「精進して参ります」の意味と使い方|場面別の例文3つ
更新日:2024年06月22日
「精進して参ります」とは
「精進して参ります」とは、自分、または自分たちのこれから向かうべく将来への、抱負や意気込みを宣言する際に使う言い回しです。
「精進して参ります」は主に、晴れがましく、明るく、希望に溢れた行事や式典において、多く使われています。また、謝罪する際に「精進して参ります」が使われることもあります。
今回は、ビジネスシーンで使われることも多い、「精進して参ります」の使い方の例や意味・類語を詳しくご紹介します。
「精進して参ります」の意味
「精進して参ります」という言葉の意味は、「1つのことに精神を集中して余計なものは捨てて進むこと」という意味です。
「精進して参ります」は、「精進する」という言葉の「する」という部分を謙譲語にしたものです。
「精進」という言葉には他にもいくつかの意味が含まれていますが、日常生活において「精進して参ります」が使われるときは、「1つのことに精神を集中して余計なものは捨てて進むこと」という意味で使われます。
「精進して参ります」の使い方
「精進して参ります」の使い方は、晴れがましく、明るく、希望に溢れた式典において、自分の抱負や意気込みを宣言する際に多く使われます
「精進して参ります」は、自分達のこれから向かうべく将来に対して、抱負や意気込みを宣言する際に、明るい式典で主に使われていますが、謝罪をするという場面でも使うことができる言い回しです。
「口頭(スピーチ)」や「電話」「メール」「紙面」など、さまざまな媒体で使うことができます。
「精進」の由来と本来の意味
「精進」の由来と本来の意味をご紹介します。「精進」の語源は、サンスクリット語の「戦う」「勇敢さ」の訳語であり、苦しみをなくすために勇敢に戦う努力のことを表現していました。
「精進」の本来の意味は4つあります。「雑念を払い、仏道修行に励むこと」「一定の期間、心身を清め行いを慎むこと」「肉食を断ち、菜食すること」「1つのことに集中して、余計なものは捨てて進むこと」の4つです。
「精進して参ります」を使用した場面別の例文
「精進して参ります」を使用した、場面別の例文をご紹介します。日常生活で「精進して参ります」を使う際の参考にしてみましょう。
今回は、「精進して参ります」が良く使われている、「年賀状」「メール」「謝罪」の3つの場面での使い方の例をご紹介します。
「精進して参ります」はどんな場面で使っても、自分や自分達の向かうべく将来に対する抱負や意気込みを、相手に伝えることができるような文にする必要があります。
年賀状での「精進して参ります」の例文
年賀状での「精進して参ります」の例文をご紹介します。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。おかげさまで弊社は、創業50年目を迎えることができました。これもひとえに皆々様のご愛顧の賜物と感謝いたしております。
本年におきましても、ご期待に応えるべく誠意をもって業務に精進して参りますので、何卒変わらぬご指導のほどをよろしくお願い申し上げます。
という例文です。取引先やお客様に対して使うことができます。
メールでの「精進して参ります」の例文
メールでの「精進して参ります」の例文をご紹介します。
○○部の皆様○○課の○○です。いつもお世話になっております。メールで大変失礼いたします。本日の発令で、○月○日付で本社○○推進本部○○担当へ転任することになりました。
○○部在勤中は、皆様方には大変お世話になり、深く感謝いたしております。今後とも、○○部の皆様方と我が社発展のため日々精進して参りますので何卒よろしくお願い申し上げます。
謝罪時の「精進して参ります」の例文
謝罪時の「精進して参ります」の例文をご紹介します。
本日は発注ミスをしてしまい、大変なご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。今後は同じミスをしないように、自らを戒め、精進して参ります。
という例文です。発注ミスをしてしまった際の謝罪の文です。「次からは同じミスをしません」という抱負・意気込みを「精進して参ります」を使い、伝えています。
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初回公開日:2017年12月10日
記載されている内容は2017年12月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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