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手紙の謹啓の結びの言葉・他の結びの言葉・なしはNGか|かしこ

初回公開日:2018年05月09日

更新日:2020年08月20日

記載されている内容は2018年05月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「謹啓」はビジネスなどの場でよく使用される手紙の言葉ですが、あまり聞きなれていない方も多いのではないでしょうか。「謹啓」とはどのように使用するものなのでしょうか。今回は、手紙の謹啓の結びの言葉や他の結び言葉、結びを省略してもよいかなどについて説明します。

手紙の謹啓の結びの言葉と例文

プライベートな手紙は自由ですが、礼儀正しいい手紙には一定の型があり、そうすることで相手に敬意や誠意を伝えることができます。様式の決まった失礼のない書き方は、今日では慣習となっています。

型の一つの頭語は、書き出しに使い、時候のあいさつなどとつなげて気持ち良く相手が読み進められるようにします。一般的な手紙を書く場合、頭語に用いるのは「拝啓」です。「拝」(おがむ)はお辞儀をするという意味があり、「啓」はもうすという意味なので、「お辞儀をして申し上げます」になります。「拝啓」よりももっと改まった丁寧な頭語は「謹啓」を使用します。

こうした礼儀正しいあいさつ語を最初に配置する時は、文末もそれに合わせてあいさつをしましょう。その結びの言葉を結語と言います。「拝啓」の結語は「敬具」が一般的です。それでは、「謹啓」の場合はどうなるのでしょうか。例文などを交えてみていきましょう。

謹啓(きんけい)

「謹啓」と書いて、「きんけい」と読みます。「謹啓」は漢語です。「謹(つつし)みて啓(けい)す」ということから、「謹んで申し上げます」という意味があります。

謹言

改まった手紙にはそれに合う頭語があり、結び(結語)も決められています。頭語と結びには必ず組み合わせがあります。その組み合わせをうまく使用すれば、失礼なく礼儀正しく書くことが可能です。

一般的な手紙における「拝啓」よりも、特に改まった手紙に使用する「謹啓」が頭語の場合、結びは一般的に「謹言」(きんげん)を用います。「謹啓」も「謹言」も、「謹んで申し上げます」という意味があります。

「謹啓」と「謹言」の組み合わせを覚えておけば、ビジネスの場においても失礼がありません。

謹啓や謹言の位置

礼儀正しい手紙を書く場合、基本の構成要素は前文、主文、末文、後付の4つに分けられます。前文は「頭語」、「時候のあいさつ」、「安否を尋ねるあいさつ」です。主文は手紙の本文を書きます。末文には結びの言葉(結語)を書き、後付けには日付や署名、宛名を書きます。

「謹啓」は頭語であいさつの言葉なので、文章の冒頭に書くようにします。このとき、一文字下げて書き始める必要はなく、一行目の一番上から書きます。「謹啓」と書いた後は、一文字間をあけてから「陽春の~」と前文を書きだしましょう。

結びの「謹言」は、文書の最後ではなく、本文の最後に書くようにしましょう。

例文

謹啓 陽春の候、皆様にはますますのご清祥のこととお喜び申し上げます。

このたびは、「〇〇」の開店に対しまして、ご丁寧なご祝詞ならびにお祝いを賜り、心よりお礼申し上げます。

一日も早く顧客の皆様から信頼を得られるよう、スタッフ一同努力を重ねて参る所存です。

つきましては、皆様のご指導ご鞭撻をお願いいたしますとともに、末永くお引き立てを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

略儀ながら書中をもちまして、お礼かたがたお願い申し上げます。 謹言

謹啓の謹言以外の結びの言葉とは?

それでは、「謹啓」の結びは「謹言」だけなのでしょうか。他に「謹啓」の結びとなる言葉をご紹介します。

謹白

「謹白」と書いて「きんぱく」と読みます。「謹白」は「謹言」と同じく、「謹啓」の結びとしてセットで使われることが多いです。このセットはビジネスなどの丁寧な文書や、初めての相手などに手紙を書くときによく使用されます。

敬意があるきちんとした場合に便利なので、「謹啓」とくれば「謹言」か「謹白」と覚えておきましょう。

謹啓と謹白の例文

謹啓 歳末の候、貴社にはますますのご隆盛の趣、心よりお喜び申し上げます。

平素は、格別のご愛顧を賜り、ありがたく衷心よりお礼申し上げます。

本日は、日頃のご厚誼に対する感謝の気持ちとして、ささやかな品をお送り申し上げました。どうぞお納めください。

来年も、本年同様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

略儀ながら書中をもちまして、年末のご挨拶を申し上げます。  謹白

敬具

結びの「敬具」(けいぐ)は頭語の「拝啓」とセットで使用されます。主に一般的な文書に使われるので、馴染み深いでしょう。手紙を書くときはこちらの方がすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。

「拝啓」も相手を敬う気持ちは感じられますが、ビジネスの場など改まった丁寧な場合には「謹啓」と「謹白」、「謹言」を使用するとよいでしょう。

敬白など

「敬白」と書いて「けいはく」と読みます。「敬白」は「謹んで申し上げる」という意味があります。

一般的な文書に使用しますが、丁寧な意味合いから「謹啓」の結びとして使用しても間違いではありません。ビジネスの場でも「謹啓」と「敬白」の組み合わせを使う場合もよく見られますが、どちらを使うか迷った場合は、目上の人への敬意を考慮して「謹言」を使う方が無難でしょう。

また結びの「草々」(そうそう)は、頭語が「前略」(ぜんりゃく)の場合に用います。「不一」や「不備」なども使われますが、「草々」が一般的です。この「前略」は急用であることを伝える意味があります。

ビジネスの文書では「謹啓」と「謹言」が丁寧で失礼にならないので、よく使用されます。

かしこ

結びは女性だけが使用できるものがあるので注意が必要です。それが「かしこ」です。「かしこ」とは「恐れ多いこと」の意味があり、「かしこまる」と同源です。本文の最後に相手に敬意を表す言葉として使用します。

男性が漢字を使うのに対し、昔から女性はひらがなを使用することが多かったとされています。「かしこ」はどの頭語との組み合わせでも使用でき大変便利です。

頭語に使うあいさつの用語は多くが漢語調なので、女性が使うときには少し堅苦しさを感じる場合があります。その場合は「謹啓」ではなく、「謹んで一筆差し上げます」などとするとやわらかい雰囲気になります。そのときの結びも、「かしこ」を使用すると自然です。

謹啓で結びなしや省略はNGか?

「謹啓」を使用した場合、必ず結びは必要なのでしょうか。答えは必要です。頭語と結びは互いに関連していて、手紙の内容や種類に合わせてきちんと対応させなければいけません。

例えば、「謹啓」は最上級の頭語であるにもかかわらず、結びに「草々」といった簡略を詫びる言葉を用いるのはおかしいことになります。

「謹啓」は改まった丁寧な文書であることを伝えています。したがって、こうした礼儀正しい手紙を書くためには、あいさつ語である頭語と結びをきちんと対応させることが必要です。

頭語と結びが必要でない場合は?

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