「長文失礼しました」と謝罪する意味と書くタイミング|マナー
更新日:2024年11月15日
「長文失礼しました」と謝罪する意味は?
「長文失礼しました」という文をメールや手紙で見たり書いたりしたことがあることでしょう。この文をきちんと理解している人もいれば、理解せずに癖のように付け足してしまう人もいます。それに対して、違和感を覚える人や嫌な印象を受けている人もいることでしょう。
今回は「長文失礼しました」という文を理解して正しく使えるよう、まとめてみました。
手紙に書く「長文失礼しました」とは
手紙の長文とは、どのくらいでしょうか。手紙は2枚で終わらせるのが一般的なマナーなので、それ以上だと長文と言えるでしょう。便箋いっぱいにぎっしり文字を書いて、読みづらいのも良くないので気を付けましょう。
「長文失礼しました」は、相手に対して、「読む時間を長くとらせてしまい、申し訳ありません」という意味になります。しかし自分の近況を知りたい親や身内に書く手紙など、長文が失礼に当たらない場合は「長文失礼しました」とは書きません。
弔事の手紙の場合、便箋1枚におさめます。これは「不幸が重ならないように」と便箋を重ねないことが由来です。つまり、2枚以上書いて「長文失礼しました」を使うことは禁物です。
ビジネスメールに書く「長文失礼しました」とは
ビジネスメールの長文とは、スクロールしなければ見られない量になります。ビジネスメールは忙しい相手に送るものなので、基本的には長文にならないようにしましょう。しかし内容によっては長文になってしまうこともあるので、その場合は相手のことを配慮して「長文失礼しました」を入れます。
ビジネスシーンでは、朝の短時間でメールをチェックすることも多いので、相手への気遣いが必要です。タイトルを見ただけ、文頭を読んだだけでわかるようにしましょう。
「長文失礼しました」と書くタイミング
「長文失礼しました」と書くタイミングは、どこでしょうか。文頭に入っているのと文末に入っているのでは、受け取る側の印象も変わります。また「長文失礼しました」を入れるのは、文頭か文末のどちらかで問題ありません。
文頭に書く場合
ビジネスメールの「長文失礼しました」は、文頭に書きましょう。時間が無い時にメールを開いたら長文だったとなると、予想以上にメールチェックにかける時間が変わり、困ることもあるので、先に謝罪します。
また、必ず朝一で読んで欲しいメールでない場合は、その旨も書いておくと親切で良いでしょう。
メールで送る場合
メールで送る場合の「長文失礼します」は、件名に入れると良いでしょう。
「○○の件について(長文で失礼いたします)」
「○○の件について(長文です)」
今読む必要があるかや相手に配慮した言葉は、文頭に書きましょう。朝忙しい時間に無理にチェックするよりも、移動中や空いた時間にチェックする方が、ゆっくり丁寧に読める場合もあります。緊急でないことを伝えるのは、お互いメリットになることもあるでしょう。
「長文ですので、お時間のある時にお読みください。」
「長文ですが、ご一読の上、ご検討のほどお願いいたします。」
「返信は明日でも問題ありませんので、ご一読の上、ご検討のほどお願いいたします。」
手紙の場合
手紙の場合、長々と書くであろうと想定されるときは、「長文失礼します」と文頭に書くのも良いでしょう。また手紙は、書いた結果長文になってしまうこともあるので、文末に「長文失礼しました」と書き足しても問題ありません。
文末に書く場合
手紙の場合、書くうちに長くなってしまったという素直な気持ちを入れるのも良いでしょう。
「書いているうちに、長々とまとまらない文章になってしまい、申し訳ありません」
「思いの他、長い手紙になってしまいました」
「久しぶりのお手紙で、あれもこれもと書くうちに、長い手紙になってしまいました」
もちろん「長文失礼しました」と簡潔に書いても、気持ちは伝わります。
長くなって、まとまりのない文章になってしまい、読みづらいと感じる場合は、別の書き方もあります。
「乱筆乱文にて失礼いたしました」
「乱筆乱文お詫び申し上げます」
「乱筆乱文お許しください」
「長文失礼しました」という謝罪文はマナーなのか
初回公開日:2018年05月29日
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