「アスタリスク」の意味は複数ある！使い方も具体的に解説！
更新日：2024年11月17日
野球のスコアシートにも、アスタリスクを使うことがあります。「敬遠によるフォアボール」は、アスタリスクを用いて表現するスコアです。フォアボールとは、ストライクゾーンに入らないボールが、4球投げられたことをいいます。
ピッチャーはわざとフォアボール行うことがあり、これを「敬遠」といいます。強打のバッターにヒットを打たせないようにするためです。スコアシートでは敬遠を「B＊」と記載します。通常のフォアボールの記載は「B」です。
使い方④伏字やメールの顔文字
アスタリスクは、メールなどの文字によるコミュニケーションの中でも、便利に利用されています。代表的な利用法として伏せ字があります。伏せ字とは、表現を明確にしたくない時などに、文字の一部を記号などで置き換えるもので、そこでアスタリスクを用いるのです。
例えば、個人情報を保護するために「長谷川＊＊様」や「090-＊＊＊＊-1234」と表現する時に利用されています。これを、「マスキング処理」と呼ぶこともあります。
他の例としては顔文字です。「＊」が目や赤らめた頬に見えることから (*_*) や (*^_^*)といった表現で使われます。アスタリスクは情報の保護や、メールなどの文字でのコミュニケーションが円滑になるツールとして活用されているのです。
使い方⑤チャットの文章訂正
英語圏でのチャットやショートメッセージ、そしてメールでは、誤字などの文章訂正をする時に、スラングとしてアスタリスクを使います。例えばこのようなケースです。
＞ I went to Ropongi last week.
＞ *Roppongi
訂正する文字の前にアスタリスクを付けて「正しい方はこちらです」と示しています。シンプルでかつ親切な方法といえるでしょう。
「アスタリスク」のプログラミングでの使い方
アスタリスクは、プログラミングを行う時も数多く利用します。繰り返しの処理を簡単に表現する時や、プログラムの中にコメントを書く時に使うのです。利用頻度が高いため、アスタリスクはプログラマーから大変重宝されています。
CUIのオペレーティングシステム
現在のパソコンのOS（オペレーティングシステム）多くは、画面上のカーソルを動かしてフォルダをクリックしたり、ボタンを押したりといった操作を行います。これをGUI（グラフィカルユーザーインターフェイス）のOSと呼び、MacやWindowsなどが代表例です。
一方で文字（命令文）のみで操作するOSもあります。それをCUI（キャラクターベースドユーザーインターフェイス）のOSと呼び、UNIXやLinuxなどが代表例です。このOSでアスタリスクは、便利に使われています。
アスタリスクは「0回以上繰り返す任意のもの」という意味で使われます。ことばの定義だけではわかりにくいので、利用例を紹介しましょう。コンピュータの中にある「.txt」という拡張子のファイルをすべて抽出したい時は、「 *.txt」と命令するのです。
このアスタリスク1文字だけで、「abcd.txt」や「あいうえお.txt」「123.txt」といった該当するファイルをすべて選択できます。アスタリスクが、意味のある、とても便利で強力なマークとして利用されていることがわかるでしょう。
ワイルドカート記号として入力
プログラミングの世界では* ? ! []といった記号に意味を持たせて目的のデータを効率的に抽出する手法があり、それらの記号を「ワイルドカード記号」と呼びます。
アスタリスクもワイルドカード記号の1つで、その使用例はCUIのOSでの説明のとおりです。その他にアスタリスクは「コメント文」を記す時にも使用します。
コメント文とは、プログラムを記載する中でメモや注釈として文字を記載しておきたい時や、ある命令文を一時的に無効にしたい時などに用いるものです。C言語では「/* */」と表現し、2つのアスタリスクマークの間に、コメントを記します。
「アスタリスク」には多くの意味や使い方がある
アスタリスクは星のマークをしていることから、顔文字として利用されています。エクセルの関数では「掛ける」の意味として利用され、数学では行列の意味があります。そして、プログラミングやパソコンのOSでは、繰り返しの処理で活用されていることを紹介しました。
その他、大切な情報を守るための伏せ字や、野球のスコアシートでも使われるというように、とても広い範囲で利用されているマークの1つです。小さな星の形をしたアスタリスクマークを、今後も便利に使っていきましょう。
初回公開日：2022年03月01日
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