句読点の正しい意味・使い方とは?例文や注意点に加え英語表現も解説
更新日:2024年11月10日
例えば「去年の秋に展示会で運よく購入した最新型ノートパソコンを毎日使う」という文章であれば、「去年の秋に展示会で運よく購入した、最新型ノートパソコンを毎日使う」と最新型ノートパソコンの修飾部分の後に読点を置いた方が読みやすく、意味の理解もしやすくなります。
文節の途中に主部を置いた場合
例えば「どんなに周りから反対されようとも私は頑張り続けた」という文章であれば、「どんなに周りから反対されようとも、私は頑張り続けた」と文の途中にある主部の前に読点を置いた方が読みやすくなります。
文書の中止するところに付ける場合
例えば「ここに同意し印を押してください」という文章であれば、「ここに同意し、印を押してください」と文の途中にある主部の前に読点を置いた方が読みやすくなります。
この「同意し」という言葉は「同意する」の連用形となります。このように連用形で一旦文をとめ、その後に文章を続ける場合には、読点を使用するのが適切とされています。
文の成分を倒置した場合
例えば「おそるおそるドアをあけてみたもう私を追いかけてくる人はいないと思いながら」という文章であれば、「おそるおそるドアをあけてみた、もう私を追いかけてくる人はいないと思いながら」と文を倒置して前に出した文の後に読点を置いた方が読みやすくなります。
こちらの文も「もう私を追いかけてくる人はいないと思いながら、おそるおそるドアを開けてみた」という文章より印象的な文章となります。文章に強弱をつけたいときには有効な使い方と言えるでしょう。
文章に主語・述語が複数ある場合
例えば「私は明日のテストのために早く寝たが私の友人は徹夜で勉強していた」という文章であれば、「私は明日のテストのために早く寝たが、私の友人は徹夜で勉強していた」と1つの文章の後に読点を置いた方が読みやすくなります。
逆説を強調する場合
例えば「プレーするなら野球よりゴルフが好きだが観戦するのであれば野球の方が好きだ」という文章であれば、「プレーするなら野球よりゴルフが好きだが、観戦するのであれば野球の方が好きだ」と逆説の前に後に読点を置いた方が読みやすくなります。
ここでは「プレーするなら」の後に読点を置きたくなることもありますが、そのような読点の使い方をすると強調の効果が薄れてしまうこともあるので、注意しましょう。
文章の意図を明らかにしたい場合
ここでの読点の使い方には注意が必要です。
例えば「私はテレビを見ながら家事をする妻の様子を見ていた」という文章があったとします。ここで「私は、テレビを見ながら家事をする妻の様子を見ていた」という読点の使い方と「私はテレビを見ながら、家事をする妻の様子を見ていた」という読点の使い方では文の意味が異なります。
テレビを見ているのが妻という事を明らかにしたいのか、テレビを見ているのが私という事を明らかにしたいかで、読点の位置が変わります。文章で相手に何を伝えたいのか、きちんと整理して読点を置くようにしましょう。
助詞を省略した場合
例えば「テストに役立つ本買ってください」という文章であれば、「テストに役立つ本、買ってください」と「を」を省略した場合、その代わりに読点を置いた方が読みやすく、理解しやすい文となります。
引用範囲を明確にしたい場合
例えば「それは絶対にやってはいけない事だと彼は繰り返し言い続けた」という文章であれば、「それは絶対にやってはいけない事だ、と彼は繰り返し言い続けた」と言葉や考えの引用範囲など明確にしたい場合の読点の使い方です。
読みやすくもなりますし、引用範囲の強調にもなります。
言葉を隔てて修飾する語句がある場合
例えば「音をたてずに自宅の玄関の鍵を開けた」という文章であれば、「音をたてずに、自宅の玄関の鍵を開けた」と言葉を隔てて修飾する語句の後に読点を置いた方が読みやすくなります。
このような読点の使い方をすると、音をたててはいけないという緊張感が伝わる文章となります。
感動詞の後に付ける場合
初回公開日:2017年07月24日
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