飲み物に対しても「ご賞味ください」は使えるのか?意味や例文も紹介
更新日:2024年09月19日
「『ご賞味ください』という言葉はどういうときに使えるの?」
「『ご賞味』というと食べ物のイメージが強いけれど飲み物に対しても使える言葉なのかな、飲み物はなにか違う気がする」
丁寧な印象を受ける「ご賞味ください」という言葉ですが、どういったシーンで使用するのか、また飲み物に対しても使ってもいい言葉なのか、迷ってしまう方も多いと思います。
この記事では「ご賞味ください」は飲み物にも使える言葉なのか、正しい使い方について、また使用すべきでない場面や言い換え表現についてご紹介いたします。
本記事を読むことで「ご賞味ください」の意味を把握でき、正しく使えるようになるでしょう。
飲食店に限らず、社会人になって働きはじめると取引先の相手やお客様相手に使う機会がある言葉なので、正しい使い方を覚えておきましょう。
「ご賞味ください」の意味・読み方
まずは最初に「ご賞味ください」の意味と読み方をご紹介します。
「ご賞味ください」の読み方は「ごしょうみください」。
そして意味は「美味しさを味わって食べてください」です。「賞味」という言葉の意味が「食べ物の美味しさをよく味わって食べること」、「ください」は「くれ」の尊敬語で、相手に物や何かを請求する意を表します。
「ご賞味」の「ご」は「接頭辞」の「ご」、「賞味」は「名詞」、「ください」は「補助動詞」です。3つの単語から構成された言葉です。
飲み物に対しても「ご賞味ください」は使えるのか?
結論からいうと「ご賞味ください」は飲み物にも使える言葉です。
「ご賞味」は先ほど説明した「賞味」の意味、「食べ物の美味しさを味わって食べる」ことから、食べ物のみ使用できる文言かと思われますが、飲み物も食べ物と同様に口に入れて味わうことのできるものなので、飲み物を勧める際に使用しても問題ありません。
飲食店の方がお客様におすすめの飲み物を紹介してほしい、と言われた際に自信を持っておすすめできる飲み物を持っていくと思いますが、そのようなシーンで「ご賞味ください」を使いましょう。「美味しい飲み物に間違いありません」と思った際にこの文言を使用します。
「ご賞味ください」の正しい使い方
「ご賞味ください」が食べ物だけでなく、飲み物に対しても使用してもいいことが判明した上で、この言葉の正しい言葉の使い方についてご説明いたします。
「ご賞味ください」という言葉は、基本的に飲食店の店員や、食品関連の商品を売る側の人がお客様に対して使うことが圧倒的に多い言葉です。更に、その売る側の人が自信を持っておすすめできる商品に対して使う言葉になります。
ここで一つ押さえておきたいポイントが「ご賞味ください」は、受け手によっては押し付けがましい印象を抱いてしまうこともあるということです。上記の、お店の店員側や料理人が「ご賞味ください」という言葉を使うことは間違ってはいないのですが、ニュアンスとして上から目線だな、と思う人も中にはいるので、臨機応変に対応して使用したい文言です。
「ご賞味ください」を使用した例文
次に「ご賞味ください」の例文をご紹介します。
飲食店の店員や店長、料理人や食品商品のバイヤーが直接お客様にかける言葉や、メールや手紙、チラシなどに使用する際に使用できる例文を集めました。
少し砕けた、親しみやすい一文にする場合は「ご賞味あれ」という使い方でもかまいません。こちらは家族や親しい友人にのみ使用する場合が大半です。
- 「当店自慢のドリンクラインナップを取り揃えておりますのでご賞味ください」
- 「旬の野菜を使用したコースを是非ご賞味ください」
- 「自慢の飲み物、地酒をそろえておりますのでご賞味ください」
- 「新感覚ドリンクをご用意しております。ご賞味ください」
「ご賞味ください」を使う際の注意点
使い勝手のいい「ご賞味ください」という言葉ですが、注意点もいくつかあります。
この言葉を使うのにあまりふさわしくない場面があります。また、「味わわさせていただきます」といった受け手の時の丁寧な表現はどういう文言であるのかをご紹介しますので、こちらのポイントを押さえて間違った使い方をしないように十分注意しましょう。
- 手土産や贈り物に対しては使わない
- 自作のものに対しては控えめな言葉を使う
- 「ご賞味させていただきます」は誤りである
手土産や贈り物に対しては使わない
初回公開日:2022年12月01日
記載されている内容は2022年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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