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一万円の漢字表記は壱万円?香典における書き方も併せて紹介

更新日:2024年04月07日

香典に一万円を包むとき、「一万円」以外の表記の仕方があります。どういった時に別の表記をするのでしょうか。この記事では、表記の使い分け方、書き方のマナーなどについて詳しく解説しています。いざ必要になった時に困らないように、ぜひ参考にしてください。

香典の金額は、一体どこに書けば良いのか迷ってしまう場面があるのではないでしょうか。香典の金額は、一般的に香典袋の中袋に記入します。

市販されている香典袋は、外包みの部分と、その中にお札を入れるための中袋が入っています。この中袋に記入するのですが、中袋自体全ての面が白紙の状態になっているので、どこに何を書いたら良いのか迷ってしまうでしょう。

正式なマナーとしては、金額は中袋の表面に記入し、裏面に「郵便番号」「住所」「名前」を記入します。金額の書き方は、縦書き、横書きにする場合でそれぞれ前述した通りのマナーに沿って記入しましょう。

また、中袋がついていないのし袋だけのものもあります。その場合は、のし袋の裏側左下に金額を左詰めに記入し、そのすぐ右側に住所・氏名を記入します。漢数字表記の仕方は縦書き表記の際のマナーでOKです。

香典袋の書くときに使うペンは?

香典を書くときは昔から、通常の墨を水で薄めた薄墨を使い、毛筆で書くのが慣習でした。薄墨にすることで「落ちた涙で墨が薄まる」という思いを込める意味があります。

現在では墨を用意してわざわざ毛筆で書くのは手間もかかるので、弔事用に市販されている薄墨の筆ペンを使うのが一般的です。

また筆ペンも日常生活で使用することはあまりないため、すぐに用意できない場合もあるでしょう。そういった時もボールペンや鉛筆を使うのは失礼に当たります。筆ペンがない場合は、サインペンを使用するようにしましょう。

香典に複数枚のお札を包むのはOK?

身内や知人に不幸があり、急に葬儀に参列しなければならない時もあるでしょう。訃報は予めわかっていることではありません。香典の準備などができていないこともあるのではないでしょうか。

そういった場合でも香典を包む際には、極力複数枚にならないようお札を包みましょう。例えば、一万円札を五千円札1枚と千円札5枚で包むのではなく、一万円札1枚となるよう参列する前に準備して包むよう注意が必要です。

昔から、複数枚のお札を包むのは「関係がバラバラになる」ということを連想させて縁起が悪いとされています。

またお札の枚数は、奇数であることがマナーとされています。例えば「4」という数字は「死」という数字を連想させるのでNGです。奇数でも「9」は「苦」を想像させるので避けるようにしましょう。

ただし、一万円では少ないが三万円では多いという場合、二万円を包むことは許容されているケースが多くなっています。それ以上の金額になった際には注意しましょう。

葬儀は前もってわかっていることではないので、財布の中に千円札や五千円札しかないケースもあると思いますが、礼儀として複数枚のお札にならないよう、最低限のマナーを踏まえて準備するようにしましょう。

香典の相場は一万円?相場例

香典の金額は、包む相手によって相場が違います。故人が自分にとってどういう立場か、親なのか兄弟なのか、血縁関係がない知人なのか、などによって変わってくるということです。

香典の平均的な相場は一万円程度というイメージがあるかもしれませんが、誰でも一万円で良いというわけではないので注意が必要です。当然ながら自分に近い立場であるほど、その額は高くなってくる傾向があります。

特に両親や兄弟など親族の場合は高くなり、それ以外の血縁関係のない知人、近所の人という場合は低くなります。相手に多すぎる、少なすぎるという印象を与えてしまう可能性があるので相場を把握しておきましょう。

下記に亡くなった方との関係別に具体的な相場をまとめました。それぞれ詳しく解説していきます。

近所の方・一般的な知人

近所の方や一般的な知人の場合は、一万円以下の金額が相場です。

近所の方であれば5千円、一般的な知人の場合は3千円程度であれば、特に失礼という印象を与えることはないでしょう。

逆にそれほど親密な関係ではないにもかかわらず一万円以上を包んだ場合、かえって相手に気を遣わせてしまうかもしれないので注意しましょう。特別な事情がなければ、説明した金額の範囲でOKです。

親しい友人・知人

生前特にお世話になった親しい友人や知人の場合、5千円〜1万円程度が相場となっています。

特に親密ではない知り合いという場合に比べるとその思いも違ってくるでしょう。その場合、一万円では足りないと感じることもあるかもしれません。あくまで目安として覚えておいてください。

親族

親族の場合、亡くなった方との族柄によってさらに相場が変わってきます。

自分の父親・母親の場合は5〜10万円が相場とされていますが、そもそも自分の親に対して、香典を包むことはあまりありません。もし何らかの事情で必要な場合の目安としておきましょう。

一方で、配偶者の親に対しても同様に5〜10万円が相場とされますが、こちらも同じく香典を包むケースは少ないでしょう。

次に兄弟・姉妹の場合は3〜5万円、祖父母やいとこ・おじ・おばなどその他の親族の場合は1〜2万円が相場となっています。これは配偶者の兄弟・姉妹、祖父母、親族の場合においても同程度の額が相場とされます。

いずれにしても親族の場合は、一万円以上包むというのが一般的です。

続柄香典の相場
自分の親5〜10万円
配偶者の親5〜10万円
自分の祖父母1〜2万円
配偶者の祖母1〜2万円
自分の兄弟・姉妹3〜5万円
配偶者の兄弟・姉妹3〜5万円
いとこ・おじ・おば等その他の親戚1〜2万円

御霊前と御仏前の違いとは?

葬儀や四十九日法要に参列する際に香典を準備しなければいけませんが、市販で売られている香典袋には二種類あります。どちらを使えば良いのか迷ったことはないでしょうか。

「御霊前」と「御仏前」は、香典を渡すタイミングによって使い分けるのがマナーとされています。

「御霊前」は、四十九日までの場合に使用します。仏教では、亡くなってから四十九日まではまだ仏になる前の「霊」の存在と考えられていて、葬儀や通夜の際は「御霊前」を使用するのが一般的です。

一方で「御仏前」は仏教において「霊」が成仏し「仏」になった、四十九日以降の四十九日法要や一周忌法要などで使用します。

ちなみに法要に招く方への配慮や親族間の都合で、四十九日法要が実際より繰り上げて行われることがあります。この場合も、法要時に故人が成仏したとされるので「御仏前」で問題ありません。

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初回公開日:2022年12月01日

記載されている内容は2022年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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