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「膝から崩れ落ちる」の意味と使い方・例文・類義語や同義語

初回公開日:2017年12月01日

更新日:2020年06月02日

記載されている内容は2017年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「膝から崩れ落ちる」という描写ですが、この言葉の意味や使い方はご存知ですか。普段はあまり使わない言葉でも、覚えているだけで会話の表現力が豊かになり、またビジネスにも必要な想像力が培われます。ここではこの「膝から崩れ落ちる」の意味や使い方をご紹介します。

膝から崩れ落ちるの意味と使い方

膝が笑う、膝を崩す、膝を交えるなど多くある「膝」を使った慣用句の中の一つである「膝から崩れ落ちる」からはどんな印象を受けますか。この言葉は、受けた衝撃の大きさや、倒れこむ際の表現に使用する言葉です。

もっぱら小説やエッセイなど文書で使用する言葉ですが、もちろん会話にも使える、話の描写を豊かにする言葉の一つです。

「膝から崩れ落ちる」の意味や使い方を例文や同義語などを交えてご紹介します。

意味

「膝から崩れ落ちる」とは、倒れこむことを表現、描写した言葉です。

膝とは、腿とすねをつなぐ関節のこと、崩れ落ちるは崩壊するという意味ですが、この場合は比喩的表現で、この語を使っています。

「膝から崩れ落ちる」は内面的な衝撃を表していることもあります。悲しみや驚きなどの激しい衝撃を受けたことを描写する際にも使われます。また、気を失った場面や強い打撃や衝撃を受けた場合でも、唐突さを表現する意味で「膝から崩れ落ちる」という表現は使われます。

使い方

「膝から崩れ落ちる」は、人が驚き、悲しみ、喪失感などで立っていられないほどの衝撃を受けた場合や、意識を失った場合に倒れこむ描写や表現として使われます。日常に用いるものではなく、主に小説などで使用しますが、会話などでも使用できます。

意識を失った描写を描く場合はその唐突さを表すために使用され、絶望や喪失を表す際にはその衝撃の深さを表すために使用されます。

膝から崩れ落ちるを使った例文

前述のとおり、意識を失った際の唐突さ、衝撃の深さを表すために使用します。このため「膝から崩れ落ちる」を使うとよりドラマチックな描写になります。

例文:彼は後ろからの一撃で膝から崩れ落ちた

この文章の原文は「彼は後ろからの一撃で、倒れ込んだ」です。ただ単に「倒れこむ」を使用するよりも「膝から崩れ落ちた」を使用すると、その場面が目に見える、その衝撃の強さや攻撃をした相手の劇的な力の強さが読み取れる文章になります。

例文:彼は彼女の言葉に膝から崩れ落ちた

「彼は彼女の言葉に絶望した」という文章に「膝から崩れ落ちた」を使用すると、彼の彼女の言葉に対しての衝撃の強さが際立つ文章になります。ただ「絶望した」とするよりも、「膝から崩れ落ちる」と彼の描写がされることによって、絶望感が際立ちます。

膝から崩れ落ちるの同義語・類義語

膝から崩れ落ちると似た描写には「糸の切れた繰り人形(または空気の抜けたゴム人形)のように膝の力が抜ける」や「へたへたとその場に崩れ落ちる」「へたり込む」など、作品の数だけその表現はあります。

「膝から崩れ落ちる」は、人が倒れこむ描写の際に使うものなので「倒れこむ」や「倒れる」などが同義語になりますが、「膝から崩れ落ちる」はさらにドラマチックに「倒れこむ」を描写した言葉になります。

そのほかには「膝をつく」や「号泣する」なども同じように使われます。

同じ意味を持つ言葉を使った文章

膝から崩れ落ちたと似たような言葉を使うと、同じ意味の文章でも膝から崩れ落ちたとは違う印象を受けます。例文を使ってご紹介しましょう。

例1「彼は後ろからの一撃で倒れ込んだ」

①彼は後ろからの一撃で倒れ込んだ
②彼は後ろからの一撃で膝から崩れ落ちた
③彼は後ろからの一撃で、横ざまに倒れ込んだ

「後ろからの一撃で倒れ込んだ」だけでは、どのくらいの衝撃だったかは図りかねますが、「膝から崩れ落ちた」とすると、小さな力が急所に当たった、クリティカルヒットを受けたという感じを受けます。また「横ざまに倒れ込んだ」とすると、どう、と倒れる音まで聞こえてくるような、強い衝撃を受けた印象を持ちます。

