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「延べ」の意味と使い方・読み方・対義語・なにへんなのか

更新日:2024年03月27日

今回は「延べ」の意味と使い方・読み方・対義語・なにへんなのかと題して、「延べ」という言葉の正確な意味合いと用法、またさまざまな分野で扱われる「延べ」の用例についてご紹介します。非常に多用される言葉ですので、ぜひご参考にしてみてください。

「延べ」の意味と使い方

「延べ」という言葉の意味は基本的に2つあり、1つ目は「角ばった物をまっすぐ(あるいは平らに)延ばすこと」を言い、2つ目は「複数ある物の合計数」を指します。

またこの2つの意味合いの1つ目の意味合いの延長となりますが、「ある特定の期間を引き延ばすこと」も言い、この2つ(ないし3つ)の意味合いを使い分ける形で非常に多くの場面で「延べ」の意味合いが使われています。

・今年の受験者数は延べ3000人です。
・金を平たくして、延べ棒を作ります。
・納期を引き延ばして(延長して)ください。
・この教室の人数につきましては、延べ数30人になります。

このように使われ、「延べ」と言う場合は基本的に「複数ある物の合計」を指すことが多いです。

合計

「延べ」と言う場合はこの「特定の物の合計数」を示す場合が非常に多く、たとえば「期間を引き延ばすこと」を言う場合は「延長」、また「ある物を平たくする場合」は「引き延ばす」や「錬金する」などと言われます。

・この計算表のA項目の延べ数を教えてください。
・延べ人数は50人でした。
・A銀行からC銀行までの貯金の残額は、延べ500万円でした。
・旅行に持参した旅費は延べ6万円です。
・今年の○○大学の受験生数は延べ500万人と、過去最高の水準をキープしました。

人数

「延べ人数」などの言葉があるように、この「延べ」という言葉は「合計」の意味合いを示すと同時に、「特定の領域内の人数を合計する場合」に使われる場合も多く見られます。

・A班に所属している男女の延べ人数を、今年分を見積もって提出してください。
・○○大学の男女比について、まず全体数を示す延べ人数を割り出しましょう。
・A社とB社の人事課に所属する延べ数(延べ人数)は、過去最高の基準に達しました。

このように、「○○にいる人の数を合計する場合」などによく使われる言葉で、その場合は主に「延べ人数」という形で伝えられます。

面積

「延べ人数」と同じく「延べ面積」という言葉も実際に多く使われており、その意味は「特定の建物の敷地面積やフロア(床)面積などを、すべて合計した面積比を指すことになります。たとえばマンションの各部屋のフロア面積を求める場合、各部屋の隅々までの面積をきちんと割り出した後、その部屋数を合計して算出した床面積が「延べ面積」となります。

この「床面積の合計比」を敷地に置き換えたり、また壁や階段を含む廊下、さらには集合住宅それぞれの一区画全体の面積にも当てられることもあり、その場合も壁や廊下、建物の区画を仕切っているすべての敷地面積を求めることになります。

日数

先述に引き続きまして、「延べ日数」という言葉もよく使われており、つまり「特定の仕事や物事をし終えるのにかかった日数の合計」や、「これから企画する物事にかかるだろう予測日数の合計」などについても「延べ日数」という言葉が使われます。

・2人でその仕事をする際にかかる延べ日数を割り出してください。
・その仕事をするのに要した延べ日数を教えてください。
・一学期の授業期間の延べ日数は何日間ですか。
・アメリカと日本での大学で取られる学制(セメスター制)では、学期ごとの授業日の延べ日数が異なります。

労働時間

「延べ労働時間」という言葉は主に「労働時間」や「就労時間」、あるいは「就労に際する実時間」などと呼称されますが、それらはすべて「その仕事をした延べ労働時間」を表しています。

・A社で従事した4月から8月までの延べ労働時間を教えてください。
・どの会社でも、労働者数に見合った延べ労働時間が算出されます。
・延べ労働時間の日数にしたがって、労働災害保険の適用範囲が変わります。
・自宅ワークとA会社での延べ労働時間数を教えてください。

労働時間について言う場合は「延べ労働時間」と言うよりも「労働に際した実時間」や単に「就労時間」などと「仕事時間をそのまま言い表した言葉」をもって言われる場合がほとんどです。しかしその「特定の期間に要した労働時間」や「その仕事に要した労働時間」を言う場合は、すべてこの「延べ労働時間」のことを端的に表現することになります。

坪など

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初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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