着任挨拶のスピーチの仕方・メールの書き方・届けの書き方
更新日:2024年07月24日
人事異動の目的とは?
「着任」は人事異動の一部の過程ですが、そもそも企業は、何のために「人事異動」を行なうのか考えてみましょう。ある一定以上の規模の企業であれば、人事異動は付きものであり、必要なことです。なぜ人事異動が必要なのでしょうか。
それは、企業は社員の生活を守り、少しでも社員の生活を楽にするためです。そのためには、企業は常に組織を維持・活性化し、利益を出し続ける必要があります。組織は、人で構成されていますので、堅苦しく言えば人材です。
その人材を育成して、人材が成長することで組織の維持・活性化が実現できます。人材を育成する手段のひとつが人事異動です。人事異動により社内の色々な分野の経験を積ませことができ、さらに社内外のさまざまな人達と接することでコミュニケーション能力も養うことができます。
着任とは?
人事異動は、まず発令からです。誰が何処の部署へどういう役職(肩書)で異動(転勤)するかを発表します。サラリーマンにとっては、この瞬間が一番心が湧き、その時までの苦労が報われる時でしょう。
この発令により所属部署での転任に向けての挨拶を済ませ、転任地へ向かい転任地に到着することを着任と言います。一般的にどの企業においても、発令から一週間以内には着任するような社内規定があります。
「着任の挨拶」の目的
転任地の人達に良い印象を持ってもらうのが目的です。そのためには、自分のこれまでの経験と、この職場でどのような信念・考え方で仕事をやって行きたいかをポイントを押さえて手短に表現することが重要です。
特に部下のいる職位の人は、今後、職場をどのように動かしていきたいかを解り易く表現することが必要であり「今度の部長(課長)、本社から来ただけのことはあり言うことにそつがないです」と言われるような着任の挨拶にしましょう。ところが、ポイントが無くだらだらと長く何が言いたいか解からない着任の挨拶は、部下の人達を落胆させかねません。
「今度の部長(課長)、本社から来るからと期待していたけど、何も変わりそうにないです」と言われないようにしましょう。部下のいない職位の人は、これまでの経験と今後の抱負だけで充分です。
特に入社3~4年で初めての着任の挨拶をする人は、緊張によって予定どおりに喋れず失敗することもありますが、それは「若気の至り」として許されます。その後の仕事でいくらでも挽回できます。若い人は、大きな声で元気よく「着任の挨拶」をすることが、一番大切です。
「着任の挨拶」の順序と手段
順序
前任地で発令受けた際には、転任地の直属上長に電話で必ず挨拶をするはずです。この時に、着任時の挨拶の順序、挨拶をすべき社内の部署や取引先などの情報をヒアリングしておくと、着任時に落ち着いて挨拶回りができます。
転任地には、前日に出発しホテルなどで泊まり着任日を迎えるようにしましょう。着任当日の朝は、始業時の30分前には出勤の上、まずは所属の直属上長に「着任の挨拶」を済ませます。その後、朝礼において直属上長から紹介がありますので、所属職場の全体に挨拶を行ないます。
続いて、事前に入手した情報と直属上長の指示により、転任地内の他の職場、さらには取引先への挨拶です。着任の挨拶がひととおり終わった後に、前任地の職場の直属上長とその職場の人達に対して、無事に着任した旨の電話、或いはメールを入れましょう。これは大変重要なことであり、着任日の当日中には必ず行う必要があります。
手段
着任の挨拶の手段としては、最も気持ちが伝わる「口頭(スピーチ)」が基本です。ただし、着任した部署が本社であり下部組織が遠方にあり出向いての挨拶ができない場合は、電話やメールを使うことになります。
また、最近ではメールの普及により利用する人は少なくなりましたが、「はがき」での挨拶状という手段もあります。メールに比べてタイムラグはありますが、メールよりも情緒があり丁寧さを感じるでしょう。
「着任の挨拶」の例文
口頭
着任の挨拶は前述したとおり基本は、口頭(スピーチ)です。喋る内容のポイントと順序だけは覚えておき、あとは流れでテキパキと喋れることを心がけてください。決して、メモは持たないようにしてください。
所属部署
初回公開日:2017年11月18日
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