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「またの機会に」の意味と使い方を解説|使用例や注意点も紹介

更新日:2023年12月13日

「またの機会に」というフレーズが社交辞令に感じている方もいるのではないでしょうか。本来の意味と気持ちのこもった表現にするための使い方をご紹介します。本記事をご覧いただき「またの機会に」のよい伝え方を習得し、ビジネスシーンなどに活用していきましょう。

ビジネスメールなどで見かける「またの機会に」というフレーズをご存じでしょうか。また、ご存じの方でも、中には社交辞令としてとらえている方も少なくないのではないでしょうか。

本来、「またの機会に」というフレーズには誘いを受けたことに対してお断りする際に、相手へ配慮し、角が立たないようにする意味合いが含まれています。便利な言葉ではありますが、使用上の注意点もあります。

「またの機会に」にはどんな意味があるのか、また、どんな注意点があるのかをお伝えします。類似表現についても触れていきますが、相手方へ伝えたい気持ちに応じてつける言葉が変わるフレーズです。

本記事を読むことで社交辞令と思われるような定型的な「またの機会に」の使い方から脱出することができます。いろいろな表現方法を身に着けて、気持ちのこもった日本語を使えるようにしていきましょう。

「またの機会に」の意味は?

「またの機会に」の意味と使い方を解説|使用例や注意点も紹介

「またの機会に」とは、何らかのお誘いを受けた際に使えるフレーズであり、その本質的な意味はお断りをするという意味になります。しかし、角が立つようなフレーズではなく、非常に肯定的な印象を与え、相手への配慮も見せることができるお断りのフレーズです。

ビジネスシーンではお誘いを受けても、日時の都合が悪かったり、気乗りがしない場合があります。このような時に角の立つ言い方をしてしまうと、いくら事実だとしても今後の関係に亀裂が入ってしまうかもしれません。

「またの機会に」は「今回は残念ながら難しいですが、また別日にお願いします」というニュアンスが含まれるため好意的な印象を相手に与えられます。好意的な印象を与えることは相手との関係構築をよくするために役立ちます。そのため「またの機会に」はビジネスシーンでもよく使用されるフレーズです。

しかし、多用してしまうと社交辞令として受け取られかねないため、気持ちを込めて表現を工夫する必要があります。

「またの機会に」の使い方・例文

「またの機会に」はいろいろな使い方ができるフレーズです。状況に応じて使い分けることで、相手へ違和感を持たせることなく伝えることができます。

いつも同じ表現を使ってしまうと定型文を読み上げているように聞こえ、冷たく感じてしまう場合があります。そのため表現方法を1つだけ習得するのではなく、いくつかの方法を身に着けることで心のこもった日本語になるでしょう。

それぞれの表現でどのような意味合いをつけることができるかもお伝えします。各表現をどんなシチュエーションで使うかはさまざまです。そのためどんな状況下で、どの表現を使うか、を想像しながら表現方法を確認していきましょう。

「またの機会にぜひお願いいたします」

一番ポピュラーなフレーズとしては「またの機会にぜひお願いいたします」があります。例えば、「今回は日程が合わず、非常に残念ですがまたの機会にぜひお願いします。」というような使い方ができます。

「ぜひ」には「心を込めて強く願う様子」という意味合いが含まれており、この表現は相手のことを非常に配慮した表現と言えます。

「またの機会にぜひお声がけください」など、「お願いします」以外にも後続するフレーズを変えることもできます。「お声がけ」のほかに「お誘いいただければ幸いです」「ご一緒させてください」と言い換えて使うこともできます。

「お願いします」をさらに丁寧にした表現として「お願い申し上げます」というものがあります。この表現に替えて使用することもできます。しかし、「お願い申し上げます」とすると表現が堅いため不自然に感じやすくなります。そのため、「お願いいたします」を使った方が自然であり、聞き手としても受け止めやすくなるでしょう。

「またの機会をお待ちしております」

「またの機会をお待ちしております」という表現もできます。また、「お待ちしております」の代わりに「楽しみにしております」や「心待ちにしています」をつけることも可能です。

次の機会を実際に期待していることを告げる表現であり、相手に「また誘ってみよう」という好意的な印象を持たせることができる表現です。

「今回は欠席させていただくことになりましたが、またの機会をお待ちしております。」といった使い方ができます。「お待ちしております」だと受動的で期待していることが伝わりづらいと感じる方もいます。そのような場合は「またの機会を楽しみにしております」や「またの機会を心待ちにしております」のように言い換えてもよいでしょう。

「またの機会がございましたら、何卒よろしくお願い申し上げます」

「またの機会がございましたら、何卒よろしくお願い申し上げます」は「またの機会がございましたら、ぜひ弊社のご利用を何卒よろしくお願い申し上げます。」というように使うことができます。

「何卒」という言葉が入っているため少し堅い表現になり。フォーマルなシーンでも相手に期待している意図を伝えられるフレーズです。また、「言う」の謙譲語である「申し上げる」という表現も用いていることから丁寧な表現と言えます。

例文で示したようにビジネスシーンでも使えるフレーズです。しかし、日常会話で用いてしまうと堅苦しい、もしくは、仰々しい印象を与えてしまうので注意してください。砕いた表現にしたいのであれば「またの機会があれば、どうぞよろしくお願いします」と言い換えるとよいです。

「またの機会に」の前に置けるビジネス枕詞

「またの機会に」に関連する言葉として、ここまでにお伝えしてきた表現以外にも「またの機会がありましたら」や「またの機会を楽しみにしています」という表現もあります。しかし、これだけでは、少し形式ばってしまい相手に気持ちが伝わらないことも考えられます。

そのため枕詞を使い、相手に不愉快な印象を持たせないように表現を工夫する必要があります。枕詞、あるいは、クッション言葉にもいろいろあります。よって、言葉それぞれに意味合いが異なり、自身が伝えたい気持ちによって使い分ける必要があります。

また、いろいろな表現を習得しておくことで気持ちのこもった伝え方を、多くの場面で使えるようになります。それぞれの言葉がどんな意味合いを持つのかをお伝えしますので、どのようなシチュエーションで使える表現であるかを確認しておきましょう。

誠に残念ですが...

「誠に残念ですが」と付け加えるだけで、「本当はお誘いを受けたいのですが、仕方なく」という残念な気持ちを相手に伝えることができます。

例えば、「誠に残念ですが、今回は見送らせていただきます。またの機会にお誘いいただければ幸いです」のように使うことができます。どうしても変更ができない予定があり、参加することができないという印象を与えられます。

少し堅い場面で使いたいときには「誠に残念ですが、今回は見送らせていただきます。またの機会がございましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。」というように使えます。意味合いは前述した例文と同じですが、堅さを取り込まれているためフォーマルなシーンでも使うことができます。

是非ご一緒させていただきたいのですが...

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初回公開日:2022年08月18日

記載されている内容は2022年08月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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