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間違いも多い「如何でしょうか」の意味と読み方・使い方と例文

更新日:2024年11月28日

如何でしょうかって、どういうときに使えばいいかわからない、使い方はわかっていても、正しく使えているのか不安。そんな方たちに如何でしょうかの使い方をわかりやすく解説します。意外としているNGな如何でしょうかの使い方にも注意です。

如何でしょうかの意味と読み方

「如何でしょうか」の漢字の読み方をご存知でしょうか。正解は「いかがでしょうか」です。主にビジネスシーンでよく用いられます。

目上の相手に「どうですか?」と尋ねたいときによく使う言葉で、「どうしますか?」では相手に対する敬意が含まれていません。そのため、目上の人に対して「どう」の改まった言い方「いかが」に丁寧語「でしょうか」をつけて「如何でしょうか」となります。

ビジネスにおける如何でしょうか

ビジネスシーンでは、主に相手からの意見や評価を求める際に使用します。たとえば、宴会等を設定するとき、上司に日にちの確認をする際や、書類等を提出して、その内容について問題が無いかなどを尋ねるときなどに使われます。

接客業をなさっている方には、お客様の話や意見を聞く上では鉄板のような言葉です。「如何でしょうか」と、あくまでもこちらが下の立場となって、物事を尋ねていることを忘れてはなりません。相手に失礼のないよう丁寧な態度で接したり、結果が芳しいものでなかったとしても顔に出さないようにしたり、相手が自分の話を聞いてくれていることに感謝する気持ちが大切になります。

敬語表現

もっと、敬語として「如何でしょうか」を引き立たせる言葉をご紹介します。ちょっと固い表現になりますが、「いかが致しましょうか」という言葉がそうです。使い方は「如何でしょうか」と似ていますが、こちらの方がより敬語としては敬意を表している表現になります。

主に、こちらからの提案に対しての反応を得るための言葉というだけでなく、選択肢がいくつかある上で、相手にとってどちらが最善かを問うときなどに使われます。会社の電話の窓口業務を行っている人に馴染み深い言葉です。

電話応対で、相手の目的とする人物がいなかった場合の一例です。

「~はただいま外出しておりまして、私でよろしければご用件を申し伝えておきますが、如何致しましょうか?」

相手に対して、私が伝えたら良いか、それとも自分で伝えるのが良いかを尋ねています。あとは、相手がどうするかを選んでくれるので、それに従えば大丈夫です。電話応対で必要な知識ですので、覚えておきましょう。

他の敬語表現

「いかが致しますか」という表現もさきほど取り上げましたが、積極的にこちらから尋ねる際には「如何なさいますか?」という表現も覚えておいて損はありません。如何でしょうかよりも、より丁寧な表現なので、非常に便利です。

聞かれるのが嫌な人や、お偉いさんのような人には、こちらのほうが適切です。ドラマ等で目にした人も多いのが、お偉い先生の秘書の役が良く使っている表現です。

「先生、~という方がお見えになっておりますが、如何なさいましょうか?」

というこの表現です。目上の相手に対して、こちらが謙ってどうすれば良いですか?と尋ねています。それに対してYESであれば「通せ」、NOであれば「追い返せ!」という言い方がよくされています。

目上の人に如何でしょうかの使い方

目上の人に如何でしょうかと使う場合、どのように使えばよいのでしょうか。たとえば、飲み会の日程を聞くときなどはこのように使います。

「◯◯課長(役職)、飲み会の件ですが、◯月×日で日にちが決まりまして、ご都合は如何でしょうか?」

などと尋ねると良いでしょう。人によっては、上司である自分に相談もなく日にちを決めたのか、と思ってしまう人もいます。そういった場合は、先にそういった人から話を聞いて幾つか案を出しておくと、嫌なトラブルも防げます。

先程も述べたように、どうしたら良いかをはっきり尋ねたいときは「如何致しましょうか」や「如何なさいましょうか」という表現をしましょう。如何でしょうかとは、あくまでも相手からの評価やこちらからの提案についてどう思うかを尋ねる表現です。

その他の如何でしょうかの使い道

如何でしょうかには、他にもまだたくさんの使い方があります。例文とともに見ていくとしましょう。

・その後、お身体の具合は如何でしょうか。
・18時頃にお伺いしたいと思っておりますが、ご都合は如何でしょうか。
・プロジェクトの進捗は如何でしょうか。
・コーヒーでも如何でしょうか。
・お飲み物は如何でしょうか。
・もういっぱい如何でしょうか。

など、目上の人に対して様子を聞いたり、都合の良し悪しを尋ねたり、提案をしたりするときにも使う言葉です。特に、提案をする際に、「どうでしょうか?」などと聞いてしまうのは恥ずかしい尋ね方なので気をつけましょう。

ビジネスメールでの如何でしょうかの例文

メールは電話とは違い相手の感情が見えにくいです。相手に誤解を与えないためにも丁寧に書くことが要求されます。特に、如何でしょうかと尋ねるのはこちら側なのですから、相手に失礼のないよう注意が必要です。例文としては下記のようなものがあります。


◯◯株式会社~様

××株式会社~です。お世話になっております。
先のプロジェクトの件についてご連絡させて頂きました。

近いうちに、ささやかではありますが私どもで、プロジェクト発足の記念パーティーを開かせて頂く運びとなりました。つきましては、~様にもご参加賜りたくメールをお送りさせて頂きました。

お日にちのほうですが
◯月×日 X時
◯月×日 Y時
◯月×日 Z時
を予定しておりますが、~様のご都合は如何でしょうか。
よいお返事を心より楽しみにしております。

××株式会社~

といったように、最後の大切な要件を聞く際に用いるのがベストです。この場合であれば、相手に参加してもらいたい気持ちと、幾つか日にちを提示出来ていれば問題無いでしょう。相手にも選択権があることが大切です。

NGな如何でしょうかの使い方

こちらから尋ねているのに、こちらの立場を上にしている、如何でしょうかの使い方は誤りです。言葉的に間違っていなくても、マナーとしてアウトな使い方です。例を上げてみますと、

・「如何でしょうか?これで~は××だとわかりましたよね?」

よくブログの最終項目で書かれている文章ですが、「知識をひけらかしている」という気がしてしまいます。こちらが、如何でしょうかと尋ねているにも関わらず、さも相手がわかっているのが当然と言わんばかりに、「わかりましたよね?」なんて書いているところもNGです。

相手に対して、理解を要求するための言葉、承認を得るための言葉ではなく、こちらが物を尋ねるための言葉です。くれぐれもこのような使い方は避けて下さい。

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初回公開日:2017年08月02日

記載されている内容は2017年08月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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