イニシャルの書き方・イニシャルにはピリオドは必要?英語で名前を書くときのイニシャル
更新日:2024年09月23日
ピリオドをイニシャルに使うのは日本だけ?
「日本では、ピリオドを使う場合と使わない場合どちらも見るけど、海外ではどうなの?」
このように、ピリオドに関して疑問を持つ方が非常に多いようです。
確かに欧米ではほとんどの場合、イニシャルにピリオドは使わない書き方が多いです。ピリオドを使ったイニシャルの書き方が欧米では間違いという訳ではありませんので、後述する様々な事例を元に、イニシャルを使用する時と場合を理解し、相手によって書き方を使い分けることも可能です。
外国人の署名にみられる三文字のイニシャル
さて、海外の取引先と交渉することが多い方は、すでにお気づきかもしれませんが、日本でも一般的な名ー姓を二文字で示すイニシャルの書き方以外に、外国人の場合には、三文字のイニシャルの書き方も多く使用されます。
これは、外国人の正式名には、名前(ファーストネーム)と苗字(ファミリーネーム)の間に、ミドルネームが含まれる為です。
余談ですが、ミドルネームの由来
ミドルネームは古くは古代ローマから使用され、有名な政治家や功績を残した軍人など、特別な人のみ使用することができました。
例えば、有名なジュリアス・シーザーの正式な名前は、Gaius Julius Caesar。現代では、略して彼のミドルネームとファミリーネームのみ使用しているという訳です。
ミドルネームが誕生した当時は、ミドルネームの使用は一般的ではなかったのです。
ミドルネームの歴史
その後、ミドルネームは1700年代に西洋にて復活し、当初は貴族がミドルネームを子供に与えるようになりました。ミドルネームの意味は、その家族が地域に置いてどんな地位にあるかを示していました。当時は、長くてしかも外国語を使った洒落たミドルネームが用いられたようです。
その後、誰もが一般的にミドルネームを使用するようになったのは中世ヨーロッパと言われています。
欧米における多様なミドルネームの由来
現代の欧米人の名前は、三つの名前で構成される書き方が主流で、ミドルネームは、キリスト教における聖人の名前、母方の苗字、祖父母の名前など様々です。
ミドルネームの例
聖人に由来するミドルネーム:David(デビット)、Matthew(マシュー)、 Michael(マイケル)、 Simon(サイモン)、 Stephen(ステファン)など数多く、第二の名前(ファーストネーム)として使用されています。
母方の苗字に由来するミドルネーム:後述する女優のリース・ウィザースプーンの場合は、彼女の正式名はローラ・ジャンヌ・リース・ウィザースプーンで、母方の苗字リースをミドルネームに使っています。
他にも、祖父母の名前をミドルネームに使用するなど、様々なミドルネームが存在し、複数のミドルネームを持つ人も見受けられます。
ミドルネームを含むイニシャルの書き方
現代では、多くの欧米人がミドルネームを持っていますが、日常的な場合ではミドルネームは表記されません。
例えば、「キューティ・ブロンド」で有名な米国人の女優さん、リース・ウィザースプーンは通常、Reese Witherspoonと表記されますが、彼女の正式な名前は、ローラ・ジャンヌ・リース・ウィザースプーン(Laura Jeanne Reese Witherspoon)。
よって、正式な名前の記載に沿ったイニシャルの書き方は、
名前(ファーストネーム):Lauraから頭文字をとってL
ミドルネーム:JeanneとReeseからそれぞれ頭文字をとってJR
苗字(ファミリーネーム):Witherspoonから頭文字をとってW
彼女のイニシャルの書き方は、LJRWとなります。
クレジットカードに見受けられる、名前の真ん中のイニシャルは何?
良い所に気づきましたね!その通り。欧米人のクレジットカードや銀行のキャッシュカードには、名前の真ん中に、ローマ字が一文字見受けられることがあります。
この真ん中の一文字はミドルネームの短縮形であり、前述したようにミドルネームを持つことが一般的な欧米人が多く、銀行口座やクレジットカードの名前の表記に、ミドルネームのみ、頭文字をイニシャルで使用しています。
目的としては、銀行口座など金銭に絡む重要な対象である為、間違えや盗難、なりすましなどを防ぐセキュリティ対策です。日常生活ではミドルネームをほぼ使わないことが多く、また複数のミドルネームを持つ人も多いわけですから、親しい友人の間でも相手のミドルネームを全て知らない場合もあり、セキュリティ対策には有効なイニシャルの使い方です。
有名人ならではのイニシャルの書き方
初回公開日:2017年08月09日
記載されている内容は2017年08月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。