地鎮祭の近所への挨拶回りのマナー|例文/品物/挨拶の範囲
更新日:2024年08月10日
留守のお宅に手土産を置いてくる場合には、施主からの挨拶状と施工主からの工事着工の挨拶状を添えます。
■施主からの挨拶状
〇〇様(表札などからもお名前がわからない場合は、近隣の皆様へ、とします)
このたび【住所】に家を新築することになりました【名字】と申します。
本日地鎮祭を済ませ、平成XX年XX月より平成XX年XX月までの間、新築工事を行います。工事期間中、○○様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
工事開始に先立ちましてご挨拶にお伺い致しましたが、お留守のようでお会いする事が叶いませんでした。甚だ失礼とは存じますが、書中にてご挨拶申し上げる次第でございます。
完成後には改めてご挨拶にお伺いいたします。宜しくお願い申し上げます。
平成XX年XX月XX日
施主 【氏名】
連絡先 【電話番号】(あるいは 「ご連絡いただく際は、工事概要の看板の連絡先に
ご連絡いただけると幸いです」)
■施工主からの工事着工の挨拶状
工事着工のご挨拶
このたび、【施主】様からご新築のご下令を賜り、XX年XX月XX日から着工の運びとなりましたので、ご挨拶にお伺いいたしました。工事期間中は細心の注意を払い、安全を最優先に心掛けますが、騒音やホコリ、工事関係車両などご迷惑をおかけする場合もあろうかと思います。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご協力お願いいたします。また都合により日・祝日にも作業を行う場合がありますが、重ねてよろしくお願い申し上げます。
※お留守の場合この書面でのご挨拶にさせて頂いておりますので、何かご質問等ありましたらお手数ですが下記の担当者までご連絡下さいます様お願い申し上げます。
・基礎着工予定日 平成XX年XX月XX日から約XXヶ月間
・棟上げ予定日 平成XX年XX月中旬頃
【社名】
【電話番号】
【現場担当者名】
地鎮祭の挨拶回りの品物
粗品
地鎮祭後の挨拶回りで持参する手土産には、「御挨拶」または「ご挨拶」の表書きをしたのしをつけますが、地鎮祭後を「粗品」・引越し時を「御挨拶」としても問題ありません。
また施工主側が「粗品」を用意してくれる場合もあります。粗品の中身は、大抵の場合、白地に施工会社名が入っているタオルか、名入れ無しの白タオルです。
手土産
施工主が粗品を用意してくれる場合も、施主は地鎮祭後の挨拶にあたり手土産を持参したほうが安心です。留守の場合に置いてくる可能性を考えて菓子類を避け、消耗品を用意する方が多いといわれており、「ふきん、タオル、茶托、コースター、鍋つかみ、箸置きなど主に台所用品が好評」と考えられています。
お菓子
地鎮祭後の挨拶回りにお菓子をお持ちする場合は、相手が留守のときはドアノブやポストなどに置いてくることがありますので、生ものは絶対に避けなければなりません。その他、夏であれば熱に弱いチョコレート、キャンディ、砂糖がけのスイーツも避けましょう。
具体的には煎餅・焼き菓子類が無難といわれています。少量でも価値が伝わりやすい有名ブランドの商品や、煎餅でもコーヒー・紅茶にも合うおしゃれなデザインのものがどのような方にも喜ばれるでしょう。例えば、坂角総本舗のゆかり、赤坂柿山の慶長、麻布かりんとの詰め合わせ、菊廼舎の富貴寄、シェ・リュイのプティ・フール・セックなどがおすすめです。
地鎮祭の挨拶回りの範囲
地鎮祭後の挨拶回りの範囲は、前述のとおり、一戸建てならば「向こう三軒両隣+真裏」が基本です。その他、工事期間中にご迷惑をかけそうなお宅や、住む地域の町内会長、引っ越し後にご迷惑をおかけする可能性がありそうなお宅(生活音が届く、庭木の落ち葉が敷地に入ってしまう、など)にも挨拶します。
最近では施工主側から「こちらで対応するので同行しないでよい」と言われることもあるようですが、新築の場合は最初のご近所づきあいとなるので、挨拶には施主が同行するのが望ましいです。事前にどのような人が住んでいるのかを知る手がかりともなり、施主側にも大きなメリットがあります。
建替の場合はご近所の顔をすでに知っていることも多いですが、新築以上に挨拶は重要です。ただし、地鎮祭後よりも前、解体工事前の挨拶がおすすめです。解体工事では、大きな音や振動、ホコリなどが発生し、洗濯物を外で干せなくなる、車にホコリがつく、家族に喘息の人がいた場合にご迷惑をおかけする可能性がある、など様々なトラブルの原因が考えられます。最低でも解体日程の連絡は事前に行います。
集合住宅では原則的に住民が地鎮祭に参加することはなく、地鎮祭後の挨拶を考える必要はありません。一方で中古で購入した人が入居前に改築をする、老朽化に伴いリフォームをする、といったような場合に類似の挨拶が必要です。特に壁抜きや床の張替えなどがある場合は大きな音がしてトラブルの要因になりますので、管理組合、両隣、音が響きやすい上下階にご挨拶をしておきます。
地鎮祭後の挨拶回りはご近所トラブル回避に役立ちます
新築・改築の際に土地の神様を鎮め、工事の無事を祈るのが地鎮祭です。地鎮祭の後にはご近所に挨拶回りを行います。特に新築の場合は初めてのご近所づきあいとなるため、誠意をもって丁重に行いましょう。
挨拶回りの際には、施工主・工事担当者とともに「向こう三軒両隣+裏側」を基本に工事・その後の生活でご迷惑をおかけしそうなお宅に伺い、工事スケジュール、連絡先などを告げ、工事中の迷惑を詫びます。不在宅には再度訪問する、施工主に再訪を依頼する、手土産を添えて手紙を置いてくる、のいずれかとします。再訪が必要なお宅がわからなくならないようメモを持参します。
持参する手土産には「御挨拶」または「粗品」の表書き・蝶結びの水引ののしをかけます。手土産は生ものを避けたほうがいいでしょう。
誠意をもって丁寧な挨拶回りをしておけば、その後のトラブルの回避にもつながります。
初回公開日:2017年10月28日
記載されている内容は2017年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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