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一身上の都合によりを使った例文|退職/休学/退学・書き方や注意点

更新日:2023年11月30日

人生の転機で学校や仕事を休・退学、退職しなくてはいけなくなった際に「一身上の都合により」を使うときがあるでしょう。便利に使える「一身上の都合により」の例文や使い方、意外と多い注意点をご紹介します。いざ使う時に困らないよう、その用法を知っておきましょう

「一身上の都合」の意味ご存知ですか

勤務先や学校に出す書類で、退職願や休学・退学の届出などには多くの場合その理由を記載する欄が設けられています。書式にもよりますがここがなかなかに広いスペースになっていることがあり、いったい何を書けばいいのか、悩んだことのある方もいるのではないでしょうか。

そんな時によく使われるのが「一身上の都合により」という言い回しです。聞くと「一身上の都合により、でいいですよ」などと言われることもありますが、それではこの「一身上の都合により」とは何なのでしょうか。あまり使用する機会のない一文だからこそ、この機会に意味と使い方を覚えておきましょう。

「一身上の都合により」の意味

「一身上」とは、その人自身の「身の上や境遇などに関すること」であり、つまり個人的な問題や事実などのことを指します。すなわち「一身上の都合により」というのは、「わたくし自身の個人的な問題(事象)により、〇〇します」ということになります。

裏を返せば、天変地異を含む公的な理由や、会社や学校の都合によるものではない、ということになります。退職勧告を含むリストラなどの会社の都合によるもの、災害によって会社自体の存続が不可能である場合、などは「一身上の都合により」とはなりません。

「一身上の都合により」の使い方

「一身上の都合により」は相手や公的な理由ではなく、自分自身の個人的な問題により、という意味でした。では具体的に、どのような使い方をするのでしょうか。シチュエーションやパターン別にその使い方と注意点を確認していきましょう。

退職

もっとも多く「一身上の都合により」というフレーズが見られるのが退職届・退職願でしょう。例えば病気や結婚、介護、または転職や起業目的、会社に嫌気がさしたからなど、会社によって決められたものでなく、自分自身の個人的な理由で退職を決めた場合のすべては「一身上の都合により」と言うことができるのです。

「退職理由」と書かれているにも関わらずこのような曖昧な表現でよいのかとも思う方もいるでしょうが、労働基準法では退職の理由を会社に伝える義務は無いとされているため、個人的な事情の場合は退職届に一身上の都合によりと書くことが一般的になっています。

それでは、一身上の都合での退職届(願)の書き方をご紹介しておきます。

一身上の都合による退職届(願)のテンプレート

退職届(願)
私事、(下/右寄せ)
このたび、一身上の都合により、来たる平成〇〇年○月○○日をもって、退職いたします。(「退職願」の場合は「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」へ変換)

平成〇〇年○○月○○日

○○営業 部 ○○法人 課
氏名(フルネーム) 印   

○○株式会社
代表取締役社長 ○○ ○○ 様

退職届(願)に「一身上の都合」を使う時の注意点

退職には大きく分けて「自己都合退職」と「会社都合退職」の二種類の退職のパターンがあります。読んで字のごとく、「自己都合退職」は個人の都合による一方的に労働契約を解約する退職、「会社都合退職」は会社から一方的に労働契約を解約する退職です。

この二つは、雇用保険法上の失業手当の受給時期や最大受給期間、公共職業訓練の入校しやすさなどが大いに変わってきます。会社から退職理由を「一身上の都合により」と記載してほしいと要望があることがあります。しかし言われるままに退職理由を記入してしまうと「自己都合退職」と判断され、失業手当などの受給に不利になりますので気を付けて記入しましょう。

有給休暇

有給休暇の届け出用紙にも、多くの場合その理由を記入する欄があります。しかし有給休暇は、労働基準法で労働者の権利として保証されているものなので、取得するにあたり特段理由は必要ないとされています。

海外旅行で連絡がつかなくなるなど、会社側に特別知っておいてもらいたい事情がある場合は自主的に記入することはできますが、書かなくてはいけない、といったものではありませんのでこちらも「一身上の理由により」として構わないということになります。

ただし有給休暇申請で「一身上の都合により」と書くことが仰々しく感じる方は、「私用」「私事」などにも置き換えられます。

一身上の都合による有給休暇取得届のテンプレート

休暇届                                     

平成〇〇年○○月○○日

○○営業 部 ○○法人 課
氏名(フルネーム) 印

下記のとおり休暇を申請いたします。
休暇期間:平成○○年○月○○日~平成○○年○月○○日
休暇区分:有給休暇
事  由:一身上の都合により

休暇中の連絡先
○○○-○○○‐○○○○(○時~○時まで○○のため通話不可)

○○株式会社
 代表取締役社長 ○○ ○○ 様

休学

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初回公開日:2017年11月26日

記載されている内容は2017年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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