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アインシュタインの性格とは?生い立ち・エピソード・功績も紹介

更新日:2024年11月12日

アインシュタインにまつわる数々のエピソードはご存知でしょうか。本記事では、アインシュタインの性格を理解するエピソードをはじめ、生い立ちや功績などについて紹介しています。アインシュタインに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

ナチス政権のドイツからアメリカへ逃げてきたアインシュタインですが、その後平和主義を唱えて左翼的な運動を支援したため、FBIにマークされました。22年間も監視が続き、ナチスのスパイとして疑われたのです。

第2次大戦終了後もFBIはソ連のスパイという疑いを抱き、アインシュタインの電話や手紙などを調べるなどの諜報活動を続けました。その調査ファイルは1,800ページもあったといわれています。

イスラエル大統領就任を要請されたことがある

アインシュタインはその偉大な功績によってユダヤ民族の誇りでした。第2次大戦終了後に建国したイスラエルはユダヤ民族の国家ですが、1952年に第2代イスラエル大統領への就任をアインシュタインに要請したのです。

アインシュタインは生涯ユダヤ人としての誇りを持ち続け、反ユダヤ主義を批判していましたが、当時73歳の高齢だったため大統領への要請を断っています。

生涯を研究に捧げるつもりだった彼は、イスラエルのヘブライ大学へ全著作を寄贈するという形でイスラエルを支援しました。

アインシュタインの功績

アインシュタインがいなければ現代の発展はなかったといわれるほど彼の功績は偉大です。ここでは、相対性理論、アインシュタインモデル、「E=mc²」、ブラウン運動の4つの功績について説明します。

相対性理論

アインシュタインの功績で特に有名なのが相対性理論です。一般相対性理論と特殊相対性理論がありますが、相対性理論というと特殊相対性理論を指します。

特殊相対性理論とは、簡単にいうと光の速さは物質が動く速度によって見え方が違ってくるという考え方です。それ以前は誰にとっても同じように時間が流れると考えられていましたが、時間は人によって流れ方が違う(相対的)と証明したのです。

相対性理論によればSFでお馴染みのタイムトラベルは可能ですが、現実的ではないと思われています。

アインシュタインモデル

アインシュタインモデルは物理の専門分野に精通していないと理解できないのですが、現代の量子力学を先取りした先進的な考え方をすでにアインシュタインは使っていたのです。

熱力学や気体分子運動論に関する数式をアインシュタインモデルと呼び、この理論によって固体の比熱が温度に対して依存性があることが証明されるようになりました。

「E=mc²」

物理の分野では色々な公式がありますが、「E=mc²」は世界で一番有名な公式といわれており、物理とは関係ない一般人でも一度は見たことがある公式です。

「E=mc²」は特殊相対性理論の中でアインシュタインが導き出したもので、Cは光の速さを表していますが光は変化しないため、E(エネルギー)とm(質量)は本質的に同じだということを公式で表しています。

「E=mc²」は原子爆弾や核エネルギー開発の基本になった公式です。

ブラウン運動

科学史上でとても重要な意味を持っているのがブラウン運動で、これによって原子や分子が存在することがわかったのです。

イギリスの植物学者のブラウンは、花粉が水の中で動くのを見て生命のないものでも動くことを発見しましたが、その原因は解明できませんでした。

アインシュタインは、微粒子のまわりにある気体や液体の分子が動いていることを数学的に解明し、ブラウン運動の原因を突き止めました。これにより、それまで多くの科学者が存在しないと思っていた原子や分子の存在が証明されたのです。

ボース=アインシュタイン凝縮の予言

ボース=アインシュタイン凝縮は略してBECと呼ばれますが、個体、気体、液体、プラズマに続く物質の第5の状態で、粒子の集団がある温度以下になると突然最低値のエネルギーに落ち込みます。

1925年に物理学者のサティエンドラ・ボースとアインシュタインがBECの存在を予言していたのです。そして70年後の1995年にアメリカのコロラド大学とマサチューセッツ工科大学の研究チームが、このBECの存在を証明しました。

このようにアインシュタインの功績は、現代まで大きな影響を与えています。

様々なエピソード・功績からアインシュタインの性格を紐解いてみよう

相対性理論をはじめとするアインシュタインの功績を一般人が理解するのは難しいですが、現代に大きな影響を与えたことは確かです。幼少期からのエピソードを見てくると、天才という言葉でひとくくりにできるほど単純な性格ではありません。

子供の頃は父親が心配するほど言葉が話せず、癇癪持ちで、学校時代は関心のない授業には出席せず、教師と衝突する有様です。しかし好きな数学と物理は寝食を忘れて没頭し、わずか9歳でピタゴラスの定理を理解しています。

数々のエピソードからわかるのは、アインシュタインには天才と非天才という正反対の性格が同居していたということです。そして、興味を持ったらとことん研究するという真面目な性格が偉大な功績を生み出したのでしょう。

初回公開日:2022年09月06日

記載されている内容は2022年09月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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