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「各位」をメールで使うときの正しい方法とは?例文や注意点も紹介

更新日:2024年04月16日

ビジネスメールの宛名でよく使われる「各位」ですが、正しい使い方を知らない方は少なくありません。本記事ではメールを大勢に送るときに便利な敬称「各位」の使い方と注意点を、シチュエーション別の例文をまじえて説明します。ルールを覚えて「各位」を使いこなしましょう。

「メールで各位ってどういうときに使うの?」
「各位と様と御中の使い分けが難しい」
「そもそも各位ってどういう意味?」
社内メールや取引相手などからくるメールの宛名の部分でよく見かける「各位」ですが、その意味や正しい使い方をご存知でしょうか? 

ビジネスでは礼儀やマナーが重要視されるため、用語の誤用はご法度です。社内であれば恥をかくぐらいで済んだとしても、取引相手に対するビジネスメールで間違った使い方をしたとなると、自分のみならず会社の品格や信用を落とすことになりかねません。

この記事では「各位」をメールで使う際のルールや注意点を、具体的な例文をまじえて説明します。

本記事を読むことで「各位」の意味を把握でき、メールで正しく使えるようになるでしょう。

「各位」はビジネスシーンで頻繁に使用する用語なので、この記事を参考に使い方をきちんとマスターしましょう。ビジネスマナーの向上にきっと役立つでしょう。

「各位」とはどういう意味?

メールや文書でよく使われる「各位」ですが、意味としては「皆様」とほぼ同じです。「関係者各位」なら「関係者の皆様」、「お客様各位」なら「お客様の皆様」になります。相手が複数のときに使う敬称と捉えれば分かりやすいでしょう。

ちなみに「各」は多くある中の1つ1つという意味の接頭辞です。相手が複数の際に使う用語なので、個人への敬称として用いることはできません。

「各位」をメールで使うときの4つのポイント

前述したように、「各位」はビジネスシーンで非常によく使われる用語ですが、実は正しい使い方が分からないまま使っている人も少なくないようです。

社会人デビューから間もない時期などは年齢や立場が上の人と接するケースが多いため、どういうシチュエーションでどういう敬語を使うのが正解か、頭を悩ませることも多いでしょう。

社内でも社外でも使えるのか、目上の人にも使えるのか、どんなことに気をつけたら良いのか、ビジネスメールに慣れてない人にはいくつかのハードルが存在します。

ここでは、「各位」をメールで使う際のポイントや注意点を説明します。

1:大勢に宛てて送るときに使う

ビジネスシーンで「各位」を宛名に用いる場面は、告知やお知らせなどの情報の通知、連絡事項の通知、案内状など数多くあげられます。しかし、これらはいずれも大勢に宛てて送るシチュエーションでの使用で、複数とはいえ2人や3人に送る場合ではあまり使われません。

メール送信では、一斉送信の際の宛名に「各位」がよく使われています。送信先が取引相手の会社1社に限定されるようなケースでは、会社の名称の後に「○○各位」と記載してください。

大勢の人を対象にしつつ、その1人1人への敬意を表す便利な表現が「各位」ですが、これを送信先が2人などの少人数のときに使うと、相手は「名刺をなくして名前が分からないから各位を使ったのかな?」などと勘ぐる可能性もあるでしょう。

2:取引先や目上の人にも使える

「各位」は社内メールにも取引先への社外メールにも使えます。社内メールでは連絡事項の通知や業務報告、社内イベントの案内などが多いでしょう。社外メールでは臨時休業の案内やセミナー開催の告知、事務所の移転など、さまざまな用途で使われています。

また「各位」は敬称なので目上の人に使っても問題ありませんが、「各位だけでは敬意が伝わらないのでは?」と不安を感じる場合もあるでしょう。

相手が部長や支店長などの役職持ちで自分より立場が上の人だけを対象とするメールでは、「部長各位」や「支店長各位」、「役員各位」などの表記も可能です。

本来の使い方としては役職などを記載する必要はないのですが、相手の性格や立場を考慮して、臨機応変に使い分けましょう。

3:二重敬語にならないように使う

二重敬語とは「(尊敬語の動詞)+れる」のような過剰な敬語表現のことで、日本語の文法ではNGとされています。

「各位」はそれ自体で敬意を表す用語なので、「各位」の後にさらに敬語の「様」や「殿」を付けた「各位様」や「各位殿」も二重敬語になります。また「様」の位置が前にくる「○○様各位」も同じく二重敬語となり、文法的にNGです。

一方で、「お客様各位」は日常的に使われている表現です。日本語のルールからすると二重敬語でNGなのですが、これをルールに沿った表現にすると「お客各位」になってしまい、いかにも不自然な印象を受けます。

メールや文書の宛名では、客よりもお客様の方が自然なため、社会通念上認められた表現として「お客様各位」や「ご来賓各位」などが浸透しています。

4:「各位」のみでも使用可能

ビジネスメールで宛名に接頭辞の「お」、「様」や「殿」などの敬語表現を付けず「各位」のみで作成すると、失礼にあたるような気がして不安になるのではないでしょうか。

実際、「お客様各位」や「ご来賓各位」と同じように、「お取引先各位」や「ご協力先各位」、「ご担当者各位」、「お得意様各位」などの表現も認められつつあるようです。これらも厳密には二重敬語表現なのですが、より丁寧な意味合いを持たせる表現として受け入れられています。

考えはじめると何が正しいのか分からなくなりそうですが、基本のルールは「各位」が敬称であることです。「各位」のみで敬意を表しているのですから、困ったときは「各位」のみで使用しても問題ありません。

「スタッフ様各位」ではなく「スタッフ各位」、「会員様各位」ではなく「会員各位」、「関係者様各位」ではなく「関係者各位」と、二重敬語を避けた表現を心がけましょう。

「各位」の類義語とその違いとは?

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初回公開日:2022年12月09日

記載されている内容は2022年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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