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婦人会の定義・活動内容・挨拶の例・役割・解散する原因

更新日:2024年07月21日

歴史の長い婦人会は、形を変えながら現在も受け継がれている地域の活動組織です。最近は会員数が減り、どんな会であるか知らない人も多いのではないでしょうか。婦人会の定義や、活動内容、婦人会との付き合い方、今後の婦人会の課題を考察しています。

「(その日の天候によって)お寒いなか」や「足元の悪い中」などを冒頭に述べ、「大勢の方にお集まりいただき、ありがとうございました」この後ただの飲食会なら「ごゆっくりおくつろぎ頂いて、日ごろの疲れをとってください」などでよいでしょう。

新年総会で会長としてあいさつする場合は、今年はこうしたいという目標をマニュフェストのように2、3、具体的に挙げて、抱負を述べればよいでしょう。

引継ぎの挨拶をする場合は、まず自己紹介を忘れず、これまでの活動内容に簡潔に触れてから、今年の目標や改善案などの話題に入るようにしましょう。

婦人会の役割

婦人会の担ってきた役割を戦時中から現在まで紹介します。

戦時中

婦人会の多くは戦時中に自然発生的に生まれました。中でも、大阪の主婦が40人ほどのの集まりで始めた国防婦人会は、出生兵の見送り、留守家族の支援、傷病兵や遺骨の出迎え、軍事病院での洗濯、防空演習への参加促進など多岐に渡りました。

その活動が陸軍の目にとまり、結成半年後、陸軍援助のもと「大日本国防婦人会」が結成されることになります。モンペ姿にたすき掛けというユニフォームもありました。戦地に赴く兵士にとって着飾らない「母親」を連想させる服装や活動は好まれました。

その対抗勢力として、文部省の管轄下にあった愛国婦人会は中流階級以上の女性がメンバーでした。寄付金を払わなければ婦人会活動はできなかったという点は、現在の形に近いところはありますが、上流階級中心の活動なので会員数は限られていました。統合するまでには軋轢もあったとのことです。

戦後~現在

戦後は、GHQが婦人会の設立を勧め、女性の地位向上のために多くの婦人会が作られました。戦後の混乱期を生きぬくために洋裁学校を設立し、就職のあっせんしと同時に保育所も作られ現在も名を残している保育園があります。

新年会や、餅つき、町内会の運動会、敬老の日のお祝いなどのイベントの手伝いなど、地域の団結や復興に向けた活動が積極的に行われました。葬儀の手伝いなども女性が中心になって行ってきました。地域の清掃や娯楽、勉強会、子育て支援のボランティアなども盛んにおこなわれてきました。

しかし少子高齢化が進み、女性も働くのが珍しいことではなくなった昨今、時代のニーズに合わなくなり、活動の縮小や婦人会そのものを解散する動きが主流です。

地方では古い婦人会のしきたりが残っており、伝統を守りたい年配の人と、子育てや仕事に忙しい若い女性の間に温度差ができています。

婦人会の解散する原因

女性の社会進出や役員となった際の負担などから 会員減少に歯止めがきかなくなったことは要因とされています。若い世代は平日の日中は仕事、夜は夕食作りと忙しく、土日は接客業の人は稼ぎ時ですし、フルタイムで仕事をしている人は週末は子どもと過ごしたいという想いが強く、婦人会の活動が重荷になっている傾向があります。

もともと、女性の地位が低かった時代に女性の一致団結や地位向上を目指して結成された婦人会ですが、婦人会=女性の代表ではなくなり、時代のニーズに合わない状況になったと言えるでしょう。 

結果的に、役員のなり手がおらず、若者だけでなく高齢者も足腰の弱い人、運転ができない人、老々介護の人も増え、集まりが悪く役員決めが難航し、役員不在のまま団体だけが存在する年もある婦人会も増えました。

そういったことが続く婦人会は解散し、町内会や自治体が後を引き継ぐというケースも増加しています。

婦人会に強制されるときの対処法

婦人会も、自治体や町内会も任意団体なので、入会の義務もなく強制力もありません。

ごみの収集をしてもらえなかったり、地震などの災害の時に援助を受けられないと考えている人もいますが、ごみの収集は自治体が請け負っているだけで、個人収集してもらう権利はあります。災害時に等しく行政などの援助を受けることも当たり前の権利なので、心配する必要はありません。

普通に断ればよいのですが、中には歴史のある婦人会が大きなコニュニティーになっており、女性のほとんどが入会しているところもあります。大なり小なり無理をしながらも婦人会に参加している人の反感を買って、必要な情報を得られない、地域のイベントに参加しずらいなどのデメリットがある可能性もあります。

婦人会の活動が盛んなところは子供会も熱心なことが多いです。地域によって地域参加への熱量が違うので、早いうちにライトな町に引っ越すという人もいます。

婦人会に服装

婦人会の上層部は、60代の女性が多いでしょう。お姑さんと会う恰好を考えるのと同じ発想でよいでしょう。

とにかくTPOを大事にしていることが大切です。地域の清掃や運動会などの屋外活動では動きやすいデニムは構いませんが、デニムに作業着のイメージを持っている年配の方も少なくありません。逆に屋外活動にヒールのある靴や、白っぽいワンピーススタイルでいくのもTPOにそぐわないでしょう。

田舎の場合は、「お嫁さん派手ね」などとチェックが入ることがあるので、改まった場所でも清楚な雰囲気のワンピースやひざ丈のスカートスタイルががあります。

改まった席でなければ、パンツスタイルもOKのようですが、ワイドパンツや柄パンなど流行りのものは避け、動きやすく程よい丈のモノトーンを基調としたスタイルがお勧めです。「控えめだけれど感じのよい娘さん」と思われる服装を意識するとよいでしょう。

時代のニーズに合った婦人会へ

婦人会は時代のニーズに合わせ、その形を変えてきました。戦時中は男性不在の国を守る意図が強く、戦後は女性の地位向上や自立を目的に積極的な活動をしてきました。また地域の団結と発展を目指して、さまざまな行事や地域活動を行い、助け合いながら子育てや葬儀の手伝いなども行ってきました。

しかし現在は、少子高齢化と核家族化が進み、子育てしながら働く女性も急増しています。女性の自立や解放が目的であったはずの婦人会活動が負担になっている若い世代の女性も少なくありません。

行事の縮小や、町内会に委託するなどを経て、解散する婦人会も増えています。しかし地域の結びつきが希薄すぎ、独居老人の孤独死や、虐待などのさまざまな弊害も起こっています。

隣が誰かもわからない地域も増えています。婦人会をはじめとする地域活動のメリットとデメリットを世代どうしで共有し合って、新しい形に変化させていくことが求められています。

初回公開日:2018年05月02日

記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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