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一万円の漢字表記は壱万円?香典における書き方も併せて紹介

更新日:2024年04月07日

香典に一万円を包むとき、「一万円」以外の表記の仕方があります。どういった時に別の表記をするのでしょうか。この記事では、表記の使い分け方、書き方のマナーなどについて詳しく解説しています。いざ必要になった時に困らないように、ぜひ参考にしてください。

「一万円と書くのがNGな時っていつ?」
「どういう時に別の書き方を使用するの?」
「香典における一万円の書き方を知りたい」
お葬式などで香典を包む際、上記のような疑問を持たれるのではないでしょうか。

本記事では、「一万円」の別の漢字表記の仕方、必要な場面と書き方のマナーを解説しています。また香典を包む際の注意点も併せて紹介しています。

この記事を読むことで壱万円・漢字表記をマスター正しく理解でき、急な葬儀への参列の際も相手方に失礼のない対応を取ることができるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

一万円の漢字での書き方

「いちまんえん」は「一万円」という表記だけでなく別の漢字を当てて置き換えることができます。「一万円」は「壱万円」と表記することもできます。

まず「一」は「壱」という別の漢字に置き換えることができます。「壱」は「一」の大字と呼ばれる漢字表記です。大字とは、商取引などで不正に文字が書き換えられないように、あえて字画を複雑にした漢数字の表記方法です。

大字に対して、一般的な漢数字「一、ニ、三」は小字と呼びます。「一、二、三」に対応する大字は、「壱、弐、参」です。それ以降の数字も、例えば「五」は「伍」、「十」は「拾」、「千」は「仟」というように大字表記に置き換えることができます。

それでは、「一万円」「壱万円」以外にも表記の仕方はあるのでしょうか。以下で詳しく解説していきます。

読みやすい「壱万円」

まず、「一」のみを大字の「壱」に置き換える「壱万円」という表記の仕方です。「一」だけでなく「万」にも大字があり、この後解説します。「壱万円」は「いち」だけを大字で書く、読みやすい表記といえるでしょう。

前述した大字の意図から考えると、「一」は棒線を加えるなどして「二」や「三」などに簡単に書き換えられてしまう危険があります。その点では最低限「一」だけでも表記を変えておけばその心配はなく、この表記の仕方であればほぼ問題ないと言えます。

丁寧な「壱萬円」

次に、漢数字の「一」と「万」をどちらも大字で書く表記です。「萬」が「万」の大字にあたります。

「万」を「萬」として表記することは相手によって丁寧な印象を与えることができます。

お葬式などで亡くなられた方、ご親族に敬意、哀悼の意を示したいという気持ちが特に強い場合は、この表記方法を用いると、よりその思いが伝わるでしょう。

統一感のある「壱萬圓」

最後に「一万円」全てを別の漢字に置き換えて表記した「壱萬圓」という書き方です。

「円」というのは数字そのものではなく通貨の単位ですが、この漢字にも別の表記方法があり、「圓」という漢字に置き換えることができます。「圓」は「円」の旧字体で、当用漢字が制定される1946年以前に使われていたものです。

日常的にはほとんど使われることはありませんが、公的な文書などでは現在でも使用されるケースがあります。

日常使う字体と旧字体などを混在させず、全てを大字や旧字体に揃えることで、この時のために特別に使用している、という気持ちや礼儀を相手に示す意味合いがあるのです。また統一感を持たせることもできます。

香典における一万円の書き方とは

香典に金額を書く際は、常識的には漢字で書きます。ひらがなやカタカナなど漢字以外で書くのは常識的に考えてNGということは理解できると思いますが、漢字を間違えるなど誤字にも十分注意しましょう。

また香典へ金額を記入する際は、数字の頭に「金」という字を添えるのが一般的です。例えば「金壱萬円」というように表記します。

前述したように「一万円」と書く場合にも、「壱万円」、「壱萬円」、「壱萬圓」など複数の表記の仕方があります。どのような漢字を当てるのかは、状況を鑑みて考えましょう。さらに、縦書き、横書きどちらで書いたほうが良いのか、算用数字を使用しても良いのかについて解説していきます。

縦書きでは旧字体の漢数字を使う

香典袋に金額を書く際は、基本的には縦書きで記すのが正式なマナーとされています。また縦書きする場合、漢数字は大字および旧字体を使用します。よって一万円を包む場合は、「金壱萬圓」と縦書きで記入するのが一般的です。

他にも、三千円であれば「参仟圓」、五千円は「伍仟圓」、十万円は「拾萬圓」というように大字および旧字体で表記しましょう。

横書きでは算用数字でもOK

香典を書く際の正式マナーは縦書き表記ですが、横書きで書くことがマナー違反というわけではありません。ただし横書きで書く場合は漢数字ではなく、一般的に算用数字を使います。

横書きの場合も、金額の頭に「金」を付記しますが、「¥」マークを使用してもOKです。むしろ横書きの場合はそちらの方が自然でしょう。また「¥」を使用した場合、金額の末尾には「-」と付記します。

一万円の場合は、「金10,000円」または「¥10,000-」と表記しましょう。算用数字を使用する場合は、千円単位ごとにカンマを入れると、より丁寧な印象を与える表記となります。

金額の最後に「也」はつけなくてもOK

香典袋に金額を記す際、金額の最後に「也(なり)」をつけているケースを見かけることがありませんか。しかし、結論から言うと「也」はつけても、つけなくてもどちらでも構いません。

「也」は「〜円ちょうど」という意味で使われますが、これは日本で円未満の単位「銭」を使っていた時代の名残りです。円未満の端数がない、「ぴったり〜円」ということを強調するために「也」をつけていました。よって円未満の単位を使用しない現在で使われることはほとんどありません。

現在ではつける必要はありませんが、例えば親族間で慣習として使用している場合や、相手に対する礼儀、強い弔意を示す場合などには、付記しても特に失礼には当たりません。

香典の金額を書く場所

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初回公開日:2022年12月01日

記載されている内容は2022年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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