【履歴書】結婚退職の書き方と例文紹介|結婚予定や結婚歴など
更新日:2024年11月29日
結婚予定を履歴書に書いたほうが良いケース
あなたが履歴書を提出する企業の勤務地が全国にある場合や、あるいは工場が自宅から遠距離にある場合、しっかりと希望の勤務地を書く必要があります。どこに配属になるかわからないので、「東京勤務希望」を伝えたい場合は、はっきりと東京を希望したほうがよいのです。
今はまだ婚約していなくても、近い将来、結婚して東京で暮らすことが決まっているならば、結婚予定を理由に書いたほうが良いでしょう。なぜなら、それ以外に説得力のある理由が思いつかないと、抽象的な文章になってしまうからです。まさか社会人が「遠くは嫌です」と書くわけにはいきません。
人事担当者は、「御社でなければいけないのです」という熱い思いのある志望動機であれば、結婚予定は補足的なものでしかないと感じるはずです。知りたいのは能力や経験、そして会社に貢献できる実力と意欲です。
人事担当社が興味を持つ志望動機
履歴書を書く機会というのは、人生でそう何回も経験するものではないし、そもそも履歴書など何回も書きたくないのが本音でしょう。ですから履歴書を書くのが得意という人もあまりいません。履歴書の中でも特に難しい志望動機の書き方を、ハローワークや書籍で学ぶ人もいますが、多くはネットで検索し、例文を参考にして書いています。
ここで要注意なのは、履歴書を見る人事担当者は、数え切れない枚数の履歴書を見て比較しているので、皆同じような内容の志望動機だと、当然プラスの点数はあげにくいのです。もしもその中に、オリジナリティ溢れた志望動機があれば、かなり目立つし、個性を感じるのではないでしょうか。その履歴書を書いた人物に興味を持つかもしれません。
個性的な志望動機を書く方法
オリジナリティを出すといっても、奇抜過ぎるとふざけていると思われて、一発レッドカードを出されたら元も子もありません。個性を出すというのは、逸脱ではなく、研究の成果です。それは、これからあなたが履歴書を提出する会社を徹底的に調べる「企業研究」です。
まずはその会社のホームページを開き、企業理念を読みます。社長の「ごあいさつ」の中に、自分も共感できる内容があればピックアップします。例えば、「地球環境の継続的改善と汚染の予防」など環境保全に力を入れている会社ならば、共感しやすいです。
さらに、「社会貢献と社員の幸福と会社の発展」を目指している会社で、技術的な方面では、「品質の確保が顧客満足を得るうえで最重要課題」と企業理念を書き出します。この言葉や内容を志望動機に入れれば、かなり具体的で、人事担当者も「当社限定の志望動機」と感じ取ることができます。
イエローカードな志望動機
こんな志望動機はイエローカードを出されてしまうという例を挙げましょう。「どうしても御社で働きたい」という言葉だけでは漠然としています。「なぜ当社で働きたいのか」という具体的な理由を企業側は知りたいわけです。「やりがいのある職場」も「貢献したい」も抽象的です。なぜ、当社にやりがいを感じるのか、あなたはどんな貢献ができるのか、具体的な理由が志望動機には不可欠なのです。
「福利厚生が充実している」「家から近い」は志望動機の決定打ではないはずです。その企業を過剰に褒め過ぎるのも、好印象を与えません。「御社は将来性のある会社」という言葉は上から目線で褒め言葉にはなっていません。「今はダメなのですか」と聞かれてしまいます。「将来起業したい」と履歴書に書いてあれば、近い将来辞めることが前提での入社と思われてしまいます。熱意に溢れた意欲的な言葉のようで、実は人事担当者の心に響かないものは結構多いのです。
受かる志望動機とは?
自信に満ち溢れている履歴書は頼もしいのですが、自信過剰でスタンドプレイヤーは困ると人事担当者が心配することもあるので、協調性があり、チームワークを重んじる人間であることをアピールしたいものです。例えば前職で研究発表会の際、リーダーを務めて尽力したことなど、具体的な実例が説得力を増します。ただ「私は協調性があります」だけでは抽象的です。
一番は、やはりその会社をよく熟知し、企業理念に沿った志望動機を書くことです。「この人は当社のことを調べたな」と人事担当者が思っても、それはプラスにはなっても、マイナスにはならないでしょう。ただし、履歴書が凄く立派なのに、面接で企業理念について何も答えられないとしたらマンガです。このギャップは不採用の危険が高いので、血肉になるほど覚えることが肝要です。心から理念に共感していれば、ノー原稿で語れるはずです。
女性が安心して暮らせる社会へ
いろいろな角度から語ってきましたが、本来は結婚していることも、子育てに真っ最中のことも、結婚予定があることも、就職に不利になることはないし、あってはならないことです。
もちろん離婚歴も不採用の直接の理由にはならないはずです。そうはいっても実際に不利を感じた女性も少なくないことは事実です。あとはそれらを凌駕する、人事担当者の心に響く履歴書を完成させることが勝負の急所です。
結婚後、出産のため会社を一年休養したあとに復帰し、以前と同じ業務に就くことだってじゅうぶん可能なのです。働く女性に理解があり、体制が整っている会社に就職できるよう見極めると同時に、女性が安心して暮らせる社会を目指しましょう。
家事などにとられる時間も多く、1人では転職活動も一苦労ですが、転職エージェントを使うことで効率的に進めることができます。最近は女性専門のサービスを提供する会社も出てきていて、安心して使えるかと思います。
初回公開日:2017年08月17日
記載されている内容は2017年08月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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