台風による飛行機への影響・飛ぶ確率・欠航になる基準｜ANA

航空会社別の欠航率

台風に限らず飛行機が欠航した比率、運航予定便数に占める欠航便の割合を航空会社別にまとめた国土交通省のデータがあります。

欠航率は、羽田や伊丹、福岡など離着陸設備が充実した大きな空港ほど、数字が低くなる傾向があります。空港施設が貧弱なローカル路線や離島路線を多く持つ航空会社では、逆に欠航率が高くなります。また、大雪や台風のような影響を受けやすい北海道や沖縄エリアに便数を多く飛ばしている航空会社も、欠航率が高くなる傾向があります。

2016年国内線での欠航率を下表に示しますが、LCC格安航空会社各社が上位を占めています。

会社別台風による飛行機への対応

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台風の影響で飛行機が欠航などになった時の航空会社各社の対応に違いはあるのでしょうか。基本的には大きく変わるところはないでしょうが、何社かの対応をみてみましょう。

JAL

台風など悪天候で欠航になった場合は、他のJAL便への変更や払い戻しは特に手数料なしで受け付けられます。運賃に差額を生じた場合、変更後のほうが高くても差額負担はありませんし、変更後が安い場合は差額が返却されます。ただし、予約の変更ができない運賃・特典航空券の場合は差額調整はできません。

変更に際して交通費や宿泊費が発生した場合の補償はありません。ただし、台風などではなくJALの都合で欠航になった場合の宿泊費などは、JALの規定額の補償があります。

また、JAL以外のパッケージツアーや団体旅行の場合はその旅行会社への相談になります。

ANA

台風による飛行機の欠航に関する各種取扱は、基本的にはJALと同じです。便の変更によるマイレージの差額もJALの場合と同じ考え方で手続きがされます。

・変更後の必要マイル数が増える場合、マイルの差額の負担はありません。
・変更後の必要マイル数が減る場合、マイルの差額が払い戻されます。

また、便の変更や払い戻しには期限がありますので注意してください。

スカイマーク

スカイマークは日本でのLCC航空の先駆けとなった航空会社です。台風など自然災害での欠航時の扱いはJALやANAと条件的には同じ程度の扱いです。

目的地空港を変更して到着した場合の取扱を定めています。目的地まで旅行を継続する場合は、スカイマークの代替便ならびに他輸送機関により目的地まで振替輸送されます。ただし、宿泊の手配や宿泊費の支給はなく、振替便に搭乗するための新たに発生する交通費などの支給もありません。

目的地までの旅行を中止する場合は、未運送区間の運賃相当額が払戻しされます。

ピーチ

ピーチはは関西国際空港を拠点にしているLCC、格安航空会社で、ANAの子会社になっています。台風などの自然災害で欠航となった場合の対応は、スカイマークなど他社とほぼ同じ条件での取り扱いになっていて、特筆する点はありません。

ちなみに、スカイマークもピーチも日本の航空会社のなかでは欠航率が低いほうにされています。ピーチが欠航率0.88％で11位、スカイマークは0.58％で13位で国内最良になっています（2016年：国土交通省運行データ）。しかし、両社とも遅延率が他社より高くなっています。遅延しても飛行機は飛ばすということでしょうか。

ツアー旅行などの旅行代理店の対応

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パッケージツアーや団体旅行などで、飛行機が台風で欠航になってしまった時、旅行代理店はどのように対応するのでしょうか。ケース別にみてみましょう。

往路の飛行機が欠航なら全額返金

台風など天変地異の場合は、航空会社や旅行会社は責任を負わないのが原則ですが、ツアーの往路の飛行機が欠航になった場合は、ツアー自体が中止になってツアー料金全額が返金されます。どうしても旅行に行きたい場合は、ツアー自体が中止になっていますから個人でフライトや宿泊先を予約しなければならないので大変な作業になります。

台風が近づいていてどうせ欠航だろうと思いこんで空港に行かなかったりして、ツアーが催行された場合などはツアーのキャンセル料を追加でとられることもありますので、台風の動きには注意して旅行会社へ問い合わせなどを欠かさないようにしましょう。

復路の飛行機が欠航の場合は