研究概要の書き方例|大学院試験/卒論/公募・就職用・長さ例
更新日:2024年07月26日
研究概要の書き方例
研究を行っている人や研究を志す人にとって、必ず一度は向き合うことになるのが「研究概要を書く」という壁です。その場面は大学院入試の願書、就職、研究費獲得の際などさまざまです。しかし、基本的な流れは共通しています。
簡潔な研究内容
↓
研究背景
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問題点
↓
研究目的・手法
以上のような流れを踏まえて、実際に研究概要の例文を見てみましょう。
長さ別の研究概要の書き方例
短い文章を長く引き伸ばすと、面接のときに答えられないということがあります。逆にいうとあらかじめ長く書いておき、長い文章からさらに重要事項だけ抜き出して必要な文字数に合わせる手法をとれば面接のとき突っ込まれてもある程度答えられます。
A4 1枚
基本的な流れは、前述のとおり以下の流れを踏まえましょう。
簡潔な研究内容
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研究背景
↓
問題点
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研究目的・手法
そのうえで必要に応じて参考となるグラフ、模式図、実際に研究で用いている手法などの図を詳しく載せましょう。
A4 2枚
A4 2枚なら研究背景についても文字数を割くことができるので研究目的や、研究の中での問題、社会的に与える影響までの説明が楽にできるようになります。
学部生の就活でA4 2枚で研究概要を書く場合は、結果が出ていない段階で書類提出をすることになります。そこで書くことになるのは研究目的や、研究の背景、研究の中での問題、研究が社会的に与える影響について深堀することになります。研究室に配属されてすぐ就活することになりますから、研究についての知識が少ないため大変になるでしょう。分からなければ教授や院生に聞いておきましょう。
種類別の研究概要の書き方
大学院試験
文字数は大学院によってはまちまちです。1000~1500字程度の書類やA4 1枚分などという指定が多いでしょう。したがって、最低でも2000~3000字ほどの概要をまず書いてみることが必要となります。
大学院入試で求められる研究概要は、研究計画書と呼ばれることも多くあります。大学院は研究を深化させる場ですから、研究概要は入試の面接で重要なカギを握ります。一次試験が受かったとしても、研究概要をもとに進む二次試験で落ちてしまうということがあります。二次試験で落ちる人の多くは研究計画書について答えられない人だそうです。
卒論
一般に研究論文には、要旨をつけるというきまりごとがあります。つまり卒業論文にも「概略を簡明に把握する目的で作られた文章であり、主観的な解釈を加えず、記事の重要な内容を正確に記述したもの」を書く必要があります。
学会
アカデミックな場では、就職活動用の研究概要とは異なり「である」調で書きましょう。「です・ます調」にせず、一人称は使わないように気を付けましょう。「私」や「本学」などという表記もしません。また、途中で段落を分けたり改行したりしないで全体で1段落にしましょう。途中に見出しを設けてはいけません。
公募
初回公開日:2017年10月27日
記載されている内容は2017年10月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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