「策定」の意味と例文6つ・「策定」と「作成」の違いとは
更新日:2024年06月27日
策定の意味
策定とは、方針を立てて物事の処置を定めることを言います。
「事業をスムーズに行うためのマニュアルを策定する」
「計画の策定に必要な情報を探る」
このように、何かを作り上げることに必要な計画や戦略を考えることを指します。
「策定」という言葉は意味がとても複雑で、類語まで数多く登場します。類語と比較した際の意味の異なる点を以下に述べていきます。
「策定」と「作成」の違い
作成とは「現段階で決められたことを作るという意味」で、一方の「策定」は「作るものをこれから決めていく」という意味になりますので、微妙に意味が異なります。
以下が簡単な例です。
作成=企画書をもとにパソコンを組み上げる。
策定=パソコンを作るための企画書を考える。
現段階で決められた物事を作るのが「作成」と言い、これから物事を決めていくのが「策定」となります。ちなみに「作成」という言葉には「制作」や「作製」という類語が存在します。
「作成」の意味
先述したように、「作成」とは「書類や計画など」現段階で定められたものを作り上げるという意味です。類似した二字熟語に作製や制作などがあり、これらは作る対象が「作成」とは異なります。
「作成」=書類や文章、計画を作るときに用いられる。
「作製」=美術作品や映画、テレビ番組などの芸術作品を作るときに用いられる。
「制作」=品物や機械、図面などの物を作るときに用いられる。
「策定」と「制定」の違い
「制定」とは法律や規則を定めることを言います。対して「策定」は政策や計画方針を定めるという意味で、「法律を策定する」とは言いません。
重要なのは定める対象であって、本来の意味の本質は全くと言っていいほど類似しています。「策定」と「制定」は意味やニュアンスが似ていても、微妙に異なります。
「制定」の意味
「策定」と「計画」の違い
「計画」とは何かを行うための手順や方針を前もって考えることを意味します。
「策定」が方針を作るのに対し、「計画」は方針を考えることを指すので、物事を作る順序で言えば、「計画」→「策定」→「作成」となります。
「策定」と「計画」においては、ほとんど意味が同じです。ただ、微妙にニュアンスが異なります。
「計画」の意味
先述したように「計画」とは物事を行うために、その方法、手順などの筋道を立てて企てるという意味になります。「計画をする」「計画を立てる」「旅行を計画する」など、同じ類語の中でも活用の幅が豊富なのが特徴です。
「策定」を使った例文6つ
「策定」は普段の会話では滅多に使われない言葉です。使うとすれば主に文章中でしょう。「策定」という言葉についてさらに深く知ってもらうため、以下に計6つの「策定を用いた例文を紹介していきます。
例文1:「予算を策定する」
初回公開日:2018年02月06日
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