例2「彼は彼女の言葉に絶望した」

①彼は彼女の言葉に絶望した
②彼は彼女の言葉の膝から崩れ落ちた
③彼は彼女の言葉にその場に膝をついた

「絶望した」だけだと、ただ呆然としている様子に読めますが、「膝から崩れ落ちた」という表現をするとその絶望の深さが目に浮かびます。また「その場に膝をついた」にすると、「膝から崩れ落ちた」よりも、もう少し柔らかい印象を受けます。

例3「彼は安堵した」

①彼は安堵した
②彼は安堵して膝から崩れ落ちた
③彼は安堵してヘタヘタとへたり込んだ

「安堵した」のみだと軽く流してしまう文章も「膝から崩れ落ちる」や「へたり込んだ」で装飾するだけで、その場面が目の前に浮かびます。「膝から崩れ落ちた」にすると、その安堵がそれまで受けていた衝撃の深さを物語り、「ヘタヘタとへたり込んだ」だと、安心から自然と膝の力が抜けたという印象を受けます。

このように言葉一つで、目の前に広がる描写は違ってきます。「膝から崩れ落ちる」を使うと、まずは膝から下の力が抜けてそのまま倒れこむというようにドラマチックな衝撃が表され、この言葉を違う言葉に置き換えるだけで、受ける印象はガラリと変わってきます。

比喩的表現にも使える

その衝撃や話をドラマチックに仕立てたいときには、比喩表現として文章や会話に登場することもあります。もちろん本当に膝から崩れ落ちるのではなく「それだけの衝撃を受けた」ということを表します。

例えば、何か面白いできごとがあって、それで大笑いをした話を誰かに伝えるときに「大笑いしたんだよね」や「爆笑した」だけではイマイチその衝撃は伝えられませんが「もう膝から崩れ落ちるほど笑った」とすれば、そのときの大笑いの様子が目に浮かびます。

例)彼の、ドミノ倒しのようなミスの連続はコントを見ているようで、私たちは笑いすぎて膝から崩れ落ちた。

例)子猫のその仕草、甘える様子が愛らしく、膝から崩れるような感動を覚えた。

こうすることで、ただ「笑った」や「可愛かった」とするよりも、相手にその衝撃をわかりやすく伝えることができます。

「膝」を使ったその他の慣用句

「膝から崩れ落ちる」と同じく、「膝」を使った慣用句はさまざまあります。その中からいくつかご紹介します。

・膝が笑う
ガクガクと足が震えることを「笑う」と表現しています。足を酷使しすぎ、疲労感から膝がガクガクすることを言います。膝にくる、というのも同じ意味です。

例)初めての登山だった。登っている最中は夢中で気がつかなかったが、だいぶ足にきていたようだ。下山中、もうすぐ麓というところで、膝が急に笑い始め上手く歩けなくなった。

・膝を打つ
ひらめいた時にポンと手の平などで膝を叩くことを言います。いい案を思いついたり、ハッとひらめいたりした時に使う表現です。

例)ずっと考えていた問題の糸口が急につかめて、僕は思わず膝を打った。

・膝を乗り出す
乗り気になって興奮気味に前に乗り出すことを言います。乗り気のことを表現します。

例)魅力的な提案に僕が思わず膝を乗り出した。

膝から崩れ落ちるの具体的な動作

「膝から崩れ落ちる」の動作は、字のとおり何か衝撃的なことがあった際に、まず膝を崩れるように地面に強く打ち付けて、そのまま落ちるように地面に手をつくさま、頭をかかえるさま、倒れこむさまを表しています。

外的衝撃はもちろんですが、内的衝撃(驚き、絶望、安堵)など感じたときに、その衝撃の大きさを物語る表現方法です。

言葉を知ることは想像力を広げること

「膝から崩れ落ちる」という表現を普段はあまり使うことがないでしょう。しかしこのような言葉を覚えることによって、知識の海は深まります。

「膝から崩れ落ちる」はもちろん会話でも使用することができます。話術は人を引きつけます。意味を知って使うことで、会話の幅も広がるでしょう。

「膝から崩れ落ちる」は主に小説やエッセイなど文章にて使われることが多いです。直接、この言葉でなくとも同じような表現は作品の数だけ存在しています。それらの表現を字面だけでなく描写として思い浮かべるだけで、想像という力は飛躍的に伸びていきます。この想像力は日常だけではなくビジネスにも幅広く活用することができるでしょう。

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