濡れた本の乾かし方・修復はできるのか|冷凍/電子レンジ
更新日:2024年10月27日
濡れた本の乾かし方
本や雑誌、漫画などは、小さい子供からお年寄りの方まで、さまざまな年代の方が日常的に楽しんでいます。中には、本や雑誌、漫画を大切に保管している方も多いのではないでしょうか。
どれだけ大事にしていても、何かの拍子で本を濡らしてしまったり、雨で濡れてしまったりします。濡れた本をそのままにしておくと本の厚さが倍以上になったり、ページ同士がくっついて無理やり剥がそうとすると破れてしまったりします。かといって、綺麗に乾かすのはめんどくさそう、と諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方に濡れた本のいろいろな乾かし方をご紹介します。
冷凍
「濡れた本は、冷凍するといい」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。手順はただ濡れた本を冷凍庫に入れるだけです。冷凍する時間は24時間以上が良いと言われています。この方法は成功すると、しわしわにならずほとんど元どおりになります。しかし失敗すると、最初に濡れていた本よりも水滴でさらに濡れた本になってしまいます。
しかし、濡れた状態に戻ってしまっても、元々濡れた本なので1度試してみるのもです。
解凍
先ほど、濡れた本の乾かし方のひとつとして「冷凍」をご紹介しましたが、この「冷凍」した場合に、解凍の仕方を少し工夫すると元の状態に戻りやすくなります。
①冷凍された本のページの間にペーパータオルや白い紙を挟む。この時、冷凍されていて1ページずつ開かない場合は、何枚かずつでも大丈夫です。
②本の上に重しをつけて乾かす。
③換気扇や扇風機があれば本に当てる。
④挟んだペーパータオルや白い紙が濡れてきたら交換する。
基本的に、新聞紙で濡れた本を乾かす時と同じ方法になります。少し面倒ですがぜひ試してみてください。
電子レンジ
濡れた部分が広い場合や冷凍しても元の濡れた状態に戻ってしまった場合には、電子レンジで乾かす方法があります。
この場合は、30秒ずつ電子レンジで様子を見ながら濡れた本を乾かします。しかし、電子レンジの熱でインクが溶け滲んでしまったり、紙が変形してしまったりすることがある上、電子レンジによってワット数も違い調節が難しいので、あまりできません。
アイロン
濡れた部分が比較的少ない場合は、アイロンで乾かす方法がです。アイロンで乾かすとページがしわしわになったり変形するのを防ぐことができます。あまり濡れている部分が多い場合は、本が乾く前にインクが溶けて滲んでしまうので、できません。
①タオルで水分を十分に拭き取る。
②1ページづつアイロン台広げ、当て布をする。
③ドライ低温の設定で、ゆっくりアイロンをかける。
アイロンで乾かす場合に注意することは、「当て布」をすることと「ドライ低温」ですることです。アイロンをかけると、アイロンの熱でインクが溶けてにじんでしまうことがあるので、少し試してみてからアイロンをすることをします。
布団乾燥機
濡れた部分が表紙だけだったり、角の部分だけだったり、表面的に濡れてしまった場合は、布団乾燥機で乾かす方法がです。
①チャック袋(ジップロックなど)に濡れた本をいれる。
②布団乾燥機のノズルを差し込み、熱風スイッチをいれる。
布団乾燥機で濡れた本を乾かす場合、乾いたページがしわしわになったり、変形してしまうので、濡れた部分が本当に少しの場合やとにかく乾けば良いという場合にです。乾かした後から重しをのせて放置しておくと、少しですがしわしわや変形が改善されます。
また、布団乾燥機でしっかり乾かした後本棚に戻す際は、少しきつめに詰めた棚に戻すと周りの本からの圧力で、次その本を出す時にはしわしわが収まっている、ということもあります。手間がかからず本棚に入れておくだけなので、本棚に戻す際は少しきつめの本棚に戻すのがです。
ドライヤー
ひたすらドライヤーを濡れた本に当て続けて乾かす方法です。方法としては単純で簡単ですが、熱風で乾かすと濡れた部分が変形してしまったり、しわしわになったりしてしまうので、布団乾燥機と同様、とにかく乾けばいいという場合に方法です。
ドライヤーで乾かした後、やっぱりしわしわや紙の変形が気になってしまったという方は、布団乾燥機で乾かした後と同じく乾かした後から重しをのせて放置しておくと、少しですがしわしわや変形が改善されます。
また乾かした後本棚に戻す際は、少しきつめに詰めた棚に戻すと周りの本からの圧力で、次その本を出す時にはしわしわが収まっている、ということもあります。手間がかからず本棚に入れておくだけなので、本棚に戻す際は少しきつめの本棚に戻すのがです。
扇風機
ドライやーと同様、ひたすら扇風機に当て続けて乾かす方法です。ドライヤーで乾かす場合と違ってインクが溶ける心配もないので、ドライヤーよりです。
しかし、急激に乾かすことには変わりないので、紙が変形してしまったり、しわしわになってしまったりします。そのため、とにかく乾けばいいという場合に方法です。
やっぱりしわしわや紙の変形が気になってしまったという方は、ドライヤーや布団乾燥機で乾かした後と同じく乾かした後から重しをのせて放置しておくと、少しですがしわしわや変形が改善されます。また乾かした後本棚に戻す際も、きつめの本棚に戻すようにしましょう。
こたつ
冬に大活躍のこたつですが、濡れた本を乾かす方法としてもとってもです。こたつの熱でゆっくり水分を蒸発させるので、比較的元の状態に戻りやすくなります。
①タオルで水分を拭き取る。
②濡れた部分にペーパータオルを挟む。
③重しをのせて、こたつの中にいれる。
こたつの熱でゆっくり蒸発させるので時間はかかりますが、綺麗な状態に戻すことができます。またこたつの温度ですが、なるべくゆっくり乾かした方が綺麗に乾くので、急いでなければなるべく低い温度に設定することをします。
またペーパータオルを挟まないと、ページ同士がひっついてしまうので気をつけましょう。
自然乾燥
初回公開日:2018年04月11日
記載されている内容は2018年04月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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