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【業界研究】ソフトウェア業界の現状・動向・課題について

平成17年から19年にかけて市場規模は増加傾向に。しかし、平成19年から平成24年において、規模は平行線。平成25年以降は再び増加して今に至る。これが、ソフトウェア業界の推移になります。平成23年ごろまで拡大が鈍化していたのは、日本経済の影響を受けていたからです。円高やヨーロッパの債務危機、東日本大震災など社会の様々な動きを受けてソフトウェア業界の動きが緩やかになっていました。

ソフトウェア業界が属するIT業界において、ソフトウェアの事業が占める売上高と従業員数は非常に高いものがあります。また、社会が進化するためにはソフトウェアの進化が必要不可欠であるともいわれており、これからもその動向は多くの注目を集めていきます。

特に今後は、クラウドやビッグデータ、セキュリティなど新しい技術の開発がさらに評価されていきます。これからも社会において必要とされ続ける業界だけに「社会と強い繋がりを持っていたい」という学生には絶好の選択肢になります。

動向1:市場動向

ソフトウェアの活躍の幅は年々広がっています。企業の基幹システム、生産管理システム、物流システム、勤怠管理システムなど様々なシステムが開発されています。しかもこれらのシステムは、コストの適正化や納期の短縮、不良の防止などさまざまな観点に基づいて、継続的なカスタムやバージョンアップが実施されています。

加えて近年は社会のグローバル化に伴い、国内外を結ぶシステムの開発のニーズも着実に増えています。そのためには、各国のIT環境などに対応する必要が出てきます。ソフトウェア業界においてもグローバル化は重要なテーマとして認識されていますが、これからは海外に進出する会社・しない会社という点で大きな分かれ道ができてきます。

動向2:業界の課題

まず挙げられるのが、人材の不足になります。専門的な技術を要することもあり、仕事や案件は溢れているものの、対応しきれていないのが現状です。しかも、これらのしわ寄せが一人ひとりのエンジニアに集まり、勤務の状況が非常にハードになりつつあります。

他の業界では職場環境の整備が進んでいますが、ソフトウェア業界ではなかなかそれが進んでいないのが現実。エンジニアが腰を据えて働ける環境を作ることで、技術が蓄積され、新しいシステムを開発できる。そんなスパイラルを描ける環境づくりが大きな課題になっています。

次に挙げられるのが、新しいビジネスモデルの確立です。他の業界でも利益の創出がなかなか難しくなっていますが、ソフトウェア業界も例外ではありません。仕事はたくさんあるのになかなか売り上げを伸ばすことができない、そんな状況が続くと、エンジニアも疲弊して、業界から離れることを選択する人が増えることになります。

今、多くの企業に求められるのは、不利益をしっかり確保できる体制を構築すること。そのためには、新しいビジネスモデルを構築する必要があります。企業の将来性を考える意味でも、新しい挑戦をしているかどうかという視点で業界研究をしてみましょう。

最後に挙げられるのが、クラウドやビッグデータ、セキュリティなどの新しい分野における収益化なります。これまでは、研究という視点が多く利益を度外視していた企業が多々ありますが、売上と利益を出し続けていくためには、そろそろ、新しい分野をビジネスとしても構築する必要があります。

動向3:業界の今後の将来性

ソフトウェア業界でこれから重要になるのは、人材の確保になります。ハードな職場環境では、たとえ従業員を採用したとしてもすぐに辞めてしまいます。一度採用した人が長く働き続けられる環境作ることがソフトウェア業界においては重要なテーマになります。

各社ともに独自の取り組みを展開していますが、それらの効果がいち早く業界内で現れ、腰を据えて働く人が増える。そんな相乗効果を生み出すことがソフトウェア業界の更なる活発化につながることは間違いありません。

業界研究本


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  • 図解 ソフトウエア業界ハンドブック

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