台風による飛行機への影響・飛ぶ確率・欠航になる基準|ANA
更新日:2024年11月06日
帰りの飛行機が欠航になってしまった場合は、旅行会社や航空会社に相談して「空席待ち整理券」を入手することが先決です。台風の場合、欠航が相次ぐので当日中にキャンセル待ちが解消されることはあまり期待できません。
新幹線など代替の交通機関で帰ることができる場合もありますが、その場合の交通費については旅行代理店の負担がありませんので自腹になります。また、追加の宿泊が必要になるケースも多くなります。旅行代理店は宿泊の手配の協力はしてくれますが、宿泊代までの面倒はみてくれません。
現金とかカードを所持して金銭面では余裕をもって旅行に臨むことをします。
台風で飛行機が欠航の時に旅行保険はおりるのか
飛行機が欠航した時には緊急の交通費や宿泊費などが発生することがありますが、旅行保険でこれらの費用を補填できるのでしょうか。国内旅行の時に保険に入るという人は少ないでしょうが、一般の旅行保険ではこれらの緊急費用についての補償はありません。
航空機遅延費用等補償特約または緊急費用補償特約などの特約が付帯している場合は、飛行機の遅延や欠航などによって負担した宿泊費、交通費、通信費、キャンセル費用などの費用が補償の対象になります。具体的には次のような場合に保険がおります。
・搭乗予定の飛行機が6時間以上の遅延や欠航した場合
・搭乗予約受付の不備で搭乗できなかった場合
・搭乗した飛行機の着陸地が変更されて、6時間以内に代替の飛行機を利用できない場合
補償の対象となる費用は、交通費や宿泊費、通信費の他食事代も含まれ、それらとは別途に2万円程度が旅行キャンセルの見舞金として支払われます。
台風で飛行機が欠航になった時はどうするか
飛行機が台風で欠航になってしまった時は、代替の別便への変更すぐにはできません。その路線の天候状態がすぐに回復することはありませんし、空席待ちの人たちであふれかえるからです。
出発地で欠航になった場合は、まず空席待ちの整理券の入手を急ぎましょう。航空会社の順番待ちのアナウンスを聞き逃さないように注意してください。用事や仕事での出張の場合は会社や相手先への連絡、調整を確実に行なって対処しましょう。観光であれば、天気も悪いしあきらめてまたの機会にしたほうが良いでしょう。
帰り便が欠航になった場合も空席待ちの手続きを優先しますが、旅行保険に入っている場合は欠航などの特約が付いているかを確かめましょう。宿泊費用などが補償されます。新幹線などの交通機関で帰れるところなら、確実に早く帰れる方法を選択しましょう。
台風で飛行機が着陸地変更になった時はどうするか
台風の影響で着陸地が変わることもあります。例えば新千歳空港が悪天候なので、近くの函館空港に着陸するという場合です。鹿児島なのに宮崎空港、羽田が成田という具合です。最近は代替空港に降りても乗客を最終目的地まで送るのが難しくなっているので、出発空港に引き返すことが多いということです。
JALやANAの場合は、別の空港へ着陸したときは、目的地までの地上交通機関を負担することになっています。LCC航空会社の多くは、着陸地を変更するということはほとんどなく、着陸できない場合は出発空港に引き返します。路線以外の空港に自前の設備がないためです。
飛行機の着陸地が変更になった場合は、航空会社が目的地までの交通費を負担してくれますので、移動時間はかかりますがあきらめて航空会社に委ねるしかないでしょう。
台風の飛行機欠航で会社を欠勤した時の扱いは
飛行機が欠航で会社に出勤できない時の扱いはどうなるのでしょうか。有給扱いでしょうか、欠勤でしょうか。
労働者から労務が提供されなかった場合、ノーワーク・ノーペイの原則で会社は賃金を支払う必要はありません。悪天候で飛行機が飛ばないのは会社の責任ではないので、欠勤扱いで欠勤分の賃金は支給されないのが原則です。
欠勤を有給休暇や特別休暇扱いに振り替えするとか、会社から待機命令を出してもらうなど欠勤を逃れる方法はありますが、私的な旅行などの時に欠航した場合は適用されないでしょう。
欠航で出勤できず仕事に重大な影響を与えてしまった場合で、本来は帰れたはずなのに過失で飛行機に乗り遅れ欠航に遭遇してしまったような時は、戒告や訓告などの懲戒処分の対象になることもあるでしょう。余裕をもった行動が必要です。
なお、飛行機が欠航した時は「欠航証明書」を発行するところもあるので入手しておきましょう。
台風のなかの飛行機の飛行状況は
飛行機が台風のなかを飛ぶこともまれにあります。離着陸時の天候状況に問題がなければ、飛行路線経路に台風があても飛行機は欠航にはなりません。多くの場合、台風の暴風域を迂回して飛行機は飛びますが、航路が混みあうので止むをえず暴風域を飛行することになります。
発達した台風は高さが1万m以上を超えることもあります。
飛行機の安定した巡航高度は約1万mですから、飛行機が台風の上空を飛ぶことはあまりありません。台風の形は断面が砂時計のようになっていて、中央部が狭く、下端部(地表)と上端部が広くなっているという特徴があります。安全を確認した上で、風があまり強くない中央部付近を運航することが多いと言われています。
台風のなかでは当然通常の飛行よりは揺れるのですが、台風の目に入ると雲もなく穏やかな風に一変します。機内アナウンスで運行状況などが詳しく説明されますので指示に従った行動をとりましょう。
飛行機が欠航になるその他の理由
飛行機は台風になると欠航の可能性が高くなりますが、台風以外にも飛行機が欠航になる自然災害があります。強風や大雨、大雪や火山の噴火による噴煙の影響などですが、欠航の基準や影響などをみてみましょう。
積雪による欠航の基準は
初回公開日:2018年03月30日
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