Search

検索したいワードを入力してください

2017年11月14日

固定給は残業代は出るのか・固定給のメリット・デメリット

固定給には残業代が給料に含まれているから残業するのが当然、なんて思っていませんか。それでは、ブラック企業の思う壺です。固定給のメリットとデメリットとを正しく理解して、仕事に見合った給料をもらえるようになりましょう。そこで、ここでは固定給について解説します。

固定給は残業代は出るのか

固定給とは

ハローワークなどで求人票を調べていると、給与として固定給の金額が書かれていることがあります。これは、この会社に就職すると、1ケ月の給料として、この金額を固定で支払うということです。

これは、この会社に採用してもらえれば、毎月、安定してこの金額がもらえる訳です。また、同じ仕事の別の会社では、基本給が載っており、それに比べると金額が高いのが魅力的です。

しかし、実際に働きだすと基本給に、いろいろな手当が上乗せされます。この上乗せされた手当に基本給を加えると、固定給よりも高くなることもあります。よく考えてから、就職先を決めましょう。

固定給は、実は基本給にいろいろな手当を加算した金額を、毎月一定額にして支払うことです。それに対して基本給は、働いた分の給料そのもので、その他に幾つかの手当が加算されます。

基本給の場合、残業代などの手当によって毎月変動することもあります。月によっては、固定給よりも高いこともあります。いろいろなケースがあるので、一概に固定給だから良いとは言えません。

固定給でも残業代は出る

では、固定給でも残業代は出るのでしょうか。労働契約に書かれた条件にもよりますが、固定給でも残業代が出るのが常識です。

まず、労働基準法に定める労働時間は、1日8時間または1週40時間と定められています。そして、それを超えて働かせる場合は、労使協定を締結しなければなりません。また、時間外労働をさせる場合は、割増賃金の支払が必要です。

固定給は、先ほど説明したように基本給に手当を加算した金額です。手当には決まった時間の残業代を含めることもできます。しかし、その時間を超えて残業させる場合は、固定給とは別に残業代を支払います。もし、この残業代を支払わない場合は法律違反です。

労働基準法に定める労働時間の原則は、1日8時間、1週40時間とされていますが、労使協定(36協定)を締結し、労働基準監督署に届け出た場合は、協定で定める範囲内で1日8時間、1週40時間の法定労働時間を超えて、労働させることも可能です。

出典: http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/koyou_roudou/2r98520... |

また、時間外労働をさせる場合、割増賃金の支払が必要になります。時間外労働に対する割増賃金は、通常の賃金の2割5分以上となります。

出典: http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyungyosei0... |

固定給のメリット・デメリット

固定給のメリットは、もらえる金額が解りやすいことです。毎月同じ金額がもらえるので、生活の見通しが立てやすく、生活が安定します。

ただし、固定給は各種手当を既に含んだ金額であり、資格を取ったりお客さんを増やすなどの努力をしても、すぐには給料アップが期待できません。

固定給と歩合制どちらがいいのか

仕事によっては、毎月一定額の給料がもらえる固定給がいいとは限りません。美容師や整体師の場合、自分を指名してくれるお客が増えれば、指名が少ない人よりも多く働いています。そんな自分の給料が、指名の少ない人と同じ場合は不満に感じます。

頑張れば報われる、このような職業では歩合制の方が適しているケースもあります。とはいえ、仕事を始めたばかりの人が最初から歩合給では、お客さんがつくまで安い給料で我慢しなければなりません。

それが耐えられず、技能を習得する前に、途中で辞めてしまう人もいるでしょう。そうならないためにも、固定給で若い人の技能習得を支援する会社も必要です。

固定給と歩合制のどちらがいいかは、一概には言えません。それぞれにメリットよデメリットがあり、経営者にいっても考え方が違います。どちらがいいかは、自分が就職する際、会社の経営者の考え方に賛同できるかどうかにかかっています。

固定給の場合の手取り

固定給は残業代は出るのか・固定給のメリット・デメリット

固定給は、基本給に各種手当を加算した金額です。支給額から税金や厚生年金、健康保険などの社会保障費を控除した分が手取り額です。固定給だからといって、額面がそのままもらえる訳ではありません。

基本給は固定給なのか

固定給は残業代は出るのか・固定給のメリット・デメリット

給与を基本給で計算する会社では、昇給は年1回が基本です。そのため、1年間は同じ金額になり、固定給と変わりないケースもあります。しかし、給与体系は会社によって違います。会社によっては、資格を取ると、それに応じた手当を払う場合があります。

基本給ではこのような手当をすぐに適用してもらえるメリットがあります。そして、手当を幾つも用意して社員のやる気を引き出す会社では、1年に何度も給料アップの機会を作れます。

