「平素よりお世話になっております」の意味と使い方・返信方法
更新日:2024年07月13日
手紙やビジネスメールで「平素よりお世話になっております」と使用することがあります。どのような時に使用するのが正しい使い方なのでしょうか。
□手紙
面識のある方(社外の方)に対して、丁寧に手紙を書きたい時に「平素よりお世話になっております」を使用します。
□ビジネスメール
ビジネスメールでは、面識のある方(社外の方)に対して、丁寧に連絡をしたい相手に対して「平素よりお世話になっております」を使用します。
拝啓と敬具
「拝啓」と「敬具」はご存知でしょうか。一般的に手紙を書く時には使用される言葉です。「拝啓」と書き始めたなら、「敬具」で終わらせます。セットで覚えておきましょう。
・拝啓:手紙の冒頭で使用する頭語
⇒「へりくだって申し上げます」の意味
・敬具:結語として手紙の文末で使用する
⇒「謹んで申し上げました」の意味
「平素よりお世話になっております」は面識のある方に使用することが一般的ですが、
「拝啓」と「敬具」は、面識の有無関係無く手紙を書く時に使用できる挨拶言葉です。
もっと、丁寧な挨拶にしたいときには、拝啓と敬具を追加して文章を作成しましょう。
「拝啓」・「平素よりお世話になっております」・「敬具」といった組み合わせで作成しましょう。
拝啓と敬具の具体例は?
「拝啓」と「敬具」を用いた、手紙の例をご紹介しましょう。
拝啓 師走の候 貴社におかれましては益々ご清栄の事と心よりお慶び申し上げます。
この度はお心遣いをいただきましてありがとうございました。
心より御礼申し上げます。早速皆でいただきました。
今後も引き続きよろしくお願い申し上げます。 取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
敬具
○年○月○日
株式会社 ○○○○○○○○
自分の氏名
株式会社 ○○○○
○○ ○ 様(相手の氏名)
拝啓と敬具を手紙で使用する時に注意すること
ご紹介した「拝啓」と「敬具」ですが、丁寧に手紙を書く際に使用します。ビジネスの場において、「拝啓」と「敬具」を手紙で使用する場合には、相手との距離が関係します。
・「拝啓」と「敬具」を使用できる場合:日頃あまり関わりのない上司や仕事先の相手
⇒日頃関わりの少ない他部署の上司、日頃直接やり取りをしていない取引先への手紙など
・「拝啓」と「敬具」を使用しない:親しい上司、先輩、近隣の方への手紙
⇒日頃関わりのある方への手紙の時は使用しません。親しい方々への手紙で使用すると相手との距離が協調され不愉快に思われてしまいます。失礼に当たる場合がありますので気を付けましょう。
「拝啓」と「敬具」は、日頃あまり関わりのない方(距離のある相手に)への、尊重や尊敬を表したい手紙の時に使用すると覚えておきましょう。
挨拶文(はじめと終わり)の例
ビジネスメールは【宛先・挨拶文・要件・挨拶文・自分の氏名】の構成です。はじめの挨拶文と終わりの挨拶文についてご紹介しましょう。
はじめの挨拶文の例
・初めてご連絡させていただきます。
・初めてメールをお送りいたします。
・お世話になっております。
・いつもお世話になっております。
・平素よりお世話になっております。
・平素、△△が大変お世話になっております。
・平素は弊社製品のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
終わりの挨拶文の例
・よろしくお願い申し上げます。
・よろしくお願いいたします。
・まずはご挨拶にて失礼いたします。
・ご多忙の折、誠に恐縮ですが、ご確認のほどお願い申し上げます。
挨拶文の使い方のコツは?
挨拶文の例を確認いただけたでしょうか。挨拶文としてよく使われる「平素よりお世話になっております」を使用するときには「○○○ありがとうございます」というお礼文もセットにして使ってみましょう。
「平素よりお世話になっております。○○○ありがとうございます」と表現することで、相手への感謝の気持ちを第一に伝える事が挨拶文を上手く使用できるコツの一つです。
初回公開日:2017年11月14日
記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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