力」の類義語には「持続力」があります。この二つとも「続けて行なう」や「安定したパフォーマンス」などのファクターが共通のプラットフォームになるものの、その意味合いは大きく異なります。
ビジネスシーンでは、企業が目標達成に向けて社員に求めるスキルは、単に継続するだけ、継承するだけの「持続力」ではなく、発展性がありかつ上昇志向のエネルギーを持つ「継続力」になりますが、なかなか身につけるのが難しいスキルの一つとなっています。
このような「継続力」は生まれつきのスキルではなく、後々の経験や知識などにより身につくスキルとされています。「一般相対性理論」で有名な物理学者「アルベルト・アインシュタイン」が残した言葉からその「継続力」の意味を紐解きましょう。
・天才とは、努力することのできるそこそこの能力を持つ人である。
・私には特別な才能はない。あるのは知り尽くしたいという好奇心だけだ。
・人生には二つの生き方がある。奇跡など無いかのように生きるか、それともすべてが奇跡であるかのように生きるかである。
継続力を身につける方法
前項で紹介したように、アインシュタインは「継続力」は天分の才能でなく、努力して勝ち得るスキルだとしています。このことを裏付けるのが、アインシュタインの生い立ちです。
1987年にドイツで生まれたアインシュタインは幼少期に口重で他人との会話が苦手な子供でした。5歳の時に父からもらった方位磁針に興味をもって以来、自分の興味のある分野にだけ熱中し、大学卒業後も保険外交員、代用教員、家庭教師のアルバイトなどで収入を得る逆境の中で研究成果の論文の執筆に取り組むなど、生涯その好奇心は絶えることはありませんでした。
このようにアインシュタインは物理科学のジャンルに自分にとって夢中になるものを見つけ、人生の逆境の中でもポジティブな気持ちで「継続力」を身につけていったのです。
次の項では、生まれつきのスキルではない「継続力」を身につけるためにはどのようにすればよいのかアプローチしましょう。
続かない場合は気持ちを切り替える
「継続力」を身につけるためには、アインシュタインのように自分にとって夢中になるものを見つけて、たとえ小さなこと、わずかなことでも、息長く続けて行なうことが大切です。
大きな目標を掲げてトライしようとすると、設定するアクションのレベルが高くなりストレスを感じて長続きしないことがあります。
これは、応用心理学で言う「現状維持バイアス(現状をそのまま保持しようとする心理作用)」により、新しいものを得る幸福感よりも今もっているものを失うことへの苦痛が大きい「損失回避の心理」状態になるためです。
このようにアクションが続かない場合は、現状の目標を変えることにより気持ちの切り替えができます。ぜひ新たな目標を設定し再チャレンジしてみましょう。
三日坊主を続けてみる
「継続力」がなかなか身につかない理由の一つには、新しいことにトライアルするものの、やってみると三日でやめてしまういわゆる「三日坊主」といわれるケースがあります。このようなケースも、「現状維持バイアス」から来る「損失回避の心理」状態に陥るためです。
「三日坊主」で続かないケースの場合は、現状の目標を小さなこと、わずかなことに細分化し、そのためのアクションをシンプル化して「三日坊主」を一定間隔で習慣化します。
こうした習慣化を続けることにより、アクションへの抵抗感も次第に薄らぎ、「継続力」を醸成する取り組みを息長く続けていくことができます。
自分にご褒美を用意する
「継続力」を身につけるためのトライアルをサポートするツールとして、「オペラント条件づけ」があります。「オペラント条件づけ」とは、生理学・心理学用語で、ある特定の行動を自発的に行なうオペラント反応に「食物」のような刺激(ご褒美)を与え、その自発的行動の頻度を増やすことを意味します。
ここでは、「継続力」を身につけるためのアクションに取り組んでいる自分に対し、そのアクションの達成段階ごとにおいしいお菓子などの刺激(ご褒美)を与えることにより、自発的な取り組みを促していくことが目的となります。スタートアップ時などのタイミングで活用して勢いをつけるのもおすすめです。
「オペラント条件づけ」も、自分へのご褒美が大盤振る舞いになったり、その頻度が多すぎたりするとオペラント反応が鈍くなるので気をつけましょう。
継続力をアピールする際の注意点は?
「継続力」は、ビジネスシーンで企業が社員に求める不可欠なスキルとして高く評価されていますが、業種・業態ごとに志望企業が高く評価する「継続力」が微妙に異なります。
例えば、現状維持色の強い伝統産業では「継続する、継承する」という意味合いの「継続力」が評価されやすく、技術研究系やクリエイティブ系の職種では、発展性があり、上昇志向のエネルギーを持つ「継続力」が評価されます。
就活の面接などで「継続力」をアピールする際は、志望企業の業種・業態をよく把握して、企業側が求める「継続力」とミスマッチしないように注意しましょう。
また、「継続力」をアピールする際には、「継続力」を身につけるために具体的に取り組んできたことを数値化したデータで示すなど、その成長過程を論理的に説明します。
具体的成果のないアピールは「問題意識がない、改善努力が認められない」など逆にマイナス評価につながる印象を与えるので気をつけましょう。
「継続力」を短所として言い換えると
初回公開日:2022年08月25日
記載されている内容は2022年08月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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