しかし、固定給ではそのような手当の仕組みはありません。基本給は、考え方によって固定給と同じにもなるし違うメリットもあります。まずは、自分の会社の給与の仕組みを確認しましょう。

固定給の最低賃金

各県ごとに、最低賃金が設定されています。最低賃金は、1時間当たりの労働賃金の最低額のことで、経営者は労働者に、労働の代価として最低賃金よりも多い金額を支払わないといけません。

まず、最低賃金が適用されるのは基本給です。このため、基本給は1ケ月の労働時間に最低賃金をかけた金額より多い金額を支払わなければなりません。前に説明したとおり、固定給は基本給に手当を加算した金額です。固定給が、最低賃金から計算した基本給より少ない金額であってはいけません。

固定給から残業代を計算する方法

給料を固定給でもらっており、それに決まった時間の残業代が含まれている場合は、計算が面倒になります。

まず、最低賃金が決まっているので、固定給に含まれる基本給は、最低賃金から計算される基本給より多くなければなりません。また、残業時間の賃金は、通常の賃金の2割5分以上となります。

通常の金額とは基本給のことですから、固定給から基本給を抜き出し、さらにそこから残業代を計算しなければなりません。仮に1ケ月で40時間より多く残業した場合は、固定給に加えて残業代が支払わなければなりません。これを払わない会社は、ブラック企業だと言われています。

固定給の場合欠勤したらどうなるのか

固定給の場合、欠勤した場合はその金額がもらえるとは限りません。欠勤や遅刻の扱いは、各会社で定めている就業規則に定めてあります。それに従って、給料から減額するのが普通です。固定給であっても、就業規則に減額するとあれば、その分が減額されます。

就職したら、固定給の場合の欠勤や遅刻の扱いについて、就業規則を必ず確認してください。

固定給が手取り30万は多いのか

固定給は残業代は出るのか・固定給のメリット・デメリット

まず、残業手当を含んでいる固定給の場合は、最低賃金に気を付けないといけません。仮に東京都の最低賃金を958円とし、1日8時間労働、1ケ月の稼働日を20日とすると、基本給は153,280円です。

それに、1日2時間分、月40時間の残業手当を含む場合、残業代は49,900円です。このため、固定給は203,180円より多くなければなりません。

なお、労働基準法で定められてる36協定で残業ができることになっていても、月45時間を超える残業をさせた場合は、医師の診断を受けさせるといった配慮が企業側に求められます。そのため、基本的に月45時間を超える残業を固定給に含めることはできません。

さらに、給料をもらう際、税金や年金、健康保険といった社会保障費がひかれます。それらが引かれた後の手取りが30万円あったとしたら、計算上の最低賃金に比べて多いと言えます。

なお、だからと言って、会社側は無制限に残業をさせることはできません。固定給に含まれる残業時間を超えた分は、会社は別途、その分の残業代を支払う必要があるので注意してください。

固定給の場合休日出勤したらどうなるのか

まず、休日の定義が会社によって違います。まずは、就業規則を確認して、休日がどうなってるか、さらに、休日に働いた場合に賃金をどう計算するかを確認してください。

なお、土日が休みの会社では、土曜日に働くのと日曜日に働くのでは扱いが変わります。土曜日に休日出勤した場合の残業代は、通常賃金に2割5分の上乗せ扱いになります。しかし、日曜日は法定休日で、通常賃金に3割5分の上乗せになります。

ただし、振替休日を取った場合は、土曜日や日曜日に出勤しても、割り増し賃金の対象にはなりません。また、休日出勤した代わりに代休を取った場合は、土日は割増賃金ですが、休んだ日は無給扱いです。

残業代を含む固定給では、休日出勤した分がその残業代に含まれる可能性が高くなります。ただし、休日出勤して残業時間が超過した場合は、その分を会社に請求できるので、残業時間の管理を怠ってはいけません。

固定給をうまく利用するには

固定給は残業代は出るのか・固定給のメリット・デメリット

残業代を含む固定給は、基本給に比べると金額が大きく魅力的です。そして、仕事をうまくこなして残業せずに帰れれば、残業分をまるまる余分にもらえる訳です。仕事のやりがいにもアップします。

しかし、仕事が忙しくて多めに残業した時は、固定給に含まれる残業代を超過している可能性があります。そんな時は、しっかり会社と交渉して残業代をもらいましょう。

また、休日出勤が続くと、残業代は増えてもストレスによるデメリットは無視できません。振替休日や代休をしっかり取って、ストレスを解消しましょう。

ぜひ、固定給のメリットとデメリットを理解し、うまく利用して仕事に見合う給与をもらいましょう。

Latests