イルカとクジラの違い・大きくなるとクジラになると言われる理由
更新日:2024年07月22日
イルカとクジラの違い
イルカとクジラというと、すぐに姿形をイメージできるほど、私たちの身近な動物です。海に生息しているイルカとクジラですが、イルカとクジラの違いについて考えたことはありますでしょうか。
イルカとクジラの違いとは一体どのようなものなのでしょうか。また、イルカが大きくなるとクジラになる、という話を耳にしたことがある方は、少なくないでしょう。イルカが大きくなるとクジラになる、とはどういうことなのでしょうか。まずは、イルカとクジラの違いについて詳しく説明いたします。
同じなのか・仲間
イルカとクジラは海に生息している生き物ですが、姿形は全くといっていいほど、似ても似つきません。しかし、イルカとクジラは、実は生物学上での違いはありません。イルカとクジラは、同じ鯨類(げいるい)の動物になります。
クジラは、ヒゲクジラ亜目と、ハクジラ亜目分類することができます。イルカは、そのハクジラ亜目に分類される一種に属していることになります。このことから、イルカは、クジラの仲間である、ということが分かります。
分かりやすく言うと、クジラという動物の中に、イルカという種類のクジラがいる、ということになります。クジラとイルカの違いは、生物学上では、呼び名の違いのみと言えます。
大きさ
イルカとクジラが同じ仲間で、明確な違いは存在しないとなっても、体の違いは一目瞭然です。イルカとクジラの明確な違いはなくても、体の大きさだけは、はっきりと違いがあります。一般的に、体長3m以上のものがクジラ、3m以下のものがイルカというふうに決められています。
しかし、これにも生物学者によって、見解が異なる事実であり、基準となる大きさが曖昧な部分もあります。イルカとクジラの大きさの違いで明確な点は、クジラはヒゲクジラ類すべてと、ハクジラ類の一部が大型種であり、ハクジラ類の小型種がイルカである、ということです。体長で厳密に区分されているものではありません。
尾びれ
ほとんどの海洋生物の尾びれを見てみると、尾びれが縦になっていることが分かります。しかし、イルカやクジラ尾びれの形は、横になっています。このことから、イルカとクジラは仲間だということが分かります。
イルカやクジラの海生哺乳類は、祖先をたどれば、陸上で生活していた動物です。陸上で生活していた、哺乳類と爬虫類では、そもそも足の伸び方に違いがありました。爬虫類の足の伸び方は、胴体から水平に伸びているのに対し、哺乳類は、胴体から地面へ垂直に伸びています。
このことから、イルカやクジラなどの海生哺乳類は、尾びれも上下に振るようになり、尾びれが水平でなければ、水を掻くことができなくなりました。
大きくなるとクジラになると言われる理由
先ほど述べましたように、イルカとクジラの大きさの明確な違いはありません。一般的には、体長3m以上がクジラ、3m以下がイルカとされていますが、その基準は曖昧で、生物学者によって見解が異なっているのが現状です。
イルカとクジラの大きさの明確な違いは、クジラは、ヒゲクジラ類すべてものと、ハクジラ類の一部の大型種であり、イルカはハクジラ類の小型種にあたる、ということです。
単純に体長の大小の違いのみであり、厳密に区分されているものではありません。ですので、イルカが成長すればクジラになるのでは、と考える方もいらっしゃいます。しかし、答えはノーです。イルカは大きくなってもイルカ、クジラになることはありません。同じ仲間であっても、成長してクジラになることはありません。
イルカとクジラの区別
生物学的に、違いのないイルカとクジラですが、。イルカとクジラの区分は、成長した時点での大きさを表しています。成長した時点で、体長が3m以上種類をクジラ、3m未満の種類をイルカと呼んでいます。厳密な分類はされておらず、体の大きさのみで分けられています。研究者によっても見解が異なり、はっきりとした違いがないのが現状です。
イルカとクジラ・シャチ・サメの違い
イルカとクジラと同じくらいポピュラーな海洋生物に、シャチがいます。このシャチも、クジラの仲間の動物です。イルカと同じく、ハクジラ亜目に分類され、シャチにもハクジラ亜目の特徴である、大きな歯が存在しています。体長は、イルカとクジラの中間で、イルカよりひとまわり大きいくらいの大きさです。
次にサメですが、サメはイルカやクジラ、シャチとは大きな違いがあります。イルカやクジラ、シャチは哺乳類なのに対し、サメは魚類です。肺で呼吸する哺乳類とは異なり、エラで呼吸します。そのため、ずっと海の中に潜っていることが可能です。
もう一つの違いは、尾びれの形と動かし方です。イルカやクジラは、上下に動かしながら泳ぐのに対し、サメは横に振るように動かしながら泳ぎます。
イルカとクジラの種類一覧
初回公開日:2018年01月12日
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