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一身上の都合によりを使った例文|退職/休学/退学・書き方や注意点

更新日:2024年10月25日

人生の転機で学校や仕事を休・退学、退職しなくてはいけなくなった際に「一身上の都合により」を使うときがあるでしょう。便利に使える「一身上の都合により」の例文や使い方、意外と多い注意点をご紹介します。いざ使う時に困らないよう、その用法を知っておきましょう

「一身上の都合により」に含まれないもの

反対に「一身上の都合により」と言えないものをご紹介しておきます。これらの理由のものを「一身上の都合により」と記載してしまうと悪意はなくとも虚偽の内容の記載となってしまいますので、気を付けて書くようにしましょう。

【「一身上の都合」に当てはまならないもの】
・一方的に解雇された場合(リストラなど)

【裁判などにより、退職が会社都合であると会社が認めたもの】
・倒産が確実になったとき
・理由なく著しく給料が減額されたとき
・採用事の条件と労働条件が異なっている場合
・勤務時間の延長が著しいとき
・著しく冷遇される、イジメがあったなど場合
・事業所の移転や廃止
・正当な賃金が支払われないとき
・事業主が法律に違反したとき

【一身上の都合で退職した場合】職務経歴書の書き方

職務経歴書には指定されたものがない限り特別な様式はなく、自由書式でかまわない、という企業が多いです。記載する内容としては、【経歴要約】【勤務期間】【勤務先企業】【職務内容】【業務実績】【アピールポイント】などが一般的で、実は退職の理由を明記しなくてはいけない決まりはありません。

職務経歴書はさまざまな業務内容などが細かく記載することができ、いうなれば自分自身をアピールするための書類です。履歴書と同じく、退職理由詳細については自分にプラスになるようであれば記入をするのも良いでしょう。

職務経歴書記入例(一身上の都合の場合)

転職回数が多く、一身上の都合により退職した事実が羅列されるとあまり良くないことのように見えてしまいます。しかし伝え方次第でその転職歴をプラスに転じさせる手もありますので、回数が多いからと言ってあきらめることはありません。

退職理由で企業が問題視することは、入っても短期間で辞めてしまうのではないか、人間関係や金銭面、行動で問題を起こすのではないか、などといった点です。退職の理由ではなくどうしてその次の会社に転職をしたのか、また今回転職をして具体的に何を実現させたいかといったところをアピールしてみましょう。

【例】
・「営業職復帰を目指し○○株式会社を退社」
・「○○の資格を取得し、同職への転職のため退社」

【一身上の都合で退職した場合】面接での話し方

面接時には提出した履歴書や職務経歴書が相手の手元にある可能性が高いです。簡単に職歴を聞かれることが多いので、「平成〇年より〇年間○○株式会社で○○の仕事をしておりました。○○の担当をしており、直接お客様の声がいただけることにとてもやりがいを感じておりました。○○の理由により、平成○年退社いたしました。」など一か所ずつ簡潔に述べていきます。

面接で退職理由を「一身上の都合により」と言うことは、NGではありませんができません。具体的に聞き直されるか、「言えないような理由なのか」と下手に勘繰られイメージを悪くする恐れがあります。正直に伝えるか、転じて自分のプラスになるように言い方を工夫しましょう。

面接での退職理由例(一身上の都合の場合)

面接では最初から退職理由を言う必要はありませんが、聞かれる可能性は非常に高いです。転職をうまく言い換えられるように準備をしておきましょう。

【例】
・「事務職での電話や問い合わせ対応などを通じて、よりお客様と近いところでの業務をしたいと思うようになり、営業職としての御社への転職を希望しております」
・「家庭の都合で退社時間を優先した職に就いておりましたが、子供の年齢があがったいま、以前からやりがいを感じていた営業職への復帰を目指して同社を退職いたしました」
・「出産により時間の制限ができてしまいましたが、それでもお客様と近いところでの仕事をしたいと考えており、両立を目指し前会社を退職することにいたしました」

一身上の都合により以外の退職理由

「一身上の都合により」という理由は、退社する側からしては本当のことを言わなくてもいいためお互いに退社を円満に穏便にすませることができます。立つ鳥跡を濁さず、といったことわざのような日本人ならではの美徳のあらわれのような言い回しです。

しかし 会社側か強制的に退職理由を「一身上の都合により」と記載させることによって不当な解雇にも使われてしまうなどの問題が発生したり、反対に会社の今後の方針に役立てるために具体的な理由を知りたいといった経緯から「一身上の都合により退職します」という文言では会社側からNGを出されるケースが出てきました。

「一身上の都合により」以外の理由

基本的には退社時に退社理由を明らかにする必要はありません。しかし会社から要望があり、かつ今後に生かすという理由に賛同する場合などは、当たり障りなく理由を記入しても良いでしょう。「キャリアアップのため」「○○職への挑戦のため」など、会社の文句などではなく今後の進退を含めた理由にしましょう。

反対に、前に挙げたような会社都合の退職理由、もしくは会社都合になりえる退職理由の場合であっても「一身上の都合により」と記入してしまうと自己都合とされてしまいます。納得がいかない時には「退職勧奨に応じたため」など「一身上の都合により」と書くのは避けましょう。

「一身上の都合」を理解して円満な理由付けを

退職や退学など、「一身上の都合により」を使用するタイミングは場合によっては不穏な空気になってしまう可能性を含みます。日本人の自己主張をしないことを美徳とする気質や、会社との縁を大切にしたいという気持ちがありその理由付けや記入に悩んでしまうこともあるでしょう。

そんな時に便利な「一身上の都合により」ですが使い方によって自分に不利な条件を生んでしまうこともあります。その特性と意味合いをよく理解して、「一身上の理由により」をうまく使って円満な理由付けをしていきましょう。

初回公開日:2017年11月26日

記載されている内容は2017年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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