A4の半分のサイズ寸法・半分に印刷したい場合の倍率
更新日:2024年09月03日
A4の半分になるよう印刷したいとき、複数の方法が考えられます。
プリンタの機能を利用する場合その1[拡大・縮小印刷]
A4の半分となるよう印刷したいときは、プリンタの機能を利用するのが確実といえます。たとえば、キャノンのプリンタには「用紙サイズ」とは別に「出力用紙サイズ」の設定があります。A4の半分はA5ですので、「ページレイアウト」から「拡大/縮小」を選び、「出力用紙サイズ」をA5に設定すれば、A4用紙を半分に切ってプリンタに手差しするだけで、ちょうどA4の半分であるA5で印刷してくれます。
プリンタの機能を利用する場合その2[割付印刷]
下書きなどの確認用にA4の半分、つまり1枚に2枚分印刷したいというときもあるでしょう。そのような時は、割付印刷の機能を利用します。キャノンのインクジェットプリンターの場合、「印刷」ダイアログを表示後、「詳細設定」をクリックします。「ページ設定」タブの「ページレイアウト」で「割付」を選び、さらに「詳細設定」をクリックします。割付印刷のダイアログが表示されますので、「ページ数」で「2ページ印刷」を選び、「OK」をクリックします。
この方法の利点は、「ページ数」の項目を見ればわかるとおり、A4の半分、つまり2ページ分だけでなく、4、9、16といった割付にも対応していることです。これにより、下書きの確認などで、無駄に用紙を使うことを避けることができます。
Word2016の機能を利用する
A4の半分に印刷する場合は、プリンタの設定を利用するほうが、特定のソフトウェアに依存しないため、様々な場面で使えるのでおすすめです。しかし、すでにWordやExcelを使い慣れている方のために、WordやExcelでの操作方法を紹介します。
ここでは、Word2016を例に説明します。A4の半分のサイズで印刷したい文書を表示させ、「印刷」をクリックします。設定の項目に「1ページ/枚」と表示された項目がありますので、それをクリックします。A4の半分に印刷するため、「2ページ/枚」に変更すればOKです。
Excel2016の機能を利用する
Excel2016の場合、「印刷」をクリックし、設定のいちばん下にある「拡大縮小なし」をクリックします。ここで表示されたダイアログに「70%」を入力して、OKをクリックします。
なぜここで「70%」にするとA4の半分になるのかについては、この後の項目で説明します。
A4の半分にしたいときの倍率
これまで、パソコンとプリンターで作成したものを、A4の半分になるよう出力する際の注意点について説明してきましたが、すでに印刷済みのものを縮小コピーしたい場合は、どうなるでしょうか。
紙のサイズはどうやって決められているか?
紙の規格には法則があります。それは、短いほうの辺を1とした場合、長いほうの辺はルート2(2の平方根)となっているのです。ルート2は1.414~ですので、長い辺を半分にすれば、0.707となります。A4をA5にする場合も、B4をB5にする場合でもも、コピー機で70%もしくは71%を選択すればよいということになります。
逆に、短い辺が1で長い辺がルート2(=1.414~)であるということは、A4を倍のA3にしたい場合、短い辺を141%拡大すればよいということです。
現在ではコピー機に、用紙サイズを指定して拡大・縮小コピーがとれる機能が備わっており、みずから計算することは少ないと思いますが、旧式のコピー機などを操作する際に、自分でA4の半分になるよう設定しなければならないときもあるので、覚えておいて損はありません。
A4の半分に縮小するとき
すでに説明したとおり、コピー機で70%もしくは71%に縮小するよう設定します。A3をA4にする場合やA2をA3にする場合、B4をB5にする場合も同様です。
A4をB5に縮小するとき
A判をB判にする場合は、もともとの原寸が異なりますので、A判同士、B判同士のような計算というわけにはいきません。結果だけ書くと、86%に縮小するよう指定します。
主な用紙間の拡大・縮小倍率
主な用紙間の拡大・縮小倍率は以下のとおりですので、手動でコピー機の倍率を設定する際の参考にされてください。
70% B4→B5、A3→A4、A4→A5
81% B4→A4
86% A3→B4、A4→B5
115% B5→A4、B4→A3
122% A4→B4
141% B5→B4、A4→A3
初回公開日:2017年08月10日
記載されている内容は2017年08月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。