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「各位」をメールで使うときの正しい方法とは?例文や注意点も紹介

更新日:2024年09月28日

ビジネスメールの宛名でよく使われる「各位」ですが、正しい使い方を知らない方は少なくありません。本記事ではメールを大勢に送るときに便利な敬称「各位」の使い方と注意点を、シチュエーション別の例文をまじえて説明します。ルールを覚えて「各位」を使いこなしましょう。

文法上、ビジネスメールでの二重敬語はNGとされています。ただ、受け取る側の心証を斟酌するあまり、「各位」だけでは敬意が足りないのではと不安になる場合があります。

特に相手が目上の方であったり上顧客であったり、あるいは自分とくらべ立場がかなり上の方などに送るメールでは、そうした不安が一層高まるのではないでしょうか。

前述したように、そういう特別な配慮が必要な人には宛先を個人名にしたメールを別個に送るのがおすすめです。また、送り先の集団が1つで社長と社員に同じメールを送りたいような場合は、「代表取締役社長○○」と「社員各位」を並べて記載する方法もあります。

二重敬語でもっともありがちなのは「各位」と「様」を重ねて表記してしまうことです。「担当者様各位」、「担当者各位様」といった表記がそれにあたります。これらの表記は明らかな二重敬語で、丁寧に敬意を表しているつもりでも相手は好意的に受け取りません。

「各位」の英語表現とは?

英語でメールを作成するケースも当然あります。日本語の「各位」に該当する英語表記には「To All ○○,」「Dear All ○○,」などがあげられます。

「To All ○○,」の○○の部分には会員や担当者などの英語表記が入ります。「会員各位」であれば「To All members,」、営業職員各位であれば「To all sales staff,」、「お客様各位」であれば「To Customers,」です。

「Dear All ○○,」も基本的には同じ使い方ですが、「Dear」は手紙の書き出しで「親愛なる」を意味する単語なので、「To All ○○,」にくらべ親しみのこもった表現といえるでしょう。

ほかに「To whom it may concern,」という英語表記もよく使われていて、日本語では「送信したメールの内容に関係している方へ」となり、「関係者各位」の意味合いで使われています。

「To all persons involved in ○○,」(○○に関係するすべての人々へ)が「To whom it may concern,」と同じような意味で使われることもあります。

最近はあまり使われない傾向にはありますが、「Dear Sirs or Madams,」も「各位」を意味する英語表記です。「Sir」は男性に、「Madam」は女性に対する敬称ですので、相手に不快感を持たれない表現となっています。

英語表記では宛名の文頭は大文字、宛名の最後は「,」で区切るというルールがありますので、そちらも注意して記載しましょう。

「各位」の意味を知ってメールで正しく使おう

ここまで「各位」の使い方について説明してきましたが、その意味を正しく把握することが誤用を防ぐための近道かもしれません。

漢字では「各」が「おのおの、それぞれ、いろいろ」、「位」が地位や等級などを意味しています。つまり各位とは「地位や階級を持つそれぞれの方」という意味で、それ自体に十分な敬意が含まれていることになります。

メールは封書の文書などにくらべると、即時性が重要視されマナーが簡略化されている印象のあるツールです。しかし、ビジネスで用いる際にはいくつかのルールを守る必要があり、「各位」を含めた宛名の正しい表記もその1つになっています。

「各位」は社内外で使える便利な敬称ですが、二重敬語などによる誤用は自分の価値を低める結果をもたらしかねません。意味と使い方を正しく理解して、相手に良い印象を持たれるビジネスメールを作成しましょう。

初回公開日:2022年12月09日

記載されている内容は2022年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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