間違いも多い「於」の意味と読み方・使い方|於は会場や場所を示す?
更新日:2024年08月24日
「於」は場所を表すときに頭文字として使われている場合は読みません。不思議に思うかもしれませんが、日本語には読まない漢字というのは実はいくつかあるのです。ここではその読まない漢字の中でも有名なものを紹介します。
伊右衛門や五右衛門
とある飲料メーカーの飲み物の名前としても使われている「伊右衛門」や天下の大泥棒として有名な五右衛門は「いえもん」や「五右衛門」と呼びますが、この漢字に対して不思議に思ったことがある人は多いでしょう。この文字は「右」の字を読んでいないと思ってしまい、その字は省いて「衛門」でいいのではという突っ込みをする人は多数います。
実は、この読み方が昔は違っていたのです。「衛」は「え」ではなく「ゑ」として扱っており、さらには発音も「ゑ」は「うぇ」だったので、右衛門は昔なら「うゑもん」と記載し、読まれ方は「ううぇもん」という読みにくいものとなっていました。
このように母音が続く言葉というのは非常に読みにくいので、いつの間にか欠落して使われるようになって、五右衛門も伊右衛門も「ごえもん」や「いえもん」と読まれるようになりました。わかりやすく言えば体育を「たいく」と発音するのと一緒だと思ってください。
ただし、五右衛門や伊右衛門は漢字変換において「ごえもん」と「いえもん」と記載すれば変換されますが、体育は「たいいく」としっかり記載しないと変換されませんし、仮にフリガナを記載する問題があったとしてもそこで「たいく」と記載したら間違いになりますので注意してください。
使い方を理解して「於」を用いましょう
この言葉の意味や使い方については今回の記事を読んでいただければよくわかっていただけたでしょう。きちっとした文章を書くために必要な文字となっているということです。ただし、仲のいい人に自慢するかのように使ってしまうと、読みにくいと怒られてしまう可能性もありますので自重しましょう。
ビジネスメールにおいてこの「於」を駆使することができれば、この人は文書の書き方を理解していると思われるので、使い方を理解して用いてみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2017年09月19日
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