チェーンソーの資格の費用と正式名称・地域別の講習内容
更新日:2024年11月03日
チェーンソーの資格の費用
個人で使用する場合は必要ありませんが、林業などでチェーンソーを使用する場合には、チェーンソーの資格が必要になります。
チェーンソーの資格を取得するには、労働安全衛生法で定められている、13時間の「伐木等の業務に係る特別教育(小径木)」を受講する必要があります。特別教育を修了すると、晴れて資格取得となります。
この資格を取得していると、胸高で直径が70センチ未満の立木の伐木や、胸高で直径が20センチ未満の、かかり木になってしまった木の処理業務が行えるようになります。
気になる費用ですが、全国で、1万円前後~2万円の間で特別教育を受講することができます。会社に求められて受講する場合は、会社が費用を負担してくれるでしょう。
直径70センチ以上の木を伐木したい
70センチ以上の木を伐木しなければならないときは、伐木等の業務に係る特別教育(大径木)を受講する必要があります。受講時間は16時間です。受講費用は、地域にもよりますが、テキスト代を含め18,000円程度が相場です。
この資格を取得すると多くの場合で、一緒に立木の伐木作業者の資格を取得できます。林業をやりたいという人にとっては必須となる資格ですので、早めにチェックしていきましょう。
チェーンソーの資格=安全に木を伐採する資格ではない
「伐木等の業務に係る特別教育」を修了するとチェーンソーの資格を取得することができますが、あくまでチェーンソーの安全使用を目的とした特別教育ですので、受講中に立っている木を切らせてくれることは、実はあまりありません。
立っている木を安全に伐採するには、チェーンソーだけではない知識や技術が必要となります。チェーンソーはあくまで道具だということを、頭に入れておきましょう。
チェーンソーの資格の正式名称
チェーンソーの資格の正式名称は特に定められていませんが、主に下記のような名称が使われています。
・チェーンソー作業従事者特別教育講習修了証
・伐木等作業従事者安全衛生特別教育修了証
履歴書に記入する場合は、下記のように記入すると良いでしょう。
・チェーンソー作業従事者特別教育講習修了
・伐木等作業従事者安全衛生特別教育修了
ちなみに、チェーンソーの資格を取得している人のことを、「チェーンソー作業者」と呼びます。
チェーンソー資格の講習内容は?
「伐木等の業務に係る特別教育」では、学科と実技を2日に分けて受講します。試験はなく、受講すればチェーンソーで作業する資格を得ることができます。
特別教育で学ぶ内容と時間数は、「労働安全特別教育規程」の規程10条、安衛則36条8で定められており、日本のどこで受講しても、同じ内容を学ぶことができます。
受講内容をご紹介します。
学科
「伐木等の業務に係る特別教育」の学科授業では、下記の項目について受講できます。
・伐木作業に関する知識
・伐倒の方法 伐倒の合図 退避の方法
・かかり木の種類およびその処理
・チェンソーに関する知識
・チェンソーの種類、構造および取扱い方法
・チェンソーの点検および整備の方法
・ソーチェンの目立ての方法
・振動障害およびその予防に関する知識
・振動障害の原因および症状
・振動障害の予防措置
・関係法令
・法、令および安衛則中の関係条項
・チェンソーの操作を学ぶ(イメージ)
・チェンソーの操作を学ぶ(イメージ)
実技
「伐木等の業務に係る特別教育」の実技では、下記の項目について受講できます。
・伐木の方法
・大径木および偏心木の伐木の方法
・かかり木の処理方法
・チェンソーの操作
・基本操作 応用操作
・チェンソーの点検および整備
・チェンソーの点検および整備の方法
・ソーチェンの目立ての方法
全国の受講場所について
初回公開日:2017年12月13日
記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。