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「津」の意味と使い方・語源・名前の意味・地名の意味・漢文

更新日:2024年03月16日

「津」という漢字の持つ意味について紹介します。たった一文字の漢字にも、さまざまな意味が隠されています。「津」という文字の語源や、「津」という名前のつく地名、またこの文字がどんな使われ方をしているのかなど、詳しくお伝えいたしましょう。

「津」の意味と使い方

「津」という漢字を見ると、あなたは何を連想するでしょうか。津という一文字ならば、三重県にある津市という地名を思い浮かべる人もいるでしょう。一文字だけで地名を表しているのは珍しく、日本で有数の短い市名ということでも有名です。

津という文字には、どんな意味があるのでしょうか。津という文字について、どのような意味がありどんな使われ方をしているのか、また語源などについても詳しく紹介していきます。

「津」の意味

津の意味は、船着き場や港、人が多く集まる場所あるいは地域、またまったく違った意味で、人体から染み出る液などがあります。人体から出る液とは汗や涙、つばなどのことを指します。

そのほかに「染み出る」「あふれる」水分がいきわたるさまを表す「うるおう」といった意味があります。どの意味からも、水に関することという共通点があることがわかります。

「津」の使い方

津という文字は偏(へん)に「さんずい」がついていることから、「水」に関連することに多く使われています。

よく使われているのは「津波」です。津波はアリューシャン地震の際、ハワイの日系移民の多くの人がツナミという言葉を使ったため、アメリカでも「Tsunami」といわれるようになりました。現在ではTsumami(ツナミ)という言葉は国際語となり、世界中で使われています。

また、津という字は人名や地名にもよく使われています。水とはどういった関連性があるのでしょうか。これについては、後ほど詳しくお伝えします。

「津」の意味の語源

津という漢字は偏(へん)が「さんずい」で、旁(つくり)が「筆」という文字の元になった形になっています。津の旁は、人が手で筆記用具を持っている象形からきています。さんずいが水を表し、筆からしずくがしたたり落ちる様子を表していることなどから、津は汗や涙といった体液を暗示させている文字といわれています。

金文という古代中国の青銅器に刻まれた文字の中に、淮(わい)という文字と舟とを組み合わせている形の文字があり、それが津と同じ音をふんでいたことから渡し場、船着き場という意味で使われるようになったということです。

「津」の名前で使われる時の意味

津という文字は、名前などにもよく使われています。生まれてくる子供の名前は、親たちのいろいろな思いが込められ名付けられています。津という文字は、どんな思いで使われているのでしょうか。

津という漢字の意味には船着き場や港、岸といった意味があり、舟に乗ろうとする人々や見送りにくる人、舟から降りてくる人など、たくさんの人が集まる場所でもあります。

津という字を名前に使う思いというのは、津にはそういった大勢の人で賑わうイメージがあり、たくさんの人たちが寄ってきてくれて、友人たちらに囲まれて楽しく幸せな人生を送って欲しいという願いが込められています。

女の子の名前に使われる「津」

津を使った女の子の名前には「奈津美」「奈津子」「志津香」など、ほかにもたくさんの名前があります。津という文字には、うるおすといった意味があり、生活をうるおすためのお金という意味を含んでいます。

女の子が生まれたときに、将来お金に困らずにうるおいのある生活ができますようにという意味で、親たちが願いを込めて名前に津の字を使っているのでしょう。

男の子の名前に使われる「津」

男の子の名前にも「津」の字がいろいろ使われています。「三津男(みつお)」「 優津樹(ゆづき)」などがありますが、これらは「光男」「佑月」などという字が一般的ですが、敢えて津という字が使われているのには、「津」の文字の持つ意味が込められているのではないかと予想できます。

たくさんの友達に恵まれるように、うるおいのある人生を送って欲しいといった願いが込められているのではないでしょうか。

「津」の地名の意味

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初回公開日:2018年02月13日

記載されている内容は2018年02月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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