「なので」の正しい使い方とは？言い換え表現と例文や英語表現を紹介
更新日：2024年10月28日
「なので」は、前の文章と後ろの文章をつなげる接続詞のひとつです。よく使われる言葉ですが、使うシーンや相手によっては失礼に当たる表現になることはご存知でしたか？
カジュアルな話し言葉である「なので」は、ビジネスやフォーマルなシーンには向きません。
実は言い換えの必要がある場面が少なくない「なので」ですが、どんな言葉が言い換え表現として適しているのか、悩んでしまうこともあるのではないでしょうか？
この記事では、そんな迷いがちな「なので」の言い換え表現や例文、英語表現を紹介します。
記事を読むことで、「なので」やその言い換え表現をうまく使えるようになるでしょう。
相手とスムーズなコミュニケーションを取るためにも、「なので」の適した使い方を確認してくださいね。
「なので」の意味
「なので」という言葉は、断定の助動詞「だ」と、接続助詞「ので」が組み合わさった連語だと言われています。
前後の文章の関係を示す接続助詞である「なので」は、「AなのでB」という使い方が正しい表現です。
例
- 今日はシフトが遅番なので、帰宅が遅くなる。
「なので」は「だから」と意味や使い方が似ていますが、2つの言葉には違いがあります。「だから」は順接の接続詞なので文頭に置けますが、「なので」は接続助詞なので文頭には置けません。
「なので」から話し始める、書き始めるのは不適切だと覚えておきましょう。
「なので」の敬語表現
「なので」という言葉はややくだけた表現の話し言葉であり、敬語ではありません。
面接や会議といったビジネスシーンや、目上の人と話すようなフォーマルな機会に「なので」を使用してしまうと、「非常識な人」「失礼な人」と相手に思われかねません。
公の場では、「なので」は別の敬語表現に言い換えた方が良いでしょう。
以下で「なので」の言い換え表現を紹介します。
「なので」の言い換え表現
ビジネスやフォーマルな場で「なので」を使いたい場合は、より適した表現に言い換える必要があります。
「なので」の言い換えには、「そのため」「ですから」など、表現が多数あります。使いやすいと感じるものを身につけておけば、敬語での会話や文章作成に困ることはないでしょう。
ここでは、「なので」の言い換え表現を5つ紹介します。
「そのため」
「そのため」は、「だから」と同じ順接の接続詞です。
「だから」が主観で話す言葉であるのに対して、「そのため」は客観的な表現に使われます。自分の感想や意見を述べるときには「だから」、事実を説明するときには「そのため」を使います。
- 今日の彼のシフトは遅番です。そのため、帰宅が遅くなります。
「ですから」
「ですから」は、「だから」の丁寧な言い方です。使いやすい言い換え表現のひとつでしょう。
- 今日のシフトは遅番ですから、帰宅が遅くなります。
「したがいまして」
「したがいまして」は、「したがって」の丁寧語です。「したがって」は前の文章の論理的な結論を述べる接続詞です。
「従って」と書くときには動詞とみなされるため、「なので」の書き換え表現として使うときにはひらがなを使用しましょう。
初回公開日：2017年11月27日
記載されている内容は2017年11月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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