「経験を活かす」の意味とは?「生かす」との違いや例文も紹介
更新日:2024年08月26日
「経験を活かすと経験を生かすはどっちを使えばいいのだろう」
「意味に違いはあるのかな?」
「使う時の注意点はあるのかな?」
このように、漢字が一字違うだけの二つの言葉にどんな違いがあるのかよく分からない方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「経験を活かす」の正しい意味と使い方についてご紹介します。「経験を生かす」との違いや、使い分け方についてもまとめていますので今まで曖昧なままだった方は適切な使い方を知ることができるでしょう。
また、「経験を活かす」の言い換え表現や、英語での伝え方についてもご紹介していますので、言葉の知識が増え語彙力を高めることができるでしょう。
「経験を活かす」について知りたい方は是非ご覧ください。
「経験を活かす」の意味
まずは、「経験を活かす」の意味からご紹介します。
「活かす」には「活用する」「発揮する」「役立てる」といった意味があり、「経験を活かす」とすることで「これまでの経験を原動力としてプラスの方向に導いていく」というようなニュアンスを伝えることができます。
「経験を活かす」と「経験を生かす」の違いとは?
「経験を活かす」の意味については上述しましたが、「生かす」は生命の誕生や再生といった生命に関する意味があり、「経験を生かす」とすると今後新しい力を生み出して段々と成長していくといったニュアンスになります。
「経験を活かす」と「経験を生かす」には大きな意味の違いはありませんが、「生かす」は命に関わることに使われ、「活かす」は能力や性能を発揮させることに使われます。
今までの経験や持っている知識を活用したいという気持ちを表現したい履歴書や職務経歴書などでは、「経験を活かす」を使う方が一般的でしょう。
「活かす」の使い方・例文
「活かす」の使い方についてご紹介します。「活」という字には、物事の動きを表す意味があり、力や能力を能動的に使う時に使用されます。そのため、「活かす」は自分の能力について伝えたい場面に適しています。
企業での面接では、自分が会社にどれだけ貢献できるかを売り込む必要があります。志望動機などで自分の経験を活用していきたい場合や、自分の能力をアピールしたい場合には「アルバイトでの経験を活かして御社の事業に貢献できるよう努めます」などと記載するのが良いでしょう。
「生かす」の使い方・例文
次に「生かす」の使い方についてご紹介します。「生かす」は命に関わることや、物事を活用させるといったニュアンスで使うことが適しています。
「歯が生える」や「命を生かされた」といった生命に関わる事柄の場合や、転職活動の際に前職と関わる会社を希望する場合に「経験を生かす」と使います。
これは、自分が過去に培ってきた経験をもとに会社へ貢献できることや、今後さらなる成長を遂げるということをアピールするためです。
前職に関係のある会社へ面接を受ける時には、履歴書の志望動機に「これまでの経験を生かして」と記載するのが正しいでしょう。
ビジネスシーンでは「活かす」と「生かす」どっちの漢字を使えばいい?
「活かす」と「生かす」の違いについて述べましたが、ビジネスシーンではどちらの漢字を使えばいいのでしょうか。
ビジネスシーンにおいては、「活かす」と「生かす」それぞれの意味をよく理解して、状況にあった意味合いで使い分けるのが望ましいとされています。
自分の能力などを貢献して役立てたいという場合には「活かす」を使い、過去に経験したことを同じ種類の仕事で使っていきたいという場合は「生かす」を使うのが正しいでしょう。
しかし、「活かす」と「生かす」は一般的にはどちらを使っても間違いはないとされていますので問題はありません。また、どちらが合っているか迷った時は言い換え表現を使うのも良いでしょう。
「経験を活かす」を使う際の注意点
「経験を活かす」を使用する際には注意したいことがあります。
それは、公的文書に記載することは避けることです。「活」という字は常用漢字として認められていないため、常用漢字の使用を旨とする新聞や雑誌などの公的文書には使うことができないからです。
反対に「生」という字は常用漢字の一つであり、古くから使われてきました。公的文書に記載する際は「生かす」を使うか、「いかす」とひらがなで表記しましょう。
「経験を活かす」の言い換え表現
初回公開日:2018年03月31日
記載されている内容は2022年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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