リリカルは、叙情的というような意味を持つことから、気持ちが動かされるような文学や音楽など、芸術の場面で使用されることも多い言葉です。
ここでは、リリカルという言葉が使われやすい美術や演劇などの芸術、音楽の場面での具体例を紹介します。
芸術
芸術においてのリリカルとは、それがどんな作品かを伝える場面で使用されます。
「リリカルな風景画を美術館で展覧している」「今日の演劇の演目は、リリカルなストーリーだった」というように、言葉で伝えるのが難しいニュアンスを伝えたい場面で使用するのに適しているでしょう。
また、現代美術史におけるリリカルは、1940年代から1950年代に発展したリリカル・アブストラクション(Lyrical Abstraction)と呼ばれる叙情的な抽象絵画を指し示すこともあります。
音楽
音楽においてのリリカルとは、奏法や曲調の雰囲気を表します。
ただし、HIPHOPにおいてのリリカルは、歌詞(リリック)の詩的表現を意味します。「彼の歌詞はリリカルだ」というように伝えたい場面で使用されます。「叙情的な」という意味もあれば、「(歌詞が)巧みな」「甘く艶やかな、ロマンティックな」という意味として使われる場合もあります。
リリカルを使って表現してみよう
リリカルの意味や使い方、例文などを紹介しました。
リリカルという言葉は、何について伝えるかによってさまざまな意味がありますので、意図せず相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう場合もあります。
しかし、具体的な言葉にするのが難しいニュアンスを表現するのに便利な言葉ですので、基本的な意味を知って、普段の会話に役立てましょう。