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「失念しておりました」の正しい意味とは?その使い方と言い換えについて紹介

更新日:2024年04月16日

「失念しておりました」という言葉の意味はご存じでしょうか?この記事では、「失念しておりました」の言葉の意味や正しい使い方、言い換え表現と英語での表現を紹介します。敬語の正しい使い方を確認したい人はぜひチェックしてみてください。

「失念」は「うっかり忘れること」という意味ですが、「忘却」とは「すっかり忘れること」という意味です。おなじ「忘れる」という意味で、類語ではありますが、言葉のニュアンスは微妙に違います。

すっかり忘れて思い出せないことに対して使う言葉ですので、ビジネスシーンや会話で使うときは「失念しておりました」を使ったほうがいいでしょう。

「忘却」はたとえば「忘却の彼方」という表現でよく使われます。「完全に忘れる」という意味で、「忘却の彼方になる」と使います。

ぼう‐きゃく〔バウ‐〕【忘却】 の解説
[名](スル)すっかり忘れてしまうこと。忘れ去ること。「―のかなた」「―し得ないできごと」

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BF%98%E5%8D%B4/#jn-... |

「忘失しておりました」

「忘失」は「すっかり忘れていた」「忘れてなくすこと」という意味を持ちます。「忘失」は物に対して使うことができる言葉です。

「名前を忘失する」と、名前を忘れてしまったときに使えます。また、「書類を忘失する」と、物を忘れてなくしてしまったときに使っても問題ありません。

ぼう‐しつ〔バウ‐〕【忘失】 の解説
[名](スル)
1 すっかり忘れてしまうこと。忘却。「先方の名前を―する」
2 忘れてなくすこと。「書類を―する」

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BF%98%E5%A4%B1/#jn-... |

「放念しておりました」

「放念」とは、「気にかけないこと」「心配しないこと」という意味です。よく「ご放念ください」という言い回しとして使います。相手に対して使う言葉ですので、自分が忘れたときには「失念しておりました」を使うようにしましょう。

気に留めないでほしい、忘れてほしいというニュアンスの表現です。たとえば間違ってメールを送ってしまったときには、「昨日のメールについては、ご放念ください」と使うといいでしょう。

そのほかにも、頼んでいた用事が必要なくなったことを連絡するときや、お中元は申し訳ないので今後送らなくていいと返事をするときなどに使える表現です。

ほう‐ねん〔ハウ‐〕【放念】 の解説
[名](スル)気にかけないこと。心配しないこと。放心。「どうぞ御―ください」

出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%94%BE%E5%BF%B5/#jn-... |

「失念しておりました」の英語表現

「忘れる」という意味の英語表現で思い浮かべる単語は「forget」ではないでしょうか?「I forgot」と言えば、忘れていたと表現できます。これに「totally」や「completely」を加えれば、「完全に忘れていた」という表現になるでしょう。

ただ、「forget」と表現すると、「無責任に忘れていた」と捉えられる可能性があります。誤解される表現ですので、ビジネスシーンなどでは避けたほうが無難でしょう。

「forget」以外で忘れたということを表現するとき、「It's slip my mind」と言います。これは、「記憶から抜け落ちる」ことを表す言い方です。カジュアルなシーンでもビジネスシーンでも使える便利な言い回しですので、「forget」の代わりに覚えておくといいでしょう。

「It's slip my mind」を使うときの注意点は、主語が「it」であることです。「my mind」として自分の記憶から抜け落ちていたと表現できます。「your mind」とすれば、ほかの人が忘れたことに対して使うことができます。

「失念しておりました」を正しく使いこなそう!

「うっかり忘れてしまった」というときに便利な、「失念しておりました」という敬語について紹介してきました。みなさんは今まで正しい使い方ができていたでしょうか?また、この記事で改めて、正しい使い方を知ることができたでしょうか?

正しい使い方ができれば、もしうっかりミスをしてしまっても、反省の誠意を相手に伝えることができるでしょう。類語もあわせて覚えて、敬語をうまく使いこなせるようになりましょう。

いくら丁寧な表現に言い換えているとは言え、「うっかり忘れ」や「ど忘れ」は社会人としてやってはいけない失敗です。なるべく「失念しておりました」という表現が使われる場面を生まないように努力することが何よりも大切です。

初回公開日:2017年11月20日

記載されている内容は2017年11月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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