皆勤賞の定義・精勤賞の違い・価値はあるのか|遅刻/履歴書
更新日:2024年06月26日
皆勤賞の他に精勤賞というものがあるのをご存知でしょうか。皆勤賞を逃してしまった人でも、精勤賞が可能な人はいます。
ここでは、皆勤賞と精勤賞の違いを紹介していきます。皆勤賞を逃してしまったと落ち込んでいる人は参考にして、精勤賞が取れるようにがんばってみてはいかがでしょうか。
精勤賞の定義
皆勤賞は1日も休まず、遅刻、早退もない状態でもらえる賞ですが、精勤賞は皆勤賞と比べて多少緩く、欠席や欠勤の日数が学校や会社の精勤賞の規定以内(欠席、欠勤日数が3日~5日のことが多いとされています)であれば精勤賞をもらうことができます。
精勤賞の場合は、遅刻や早退は学校や会社によって、時間計算で1日欠席、欠勤の扱いであったり、遅刻や早退の回数で規定があったりと、それぞれの学校や会社で規定が異なります。学生の方は皆勤賞の定義や精勤賞の定義について生徒手帳に書かれていることがありますので、一度確認してみてください。
生徒手帳のない社会人の方や、生徒手帳に記載がなかったという学生の方で、皆勤賞はとれなかったけど、精勤賞はとれる可能性があると考えている方は、学校や会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
皆勤賞にはどんな価値があるのか
ここまで皆勤賞の定義について紹介してきました。学校や会社に遅刻や早退することなく、休まずに行くということはとても大変なことですが、何年間も大変な思いをして皆勤賞をとるということで得られるメリットがあるのでしょうか。
ここでは、皆勤賞をとることで得られるメリットを紹介します。
履歴書に書くことで強いアピールができる
皆勤賞は履歴書に書くことで、就職を希望する企業に強くアピールすることができます。皆勤賞をとるということはとても大変なことで、学校を休まなかったということを皆勤賞で証明することができますので、就業に対しての体調管理が完璧にできるということの証明になります。
また、皆勤賞は遅刻や早退をしてしまうともらえない賞なので、自分自身の生活サイクルをしっかり管理し、就業の時間に合うように起床する能力があるとみなされるため、自己管理がしっかりできる真面目な人間性であるという印象を企業に与え、企業から高い評価を得やすく、就職活動においてとても有利になります。
受験にも有利
皆勤賞をとるということは、受験にもとても有利です。受験の際に在籍している学校から受験する学校に「内申書(調査書)」というものが行くのですが、その内申書には遅刻や早退や欠席などの情報も含まれますので、受験する学校側に対して毎日学校に通うことができる真面目な生徒だという印象を与えます。
そのため、試験の結果が同じであった場合、休みの多い生徒よりも学校側は真面目に学校に通う可能性のある生徒の方を率先して合格させる傾向が強くありますし、当日試験の点数よりも内申書の方を優先するという学校もあるとされていて、皆勤賞を取った子が自分自身の学力よりもかなり上の学校を受験して合格したという話も聞かれます。
皆勤賞をとるということは受験するにあたって大きなメリットになると言えます。
推薦入学でも有利になる
皆勤賞は受験にとても有利に働きます。それは推薦も例外ではなく、皆勤賞をとっていることは内申書でわかりますので、皆勤賞は受験同様に推薦でもとても大きなメリットになると言えます。
皆勤賞の問題点
皆勤賞のメリットを紹介しましたが、皆勤賞とはそれぞれの学校や会社単位で行われていることで、最近は皆勤賞という賞の実施を取りやめてしまっている学校や企業が増えていると言われています。
前で紹介したように皆勤賞はメリットが高いはずなのに、なぜ皆勤賞の制度を廃止してしまう学校や会社が増えてしまっているのでしょうか。
ここでは、皆勤賞について言われている問題点を紹介します。
我慢することで体調が悪化する
皆勤賞を取るために、無理をして学校や会社に行くことで、1日休めば回復した可能性のある軽微な風邪や体調不良が悪化し、学校や会社にいるときに突然倒れてしまったり、より重篤な状態になってしまうことを防ぐ目的で皆勤賞の制度を廃止する学校や会社が増えています。
本来は学校や会社を休まずに行けるような健康管理をするということが目的であったはずが、いつの間にか学校や会社に行くということ自体が目的になってしまったことによる弊害だと言えます。
無理やりの出席や出勤で周囲に移す
インフルエンザなどの強い感染力を持った感染病を患った人が、皆勤賞のために無理をして学校や会社に来てしまうことで周囲に移してしまい、学校であれば学級閉鎖や学年閉鎖といった事態に発展してしまい、会社で周囲に移すことで仕事に大きく影響がでてしまうことがあります。
皆勤賞を目指すことは決して悪いことではないのですが、自分の皆勤賞のために周囲に迷惑をかける人がいることから、皆勤賞の制度を廃止せざるを得ない状態になってしまったと言えます。
休むことを「悪」とする考えを植え付けてしまう
初回公開日:2018年04月17日
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