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ガラスの融点とは?低融点ガラスとその使用用途や特性を解説

更新日:2024年10月13日

身近で多様的に使われるガラスですが、意外に知らないことが多いのではないでしょうか。ガラスは、食器、グラス、窓、接着剤など日常の様々なところで活用されています。本記事ではそんなガラスの不思議に迫ります。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

ガラスの種類と特徴

ガラスには石英から作成される石英ガラスや、珪砂、ソーダ、石灰石から作成されるリン酸塩ガラス、これらにホウ砂を加えて作成されるホウケイ酸ガラスなどの種類があります。

それでは、ガラスの各種類の融点、使用用途について一つずつ見ていきましょう。

石英ガラス

石英ガラスは石英から作成される、石英の純度が高いものを言います。石英や水晶を融点2,000℃以上で溶かし、冷却してガラス化することで作られます。

加工が難しく、高価ですが、耐食性、耐熱性に優れており、その特徴から高耐熱フラスコやビーカーなどに加工され、使用されています。熱したガラスを急激に冷やすと普通のガラスでは割れてしまいますが、石英ガラスでできたガラス製品は割れることがありません。

また、光ファイバーなどにも加工、使用されています。

その硬度と熱膨張のなさから表面に精密加工することができ、2010年代にはブルーレイディスク並みの記録密度でデジタルデータの記録・再生に成功しています。これは1,000℃の熱で2時間加熱したとしてもデータが劣化することがなく、数億年間での保存が可能です。

リン酸塩ガラス

燃料電池用隔膜、磁性ガラス、生体関連材料としての用途があります。

水に弱いという性質がありますので、石英や、酸化ホウ素、酸化アルミニウム、酸化ナトリウムなどを適切に添加することによって耐水性を得ることができます。粘性の点でホウケイ酸ガラスよりも優れているため、加工しやすいのが特徴です。

ホウケイ酸ガラス

珪砂、ソーダ、石灰石に加えてホウ砂を用いて作成されます。

融点が高いため、溶接業で用いられるようなガスバーナーが必要となりますが、比較的加工がしやすく、石英ガラスに比べて安価なため、現代におけるほとんどの実験用ガラス器具に使用されています。その耐熱性から台所用品にも使われます。

また、基本は無色透明ですが、着色して工芸用に加工されたり、反射望遠鏡や光学レンズの材料として使われたりします。

低融点ガラスとは

低融点ガラスとは、その名の通り融点、つまり固体から液体へと変化する温度が低いガラスのことです。

メリットとしては、融点が低いため高温を使わなくてよいのでその分加工しやすく、様々な分野で応用が利くという点があります。

低融点ガラスの使用用途

低融点ガラスは「電気絶縁材料」「接着剤」「金属表面の保護」などに活用、使用されています。以下各項目で詳しく見ていきます。

電気絶縁材料

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初回公開日:2022年07月29日

記載されている内容は2022年07月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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