丸印と角印の違いと押し方・契約書/請求書の場合のルール
更新日:2024年11月14日
丸印と角印の違い
ビジネスにおいて、契約書にサインするために欠かせないのは押印です。押印とは言っても、書類の種類によっては使い分けをしなければなりません。しかし、どのように使い分ければよいかわかりにくいでしょう。そんな方のために今回は、押印について紹介していきます。
押印には、大きく分けて二種類あります。それは、「角印」と「丸印」です。二つともビジネスシーンでは頻繁に使われます。まずは二つの違いと、使うべきシーンについてみていきましょう。
角印とは?
角印は、見積書や請求書、発注書、領収書などの法人が取引のために発行する書類に捺印するための印鑑です。角印を使う理由としては、その会社がその書類を発行したことを明確にするためです。他にも、契約書に角印を押印するケースもあります。
基本的には丸印を押印することが多いのですが、覚書などは角印だけを押印する場合もあります。契約を強固にするものなので、押印をする際には契約内容を十分に読んでからするようにしてください。
丸印とは?
角印は書類に使うものですが、丸印は法人にとっての実印となっており、重要な契約にかかわることに使用されているハンコです。契約書などに捺印するときには、印鑑登録証明書を添付しなければなりません。法人であっても、会社や団体を設立する際に、法務局に実印を登録すると、印鑑登録カードが発行されます。その印鑑登録カードを法務局に持参することで印鑑証明が発行されます。
使い分け
皆さんは日ごろ、印鑑を使っていますでしょうか。しかし、印鑑の使い方によって誤りがあってしまうと大事な契約も成立しない場合が出てきてしまいます。それでは、正しい使い方について紹介していきます。
角印の使い方
角印は個人よりも法人で使われることが多い印鑑です。丸印と同様に重要な印鑑に変わりはありませんが、丸印と比べると着く頻度が多いので、多少安い印材を使っているということもありますが、耐久性の高さを求めるのは丸印と同じで、黒壇やチタンなどを使っているものもあります。
推奨サイズは、大体18mm~24mmとされており、書体は丸印と同様、複製が難しいものであれば何を使っても問題ないので、サンプルを参考にしながら好きな書体を選択することができます。
丸印の使い方
丸印は実印のように非常に重要な契約に使われている印鑑であるため、ちゃんとした印鑑で押さなければなりません。サイズの指定は自由に行うことができますが、推奨サイズが存在しており、個人用であれば直径15㎜~18mm、法人用であれば21㎜程度の大きさのものを製作するとよいといわれています。
書体は複製が困難な篆書体、太枠篆書などが使われており、印材も象牙などの貴重な印材を使ったり、耐久性を高めたチタン製のものを使うなどして、用意する人によって個性が出ています。
契約書・請求書の場合のルール
続いては、書類に印鑑を押す場合のルールやマナーについて紹介していきます。捺印する書類別によって丸印・角印の使い方のルールやマナーは違ってきます。それではどんな違いがあるのでしょうか。それでは見て行きましょう。
請求書に押す場合
請求書に捺印する場合について紹介していきます。まず、請求書は、サービスや商品の代金を請求するために使われている書類です。このような請求書や領収書などに捺印する際には、通常角印が使われることが多いです。請求書などに角印を押す場合、たいていは書類に記載されている会社名の右側に捺印することがルールとなっています。特に、会社名の最後の1文字には気を付けてください。
角印は、丸印のケースとは異なっており会社名の最後の1文字に重ねるように捺印することが多いです。この請求書に印鑑を押すという行為を通して、これは会社が請求書を発行したという証明になります。そのため、印鑑のない請求書よりも信頼度は高まり、不正が行われにくくなります。
契約書に押す場合
今から契約書に捺印する場合について紹介していきましょう。契約書などに印鑑を捺印する場合、基本的に丸印か角印のどちらかのみを捺印するケースが多く、契約書のような重要度が高い書類には、丸印が用いられます。とても重要な場合には、丸印と角印のどちらも押す場合もあります。
丸印は、代表者名の右側に押すのが一般的といわれています。契約書の場合、企業名の下に代表者名などを書きます。つまり、企業名と代表者名が2行目になっている場合がほとんどです。捺印する場合は、代表者の名前などと重なっていしまわないようにするのがマナーとなっています。
押し方
初回公開日:2017年08月14日
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