継続力を身につける方法とは?短所として言い換える方法も紹介
更新日:2024年10月28日
「継続」という言葉には、粘り強さ、執拗さ、頑強、不屈、強靱、持久力、忍耐力、我慢強さ、辛抱強さなどが関連語としてあります。これらを踏まえて「継続力」を別の言葉で言い換えると、意外と短所的な意味合いになるので気をつけなければいけません。
次に、そのような例を見てみましょう。
・夢中に成りすぎて周囲が見えなくなる
・集中しすぎて計画が狂う
・夢中になって他のことを忘れてしまう
・熱中し過ぎてしまう
・一つのことだけに夢中になる
・集中しすぎて時間を忘れる
このような言い換えは、「継続力」を強調する意味合いがあるものの、受け取る相手次第では短所として評価されるリスクがあります。とは言え、リスク回避のために就活の自己アピールの場で「継続力」という言葉を何度も使うと回りくどくなり、相手の心証をさらに悪くする短所的な表現となるので注意しましょう。
次の項では、このような「継続力」のケースを踏まえて、就活の面接で相手に自分の短所を伝える際に的確な自己評価と改善意欲をあわせて説明するなど、伝えたいことがスムーズに相手に伝わるポイントを紹介します。
短所を伝える場合のポイントは?
就活の面接時の自己PRでは、えてして自分のアピールポイントに絞って説明しがちですが、それにあわせて自己診断で分析した自身の短所も説明し、その改善努力もアピールしましょう。面接官から自身の短所を聞かれても短所を否定する態度は「自己診断能力がない、改善意欲がない」などと評価され、採用候補枠から外される可能性もあります。
面接官に短所を伝える場合は、その短所が単なる自分の思い込みで感じたものでなく、いろいろな場面・状況で把握したり、信頼性のある自己診断メソッドで分析したりするなど客観性のあるものとして説明することが大事です。
また、このような短所の説明に当っては、このような短所をネガティブにとらえていないこと、その短所をどのように改善したかというところまでセットで説明しましょう。
- ポジティブな印象を与える言い方をする
- 努力でカバーできることを伝える
- 客観性のある内容にする
ポジティブな印象を与える言い方をする
面接官に自身の短所を伝えることにネガティブな気持ちになってはいけません。自身の短所を知っているということは、裏を返せば、自分がそれだけ自己分析ができていることを示すからです。
自身の短所を把握し、その短所を十分に分析して有効な改善策を講じて、それをこれからの仕事にどのように活かして働きたいのか、その延長線上の将来についてどのような未来図を描いているのかなど、そのポジティブな姿勢を面接官にアピールしましょう。
面接官の立場から言えば、短所に対する自己分析がしっかり行なわれていて、その改善意欲も確かであり、あわせて自分のキャリアプランもデザインしている就活生は、会社への貢献度合いも高いと評価したくなります。
努力でカバーできることを伝える
面接官は短所が誰にでもあることをよく理解しながらあえて就活生にその短所を問いますが、その意図するところは「短所があるかどうか」でなく、短所に対しどのように向き合っているのかを問いかけているのです。
就活の面接では、把握した自身の短所を緻密に分析し、その結果を踏まえて短所を克服するための改善策をどのように考えどのような形で実行に移して成果を出したかを、具体例を示してアピールすることが大切です。
「短所」を運命論的にとらえて「なるがまま、なすがまま」という姿勢は、面接官に「問題意識の欠如、改善意欲の無さ」を印象づけてマイナス効果になります。短所を面接官に説明する際には、前述のとおり、自身の短所を認識しつつ有効な対処方策を講じている姿勢やその改善状況を示して、短所の克服が努力でカバーできることを伝えましょう。
客観性のある内容にする
面接官に自身の短所を伝える場合は、単にその短所を伝えるだけでは何の意味もありません。短所が単なる自分の独り合点で感じたものでなく、いろいろな経験ややりとりの中で自然と自覚したものであり、信頼性のある自己診断メソッドで自己評価したりするなど客観性のある内容であることを説明しましょう。
このように、客観性のある内容であることをアピールする際には、短所を改善するために具体的に取り組んできたことを箇条書きしたデータで示すなど、その処理・対応過程を論理的に説明します。論理性や客観性のないアピールは「恣意的である、改善意欲が散漫である」など逆にマイナス評価につながる印象を与えることになります。
論理的で客観性のある「ものの見方・とらえ方」は、将来のビジネスシーンでも役立つスキルであり、面接官にとって会社への貢献も期待できる人材として、その期待値も上がります。
短所から長所を考えるメリットとは?
就活の面接対策として、自己PRでアピールポイントとなる自身の長所の絞りこみをしようとすると、長所が思い浮かばず短所ばかりが思いつくといったことがありませんか。
このような現象は心理学用語の「回避学習」で説明がつきます。「回避学習」とは、不快な刺激など危機的な状況を経験したときに学習して記憶するとともに、再び不快な刺激などを予知したときに、それを回避しようとする心理状況を指します。
ここから、長所より不快な刺激が強い短所の方が強い記憶として残ると言われています。
このような現象を逆手に捉えて、なかなか思い浮かばない長所で悩むより、思いついた短所の中から長所につながるポジティブな言い換え表現を選ぶことをおすすめします。
- ポジティブに就職活動を進めることができる
- 一貫性が生まれる
- 多角的な視点が身につく
ポジティブに就職活動を進めることができる
自己分析で把握した自身の「長所」と「短所」を見てみると、「長所」と「短所」の意外な相関関係に気づきます。例えば、「人の話に影響されやすい」が短所ならば、その裏返しとして「人の話をよく聞く、協調性がある」が長所となります。
このように「長所」と「短所」は、その人の見る視点や考え方・伝え方などにより、その意味するところが変わり、互いに表裏一体の関係になっているのです。
就活の場では、自身の「短所」をネガティブにとらえるのではなく、その「短所」と相関関係にある「長所」が自分の売りであると意識づけして、ポジティブな姿勢で就職活動を進めていきましょう。
一貫性が生まれる
就活の面接時の自己PRでは、自身の長所のアピールにあわせて自己分析した短所も説明することが定番となっています。そのときに陥りがちなのが、自己分析した「長所」「短所」に首尾一貫性がなくなることです。
例えば、「気配り上手、人の気持ちがよく分かること」が長所の場合、短所として「鈍感、無神経」を挙げれば、「長所」「短所」の表裏一体の関係から見て一貫性がありません。これでは、面接担当者から見て、就活生に自己分析能力があるのか疑念を持ってしまいます。
このようなミスを防ぐためには、例えば、短所が「周囲の影響を受けやすい」の場合、「気配り上手、人の気持ちがよく分かること」を長所とするなど、短所から長所を考えるスタイルを身につけて、「長所」「短所」の関係に一貫性を持たせることが大切です。
多角的な視点が身につく
初回公開日:2022年08月25日
記載されている内容は2022年08月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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