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起承転結の意味と例・作文・論文・プレゼン・レポートの書き方

更新日:2024年10月05日

「起承転結」という言葉を聞いたことがありますか。「起承転結」とは物語の構成を意味する言葉ですが、これはそれぞれどういった内容を指すのでしょうか。ここでは、「起承転結」の意味や使い方、また種類別の使用例などをご紹介しますのでご参照ください。

小論文の書き方でも「起承転結」の構成は役立ちます。

小論文の起承転結

小論文の起承転結は以下のように構成します。

・起:問題提起「~だろうか」と疑問を投げかける。
・承:意見提示「たしかに~」と反対意見を述べ、「しかし~」と自分の意見を述べる。
・転:展開「なぜなら~だからだ」説得力ある理由を提示して自分の理論を肯定に導く。
・結:結論「以上のことより、わたしは~と考える」内容の整理と、結果をまとめる。

小論文における構成の中で重要なのは「転」にあたる展開部です。ここで、自分の理論をどれだけ深められるかが小論文の説得力の高さにつながります。

アイデアは「3W1H」で

小論文において、何をどう書けば良いかわからなくなり困ったときには「3W1H」を考えると良いです。「3W」とは、「WHAT」(何)、「WHERE」(どこで)、「WHY」(なぜ)を指し、「1H」とは「HOW」(どうやって)です。この「3W1H」をもとに自分の情報を洗い出してみると、小論文として書くべき内容を整理しやすくなります。

起承転結のある漫画の作り方

漫画におけるストーリー作りでも「起承転結」の構成は役立ちます。例えば、ラブストーリーの場合であれば、以下のような起承転結の構成にしてみるとまとまりのある話になりやすいです。

・起:主人公には好きな人がおり、片思いだがなかなか思いを告げられない
・承:そんなとき、思いもかけずクラスで一番カッコいい○○君に告白される。思いを告げられない状態の自分に○○君は後押ししてくれ、思いを告げることに成功、晴れて付き合うことになるが、もやもやした気持ちが残る。

・転:○○君の自分への気持ちの深さに改めて気づき、結局片思いだった彼に別れを告げる。
・結:○○君は、彼と別れた主人公に改めて思いを告げる。主人公がそれを受けてハッピーエンド。

「起承転結」の起源

「起承転結」の起源は、4行で構成される漢詩の絶句からきています。1行目を起句、2行目を承句、3行目を転句、4行目を結句と呼び、中国語では、起承転結ではなく起承転合といいます。これが起源になり、日本では本来の意味から転じ、物語を作る場合の構成として「起承転結」という言葉を使うようになりました。

「起承転結」の意味と使い方を覚えましょう

いかがでしたか。「起承転結」のそれぞれの構成の意味や使い方、例文をみてきました。起承転結は、学校の国語の授業でまず習う物語の構成の基礎ですが、その他に小論文や作文、漫画、プレゼンといろいろなシーンで活用できる構成の仕方であることがわかりました。

起承転結は、論文や作文を書く場合、漫画を描く場合、プレゼンをする場合では、それぞれの持つ意味が微妙に異なってきますので、その違いを頭に入れて文を構成していくようにしましょう。

また、ここでは起承転結以外にもPREP法則という作文や論文に向いている書き方があることもご紹介しました。文章を書く上で起承転結がふさわしい場合には、起承転結の構成で文を書いてみると、相手に伝わりやすい、まとまりのある良い文章となりますので、ぜひ活用してみてください。

初回公開日:2018年03月13日

記載されている内容は2018年03月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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