「悠久」の意味と使い方|例文4例・類語5種類|悠久の時
更新日:2024年07月14日
「悠久」の類義語によく挙げられるのは「永久」です。「えいきゅう」と読みます。「永」が「長い、果てしない」を表し、「久」は「悠久」の「久」と同じ「ひさしい、長い」を表します。
漢字の意味から時間に限りがなく、いつまでも続くことを表します。例文として「永久に続くかとおもわれた」「永久不滅」と使うように「悠久」と比べ「ゆったりとした」「壮大な」意味は少なく汎用的な長い年月を表します。
幾世
「幾世」もまた「悠久」の類義語です。「いくよ」と読みます。「幾」は「幾久しく」「幾千世」「幾千万もの」と使われ、数量の多さや年月の長さを表します。「世」は「世代」「中世」など、ある程度長い期間を表します。
熟語の意味としては、「悠久」同様「長く久しい(時間)」を表します。「悠久の大地」や「悠久の空」など、時間以外に使われることのある「悠久」に比べ特に時間に関する言葉として使われます。
恒久
「恒久」とは「こうきゅう」と読みます。「恒」は「恒例」「恒常」として用いられるように「いつもと変わらない」「つねに」「長い」意味を表す漢字です。「久」は「悠久」の「久」と同じ「長い」を表します。
この二つの漢字から成り立つ「恒久」は「長くかわらないこと」を表します。「いつもと変わらない」を意味する「恒」から成り立っているので「悠久」に比べ「変化のない長い期間」を表す文章で使われます。
連綿
「連綿」も「悠久」の類義語です。「連綿」とは「れんめん」と読みます。「連」は「連休」「連邦」として使われるように「続く」「並べてつなぐ」という意味を表す漢字です。「綿」は「絡まりあってひとかたまりになっているもの」を表します。
この二つの漢字から「途切れることなく続く」ことを表します。「悠久」ほど長い時間ではないが、中断がない状態を表す場合に使われます。
幾星霜
「幾星霜」とは「いくせいそう」と読みます。「幾」は「幾世」同様「数量の多い意や年月の長い」意味を表します。三つの漢字から「長い年月」を表します。例文として「幾星霜の時を超えて」「敗戦から幾星霜経っただろうか」と使われます。
慣用的に「苦労した上での長い年月」を表したい場合に使われます。
《星は1年に天を1周し、霜は毎年降るところから。古くは「せいぞう」》としつき。歳月。
出典: https://kotobank.jp/word/%E6%98%9F%E9%9C%9C-545701 |
「悠久」という言葉を正しく使おう
漢字の成り立ち、類義語比較を通して「悠久」の意味を解説いたしました。「悠久」は「ゆったりした時間、物事が数百年単位で長く続くこと」または「長く続く壮大な時間、物事」を意味します。表現をする対象物は「歴史」や「年」の時間に関すること、「空」や「建築物」などの「モノ」に関することも表せます。
スピードが要求される現代社会では使う機会が少ないですが、状況に応じて使い分けできるよう類義語も併せて覚えておきましょう。
時間を表す言葉
「悠久」やその他の類義語を通して時間を表す言葉を学びました。日本語は「長い時間」を表現するだけでも、たくさんの種類があります。ではその他に時間を表す言葉は何があるでしょうか。本を読むときやテレビを見るときに、少しだけ「言葉の種類」について意識してみると語彙の数が飛躍的に増えます。
そのなかでも特に誤った意味での使用が散見される「黎明」と「暁」についてリンクをご用意しました。リンクを読んで「時間を表す言葉」について理解を深めましょう。
初回公開日:2017年12月03日
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