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お餞別とは?使う封筒・マナー・知っておきたいことなどを紹介

更新日:2024年11月17日

退職する上司に「お餞別」を贈ることになったけど、贈る時のマナーや相場がよくわからない、そんな方はいないでしょうか。この記事では「お餞別」を贈る際のマナーだけでなく、必要な物や具体的な金額相場なども併せて、詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

お世話になった上司や同僚が退職・異動となって際には、これまでの感謝の気持ちを込めて贈り物をしたいところ。その時に使われる言葉として、「お餞別」というのを聞いたことはあるでしょうか。聞いたことはあっても、その意味やどういった贈り物をすれば良いか、よく知らない方も多いことでしょう。

この記事では、お餞別の意味や詳しい内訳、そしてお餞別を贈る時の正しいマナーについて解説していきます。記事を読むことで、これから職場でお餞別を贈るという立場になった際に役立つことでしょう。

また、上司や同僚といったビジネスでの関係者だけでなく、親しい友人や知人が遠方へ引っ越してしまうという時にもお餞別を贈ります。その時のマナーについても併せてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

お餞別とは?

お餞別とは「おせんべつ」と読みます。転勤や異動、留学といったことで、どこか遠方へ行って別れてしまう方へ贈る金品のことを指します。他にも、退職する方へ贈るというケースもあります。

お餞別は別の言い方として「はなむけ」とも表現されます。はなむけの由来は「馬の鼻向け」という言葉で、旅立つ人の馬の鼻を行くべき方へ向けて見送った習慣から生まれた言葉です。実際、お餞別の「餞」は「はなむけ」とも読みます。

お餞別に使う封筒について

お餞別はそれ専用に作られた「餞別封筒」に入れるのがマナーとされています。餞別封筒は別れる方に向けて、これまでの感謝の気持ちと、今後の発展を願って贈るものです。TPOに合ったものを選んで、正しく使うことが大切と言えるでしょう。

一般的に餞別封筒には現金を入れるとされていますが、生活用品などを贈る場合もあります。
その場合は、移動先でも使える実用的な品を贈ることが多いです。

水引

水引(みずひき)とは、餞別封筒に限らず特別な場面で贈る封筒につけられた紐のことです。様々な種類がありますが、餞別封筒はお祝いとして渡すものですので、紅白の紐が結ばれたものを使うのがマナーとされています。

水引には結び方によって意味があり、退職や転勤、留学などで餞別封筒を渡す場合は、蝶結びされたものを選びましょう。新興旅行や結婚祝いに際しては、「簡単に切れないように」という意味を込めた「結び切り」という水引を選ぶと良いです。

のし袋

のし袋とは「熨斗袋」とも書きます。上記の水引が付属されている、封筒を包むために使用するものです。

水引が印刷されているタイプもありますが、年代によっては「水引とのし袋は別々にするのがマナー」と考える方もいます。ですので、特に目上の方に対して餞別封筒を贈る場合、水引とは別になっているのし袋を選ぶのが良いでしょう。

ちなみに、贈る相手が職場の部下や親しい友人といった関係の方であれば、無地の白い封筒を使っても問題ありません。

表書き

表書きとは、餞別封筒の表面に書かれる言葉のことです。

餞別封筒に使われる言葉としては、「御祝い」や「おはなむけ」を使うのが一般的です。餞別の水引を境目として、上段に表書き、下段に差出人の名前を書きます。特に下段の書き方は、差出人の人数によって異なるため注意が必要です。

具体的な例としては以下のものがあります。

  • 個人なら、姓のみまたはフルネームを記載
  • 2人以上で友人同士・同僚同士であれば、全員の名前を左右対称に記載
  • 2人でかつ上司と部下、または夫婦であれば、右から左に向かってより年齢や地位が高い順に記載
  • 3人でかつ上司と部下であれば、中央にもっとも年齢や地位の高い人の名前を記載し、その左側に他2名の名前を記載
  • 4人以上であれば、中央に代表者の名前を記載し、その左側に「他◯名」と記載
  • 団体ならば、「◯◯一同」などと記載

中袋

中袋とは、餞別封筒の中に入れる、実際にお金を包むための一回り小さい封筒を指します。中袋は餞別封筒に必ず付属しているとは限らず、そもそも中袋を使わず、直接のし袋にお金を包むこともあります。

中袋を使う際は、表面中央に縦書き漢数字で金額を記載し、裏面には自分の氏名と住所を記載しましょう。中袋によってはそれぞれを記載する欄がある場合もあります。もし金額を記載する欄が横書きのもので会った場合は、アラビア数字を用いても問題ありません。

包み方

お金を包む際には、入れ方の注意点があります。

餞別封筒にお金を直接入れる場合、紙幣に描かれている肖像画がある面が表にして、さらに肖像画が封筒の開け口側に来るように入れましょう。

中袋に入れる際には、表側から封筒を開けて中袋を取り出した際に、紙幣の肖像画が見えるように入れます。

封筒にお金を入れる時のマナーについて

次のページ:お餞別を渡す時のマナーや相場

初回公開日:2017年12月28日

記載されている内容は2017年12月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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