間違いも多い「割りと」の使い方と例文・言い換え表現
更新日:2024年06月17日
反射的に出る言葉
目上の人から「お腹減ってないか?」などと、急に話しをふられると、とっさに「割と、減ってます。」などと反射的に答えの前に何か言葉を付け足してしまうクセのある人は多いようです。
会話の内容によって反射的に出る言葉は変化しますが、割と以外に反射的によく出てしまう言葉には「いや、」「なるほど、」「まぁ、」「とりあえず、」「ちょっと、」などがあります。これらは言葉自体に意味はもちろんありますが、使っている本人は反射的に出してしまっているので深い意味はありません。
言葉の使い方としては、もちろん問題ありません。ですが、常に反射的な言葉が先に出てしまう人は、「割と」を頻繁に使うときと同様に、子供っぽく見られることがあります。また、自分の発言に自信がないと思われることもあります。
若者言葉
若い人は、日常の言葉と仕事の言葉が混じってしまうことがよくあります。仕事をするにつれて、このような言葉遣いは減っていきます。しかし、若いうちは良いのですが、意識して減らしていかないと、ある程度の年齢になってまで、このような言葉を使っていると相手から信用が得られなくなってしまいます。
よく使われる若者言葉は「見れますか」、「出れますか」などの言葉「ら」を省略する言葉や、「自分的には」、「ていうか」などがあります。日常でよく使っているので、この言葉遣いが正しいと思い込んでいる人もいるようです。
カタカナ言葉、省略言葉
自分が知っている言葉が、他人も当然知っていると思い込む人がいます。しかし、仕事や生活によって、人の持つ知識は変わります。料理人が知っていて当然のことは、タクシーの運転手が知っていても当然とは限りません。
会話では、相手に内容が伝わることでコミュニケーションが成立します。つまり、わざわざ難しそうな言葉を使って話すことは、話し手が単に知識を持っているということを自慢したいだけです。用語や省略語を使っても内容が伝わる、そのような言葉を使った方がよく内容が伝わるということを判断したときだけ使うべき言葉なのです。
言葉よりも使い方が大事
「割りと」でも「割と」でも、内容は伝わります。相手に内容を伝えるという目的はこの時点で達成されています。しかし、「割と」は曖昧な表現なので、この言葉では伝わらないときもあれば、場合によっては相手に失礼なときもあります。
「割と」に関わらず、言葉の使い方が合っていれば良いというものではありません。言葉を伝えるということは相手がいるということです。言葉遣いよりも、相手のことを配慮した会話をすることが大事です。
初回公開日:2017年09月07日
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